本屋大賞作品の一覧とその中でまず読むべきオススメ作品を紹介します。
本屋大賞は文学賞の中でもかなりエンタメよりで読みやすい作品が多いので、読書初心者にもおすすめです。
では参ります!
目次
歴代の本屋大賞作品一覧!
まずは一覧です。
No | 受賞年 | タイトル | 作者 |
1 | 2004 | 『博士の愛した数式』 | 小川洋子 |
2 | 2005 | 『夜のピクニック』 | 恩田陸 |
3 | 2006 | 『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』 | リリー・フランキー |
4 | 2007 | 『一瞬の風になれ』 | 佐藤多佳子 |
5 | 2008 | 『ゴールデンスランバー』 | 伊坂幸太郎 |
6 | 2009 | 『告白』 | 湊かなえ |
7 | 2010 | 『天地明察』 | 冲方丁 |
8 | 2011 | 『謎解きはディナーの後で』 | 東川篤哉 |
9 | 2012 | 『舟を編む』 | 三浦しをん |
10 | 2013 | 『海賊と呼ばれた男』 | 百田尚樹 |
11 | 2014 | 『村上海賊の娘』 | 和田竜 |
12 | 2015 | 『鹿の王』 | 上橋菜穂子 |
13 | 2016 | 『羊と鋼の森』 | 宮下奈都 |
14 | 2017 | 『蜜蜂と遠雷』 | 恩田陸 |
15 | 2018 | 『かがみの孤城』 | 辻村深月 |
16 | 2019 | 『そして、バトンは渡された』 | 瀬尾まいこ |
17 | 2020 | 『流浪の月』 | 凪良ゆう |
18 | 2021 | 『52ヘルツのクジラたち』 | 町田そのこ |
19 | 2022 | 『同志少女よ、敵を撃て』 | 逢坂冬馬 |
本屋大賞は比較的新しい文学賞で、2004年からスタートしています。
全国の書店店員が投票した「今一番売りたい本」を選ぶというコンセプトで、一般の読者に近い視点で選ばれた本として着目されています。
受賞最多は恩田陸さんの2回・・!
とはいえこんなにあるとどれから手を付けたものか・・と思う人もいるかと思います。
そこで以下ではその中でさらにおすすめなものを紹介します。
歴代最強の本屋大賞おすすめ作品まとめ
本屋大賞のおすすめを本好きたちに聞いてきました。
以下の本たちは歴代最強!と誰かがチョイスした作品ばかりです。
いちばん多かったのは、2票獲得の以下の作品たち。(1位ってなってるやつ)
蜜蜂と遠雷(2票)
まずは恩田陸さんの『蜜蜂と遠雷』です。
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好きな人のコメントは以下の通り!
あるピアノコンクールに懸ける、4人のピアニストの物語。作中、4人が奏でる曲目が、演奏者の個性と相まって魅力的に紹介されており、この本とあわせて発売された音楽CDを聴きながら読めたらより一層いいと思います。
ピアノコンクールに世界中から参集した出場者の心理描写や演奏中のとてもリズミカルな音響効果を感じさせる。
流れるストーリーの展開に魅了され、一気に読み終えました。
同志少女よ、敵を撃て(2票)
続いては2022年受賞作の『同志少女よ、敵を撃て』です!
こちらは戦争をテーマにした作品。
まだソ連だった時代の、ソ連とドイツの戦争のせいで、母親を殺されてしまったソ連の少女が、自分の母親を撃った兵士に復讐するために、ソ連軍に入りスナイパーとして戦争に参加していく物語。
ちょうどこの本が発売された直後に、現実でロシアがウクライナに進軍したことで、さらに注目を浴びた作品です。
私はあまり戦争映画とかが好きではないので、こういう作品を見たり読んだりすることはなかったのですが、この作品はページ数が多くてもサクサク読めてしまいました。
さらに戦争とは何か、戦争が起きると女性はどんな扱いを受けるのかが描かれていたので、ウクライナの人たちが置かれている現状が、この物語を読むことで少しは理解できたのではないかなって思っています。
第二次世界大戦におけるソ連対ドイツの戦いを狙撃兵の女の子を主人公に描いた作品です。
キャラクターそれぞれがしっかり描かれているので、一人一人に感情移入しながらじっくり読める作品です。最後にタイトルの意味がわかり、胸が痛くなります。
読んだ後にウクライナとロシアの戦争がはじまり、本の中の戦いがリアルでも起きているようで悲しくなりました。
ゴールデンスランバー(2票)
続いては伊坂幸太郎さんの『ゴールデンスランバー』です。
こちらは冤罪で逃げ回るアドベンチャー作品。
大統領暗殺未遂の容疑者の濡れ衣を着せられた主人公が様々な助けを受けながら逃げ続ける物語です。主人公が逃げる中で昔の仲間との繋がりを思い出すところが、ハラハラする展開の中で際立って心に刺さります。
主人公の青柳雅春は運送業者で働くごく普通の会社員。市内で行われる首相のパレードで首相の暗殺事件が起こったタイミングに合わせ、何者かに犯人に仕立てあげられます。
マスコミ、警察、社会すべてが敵に回る中、過去の知人や出会った人たちの直接的、間接的な援助を受けながら『習慣と信頼』をキーにして逃走を続けます。
過去に読んでいた作品ですが、7月の安倍首相の事件をきっかけに読み直しました。事件とは関係なく、人間の描写が素晴らしい作品だと感じました。
舟を編む(2票)
続いては『舟を編む』です。
国語辞典を作るお話。ふつうに勉強になります。
個性的な編集部のメンバーが誇りを持って新しい国語辞典を作り上げる物語です。主人公をはじめ登場人物のキャラクターが立っていて、漫画のようにスラスラと読めます。いつの間にか彼らに感情移入して熱くなります。
“出版社のさえない一社員が仲間と一緒に辞書を編纂する物語。
普段、何気なく使用している辞書がどのような作業を経て作成されるかが分かります。読み進むうちに主人公たちが行う地味で膨大な辞書編纂の作業がかっこよく思えてきます。”
