『探偵・日暮旅人シリーズ』の読む順番とあらすじをまとめていきます。
よろしくお願いいたします。
目次
『探偵・日暮旅人シリーズ』とは
『探偵・日暮旅人シリーズ』とは、山口幸三郎さんの小説『探偵・日暮旅人の探し物』から始まるシリーズです。
常人には見えない音や声を目で見ることのできる共感覚のような能力を持った主人公・日暮旅人(ひぐれたびと)が、探し物専門の探偵業を営んでいくというストーリーとなっています。
主人公の日暮旅人は20歳くらいですが、なぜか苗字の違う幼稚園生の保護者でもあったり、常人には見えない物が見える代償に、視覚以外の五感がないなど、謎の多い人物。
ヒロインの保育士・山川陽子もミステリアスな部分に惹かれていくというラブロマンスの側面もあります。
ミステリー小説ではあるものの、けっこう淡々と進んでいくのが特徴で、しんみりさらさらとした文章が特徴かなと思います。
『探偵・日暮旅人シリーズ』の読む順番
『探偵・日暮旅人シリーズ』ですが、ファーストシーズン、セカンドシーズンに分かれており、現在番外編を含めて10巻が刊行。
順番は以下の通りです。
第1弾『探偵・日暮旅人の探し物』
第2弾『探偵・日暮旅人の失くし物』
第3弾『探偵・日暮旅人の忘れ物』
第4弾『探偵・日暮旅人の贈り物』
第5弾『探偵・日暮旅人の宝物』
第6弾『探偵・日暮旅人の壊れ物』
第7弾『探偵・日暮旅人の笑い物』
第8弾『探偵・日暮旅人の望む物』
第9弾『探偵・日暮旅人の遺し物』(番外編)
第10弾『探偵・日暮旅人の残り物』(番外編)
シリーズ本編は一応第8巻で完結し、その後パラパラと番外編が出ている感じです。
また、漫画版のオリジナルストーリーなどもあるので、シリーズファンはそちらもチェック。
ではそれぞれのあらすじを簡単に見ていきましょう。
第1弾『探偵・日暮旅人の探し物』
シリーズ第1巻の『探偵・日暮旅人の探し物』は導入編です。
保育士をしている山川陽子が、保護者の迎えが来なかった百代灯衣を送り届けると、そこは奇妙な探偵事務所だった。灯衣の保護者である日暮旅人は20歳くらいの男性で、実は音や匂いなどを視覚で見ることのできる能力者。その力を活かして探し物をする探偵をして活動しており・・・
というストーリー。
短編4編でそれぞれ探し物を見つけ出していきます。
第2弾『探偵・日暮旅人の失くし物』
シリーズ第2巻の『探偵・日暮旅人の失くし物』では、とある料理の隠し味を探し出して欲しいという一風変わった依頼を受けます。
第1巻と同様に短編が4作品収録。前巻に比べて、ヘビーな事件もいくつかあり、ミステリー要素が少し上がっています。
第3弾『探偵・日暮旅人の忘れ物』
シリーズ第3巻の『探偵・日暮旅人の忘れ物』では、旅人の過去に迫ります。
旅人をアニキと慕うユキジの出会いなども書かれており、サブキャラにもスポットのあたった第3巻です。
第4弾『探偵・日暮旅人の贈り物』
シリーズ第4巻の『探偵・日暮旅人の贈り物』は、シーズン1の完結編です。
力を使いすぎて倒れた旅人を陽子と灯衣は夜通し看病しますが、回復した旅人は2人の前から姿を消し、感覚を失うきっかけの刑事・白石に接触。
その後、白石の息子が誘拐され、それを旅人の仕業と考えた白石はとある行動にでて・・・
というストーリー。旅人の感覚を奪った18年前の事件に踏み込みます。
第5弾『探偵・日暮旅人の宝物』
シリーズ第5巻の『探偵・日暮旅人の宝物』からは一応シーズン2に入ります。
前巻の殺伐とした雰囲気からほのぼの路線に戻っています。短編全5話を収録!
第6弾『探偵・日暮旅人の壊れ物』
シリーズ第6巻の『探偵・日暮旅人の壊れ物』では、旅人の過去をしる先輩・美月が登場。
旅人の過去に迫っていく巻となっています。ややブラックめです。
第7弾『探偵・日暮旅人の笑い物』
シリーズ第7巻の『探偵・日暮旅人の笑い物』では、旅人と陽子の関係に変化が起こります。
「愛しているから付き合えない」という旅人に対し、陽子は諦められず・・・
というストーリー。短編ですが、次巻が最終巻ということで本編も動き出します。
第8弾『探偵・日暮旅人の望む物』
シリーズ第8巻の『探偵・日暮旅人の望む物』はシーズン2の完結編。
日暮旅人の名前で出された爆弾テロの脅迫状が届き、世間は騒然。陽子と灯衣は誘拐され、ペットの亀吉は何者かの襲撃で重傷を負う。
一人残された旅人はこの怪事件を解決することはできるのか?
第9弾『探偵・日暮旅人の遺し物』(番外編)
シリーズ第9巻の『探偵・日暮旅人の遺し物』は番外編です。
高校時代の旅人の話や、五感を失わなかった世界でのパラレルストーリー、嵐の洋館での難事件に挑む話など、本当に色々入っていますので、シリーズファンならうれしい1冊。
第10弾『探偵・日暮旅人の残り物』(番外編)
シリーズ第10巻の『探偵・日暮旅人の残り物』も本編未収録のエピソードをまとめた番外編です。
本書では、主要人物総出演の長編「祭りのあと」があり、まさにシリーズ最終巻の様相。
漫画版『探偵・日暮れ旅人シリーズ』情報
『探偵・日暮れ旅人シリーズ』ですが、漫画版も出ています。
漫画版としても現在4巻まで刊行中。コミックスはコミックスDXから出ています。
また、オリジナルストーリーを収録した番外編『探偵・日暮旅人の結び物』や刑事・増田すみれを主人公にしたスピンオフ『探偵・日暮旅人の隠し物 〜刑事・増子すみれの事件簿〜』もあるので、小説派の人もぜひチェックしよう。
ドラマ化情報『視覚探偵日暮旅人』
実はドラマ化もされており、ドラマ版のタイトルは『視覚探偵 日暮旅人』。
2015年に日暮 旅人役が松坂桃李、山川 陽子役を多部未華子というキャストで放送されました。
終わりに
ここまで視覚探偵・日暮旅人シリーズについてまとめてきましたがいかがだったでしょうか。
自分は本シリーズを読んだ時、主人公の視覚以外の情報も目で見えるというのは、初め「共感覚かな?」と思ったのですが、シリーズを読み進めていくとそういう話ではないことがわかり驚きました。
ミステリーに近いようなシリアス回と、ほのぼのハートフル路線の回のギャップが大きいのが特徴なので、両方楽しみたい人におすすめです。
という機会は本好きには多いかと。
そこで本サイトでは300シリーズの小説のあらすじと読む順番を一覧で紹介しました。
さらに番外編情報、ドラマ化情報、漫画化情報も併せてまとめました!
この機に他のシリーズ本の読む順番を、確認してみてはいかがでしょうか。