横山秀夫の『D県警シリーズ』と『F県警シリーズ』の読む順番をまとめていきます。
目次
横山秀夫『D県警シリーズ』とは
横山秀夫『D県警シリーズ』とは『影の季節』から始まる一連の小説シリーズとなります。
このD県警シリーズでは、D県警という架空の警察本部を舞台に、警務課調査官という人事を担当する管理部門に所属する主人公・二渡真治が、天下り先に居座るOBを説得したり、それにまつわる事件を解決したり、と人事的な側面から事件に挑むという新しいタイプの警察ミステリー小説です。
警察内部の汚職や、警察官としての野心と正義感の葛藤など、人の内面をうまく描き出している点が評価されている作品となります。
短編集の形式をとるものが多く、ドラマ化もなされています。
横山秀夫『D県警シリーズ』の読む順番
横山秀夫『D県警シリーズ』の読む順番についてまとめていきます。
現在シリーズとしては以下の通り。
1.影の季節
2.動機
3.顔 FACE
4.64(ロクヨン)
5.刑事の勲章
では、それぞれのあらすじについて書いてきます。
1.影の季節
シリーズ第1作目の『影の季節』は、短編集の形式。
表題作の『影の季節』では、理由あって天下り先に固執する男の話を説得しに行きます。そしてその周りを調査するうちにとある未解決事件が見えてきて・・・
というストーリー。
2.動機
シリーズ第2巻の『動機』も同じく短編集。
表題作の『動機』では、警察署内で管理されていた30冊の警察手帳が紛失した事件を調査します。犯人は内部犯か外部犯か、そしてその動機とは…?
というストーリー。
3.顔 FACE
シリーズ第3巻の『顔FACE』では、第1巻の「影の季節」で登場した似顔絵捜査を担当する婦警・平野瑞穂が主人公の物語。
女性が男性社会である警察署内でいかに活躍していくか、というのがメインテーマの短編集です。
4.64(ロクヨン)
シリーズ第4巻の『64(ロクヨン)』では、昭和64年に起きたD県警史上最悪の誘拐殺害事件を巡り、刑事部と警務部が全面戦争に突入。その狭間で広報担当の三上がとった決断とは…?
というストーリー。初の長編です。
5.刑事の勲章
シリーズ第5巻の『刑事の勲章』は、第4作『64』の映画化を記念して作られた未収録策を収めた作品となります。
D県警で「陰の人事権者」の異名とされる二渡真治を慕う上原勇三は、畑違いの刑事部への人事異動を左遷と捉えショックを受ける。
異動先の部署で立ち上がった殺人事件の捜査本部でもないがしろにされた上原がとった行動とは…?
というストーリー。電子書籍版のみ出版!
横山秀夫『F県警シリーズ』とは
ちなみにF県警シリーズというシリーズもあります。
その収録作がこちらの『第三の時効』です。
殺人事件の時効は15年間ですが、海外滞在中はカウントされません。
この7日間のタイムラグを使って犯人を追い詰めていくというストーリー。その他全6篇の短編集です。
D県警シリーズのドラマ化情報
このD県警シリーズですが、『陰の季節』『顔』『64』などけっこうドラマ化されています。64は映画化もなされており、人気作品ですね。
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終わりに
ここまでD県警シリーズの読む順番とあらすじをまとめてきましたがいかがだったでしょうか。
ドラマ化も多数なされているシリーズなので、そちらから入ったという人も多いかもしれませんね。
このD県警シリーズは、人事の立場から事件に挑むという新しいスタイルで面白いので、機会があればぜひ読んでみてください。
という機会は本好きには多いかと。
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この機に他のシリーズ本の読む順番を、確認してみてはいかがでしょうか。