謎解きはディナーの後で(2票)
続いては『謎解きはディナーの後で』です。
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この作品は刑事をやっているお嬢様と執事が、協力しながら謎を解いていくというストーリー。
櫻井翔さんと北川景子さんでドラマ化されたことでも有名な作品です。
東川篤哉さんの作品は文章がすごく読みやすいので、あまり小説を読み慣れていない人にもオススメだし、執事とお嬢様の関係性も面白いので、ミステリー以外の部分も楽しめると思います。
ドラマ化もされている作品で、ドラマを観ていた人も多いと思うので入りやすいと思います。お嬢様と執事の掛け合いが面白いです。
その他おすすめ作品
そのた一票入っていたものをまとめて紹介します。
夜のピクニック
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夜通し歩き続けるという、高校生活のハイライト的な学校行事を、ある男女の関わりに焦点をあてて描いた作品です。この、「夜のピクニック」という行事は一見地味なのですが、読んでいる最中は自分も彼らを通して高校生活を追体験するようなところがあり、爽やかな読後感の作品です。
店長がバカすぎて
本屋で働く主人公の店長に対するイライラ、接客業経験者なら共感できるはずです。本屋で働いている人には尚おすすめです。ラストの店長がまさかまさかでした。
続編出ました↓
早見 和真「新店長がバカすぎて」シリーズの続編、読む順番と新刊情報まとめ
一瞬の風になれ
“サッカー少年だった主人公が高校進学を期に陸上部に入部し短距離ランナーとして成長する物語。
少年時代の熱い思いやアスリートの過酷さを存分に楽しめます。青春や陸上競技のドキドキ感だけでなく、部活仲間、顧問や主人公の両親などの大人たちの態度も温かく、ほっこりした読了感も得られます。”
流浪の月
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小さい頃に誘拐された少女とその誘拐犯の二人にしか分かり合えない世界観が切なく悲しく愛しいもので、読み終わったあとに愛とは何かを考えさせられます。
かがみの孤城
不登校の少女が鏡を通じて仲間と出会い、現状を打破していく物語です。人間関係に悩んだことのある人にはぴったりの作品ですし、最後に謎が解けると驚きと感動を味わえます。辻村深月さんの作品はとても温かく、文体もやわらかいので、初めて読む人でもすんなり物語の中に入っていけるはずです。
本屋大賞を今後取ると思う作家まとめ
あと、今後取るだろうなって作家を聞いてみました!
結果は以下の通り。
朝比奈あすかさん。群像劇が面白いです。どの登場人物もいそうだと思うし、自分に身近な世界を様々な人の視点から切り取って描いて見せてくれていると感じます。
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相沢沙呼さんです。2020年の「このミステリーがすごい」大賞を取った事でも有名ですが、個人的にはデビュー作の頃からずっと好きな作家さんなので応援してます。さらに近年はこの方の作品が映画化されたり、今度ドラマ化もされるので、もっともっと有名になっていくのではないかと思っています。
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畠中恵さんです。猫君を読んで、世界観、キャラクター、すべてが魅力的でした。
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原田マハさん。彼女の美術をテーマにした小説はフィクションでありながら、ベースにはノンフィクションの人物考察が非常に緻密にされており、美術ファンならずとも十分楽しめる作品が多い。いつか大賞を受賞して欲しいと思う作家です。
誉田哲也です。ジウなどのハードなミステリーのイメージが強い作家ですが、武士道シックスティーンなどの「良い」お話も得意です。時代の流れにうまくハマれば受賞できると思っています。
>>[2022年最新]原田マハさんの読む順番!新刊情報とおすすめ、デビュー作等を解説
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村田沙那香。代表作でもあるコンビニ人間が非常に面白かったから。
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“森見登美彦さんが良いと思います。
軽やかな文体と軽快な展開が幅広く支持されているからです。”
“森見登美彦
夜は短し歩けよ乙女、四畳半神話大系などアニメ化された作品も数知れず。個性的で面白い作品を生み出す作家さんです。”
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今村翔吾さんです。直木賞を受賞した『塞王の楯』は石積みをする職人という馴染みのない集団を主人公に据えていたにもかかわらず、最後まで一気に読ませる面白い作品でした。一般受けという意味でも、本屋大賞をとる可能性の高い作家さんだと思います。
皆で決める本屋大賞ランキング投票
最後にここまで読んでくれた人の中には既に本屋大賞作品を読んでいる人もいるかと思います。
そんな人はせっかくなのでランキング投票にご協力をお願いします!
以上が本屋大賞作品の紹介でした。
かなり読みやすい作品が多いのでぜひ読んでみてください。
ではまた。良い読書ライフを!
という機会は本好きには多いかと。
そこで本サイトでは300シリーズの小説のあらすじと読む順番を一覧で紹介しました。
さらに番外編情報、ドラマ化情報、漫画化情報も併せてまとめました!
この機に他のシリーズ本の読む順番を、確認してみてはいかがでしょうか。