本記事では中島京子を初めて読む人にオススメな作品を紹介します。
- 中島京子ってどんな作家なんだろう?
- 初心者はまずどの作品から入るべき?
と言う悩みがある人はぜひ参考にしてください。
では始めていきます。
中島京子とはどんな作家?作風と魅力を解説
まずは概要です。
淡々とした語りで、女性を主人公にした物語が多いです。
魅力的なのは、肩書だけを見るとその女性はいわゆる負け組であったり、直面している状況が世間一般に想像する理想とは違うということ。
淡々としたその人たちの日常に、多様な形の幸福が散らばっているのが見られ、世間の推す幸福なあるべき女性像・生き方像を吹き飛ばしてくれます。
少なくとも私は、そういったものが吹き飛ばされました。
こんな作家だそうです。ちなみに作風が近い作家としては、
原田マハさん
が挙げられています。
理由↓
文体が冷静で、派手さはないけれど温かみだったり、ある種の美しさを見せてくれる点で、(近いのは)原田マハさんの旅物の短編でしょうか。
中島京子の読む順番!初心者におすすめな作品はこれだ!
ここからは中島京子を初めて読む人におすすめの作品を3冊紹介します。
ぜひ参考にしてください。
◆読む順番の注意点は?
シリーズ作品は特にないので、好きな順で読んでいくといいと思います。敢えて言うなら、先の受賞作品のような話題作ではなく、小品のようなチョイスすると、作家との相性はよりわかると思います。
花桃実桃
まずは「花桃実桃」です。
◆こんな作品!
親の残した遺産であるアパートの、管理人を急遽受け持つことになった女性の話です。はじめは嫌々ながらに戸惑い多めで引き受けた主人公が、住人たちとの微かな接触を繰り返しながら、知らず知らず管理人然となっていくとき、読んでいるこちらの胸の中にある、世間体を気にする部分がポロポロ剥がれて軽やかな気持ちになっていきます。
彼女に関する十二章
続いては「彼女に関する十二章」です。
◆こんな作品!
昔に書かれた、女性の生き方かくあるべし、という文章をふとしたきっかけで読むことになったある主婦が、その内容と、現代を生きる自分の実感とを照らし合わせてつらつら考える日々が綴られます。やっぱりここでも、現代の称賛される価値とか、かっこよさとは少し離れた日々があり、それがとても魅力的で、なんというか肩の力の抜き方を教えてくれるようなお話です。
小さいおうち
続いては「小さいおうち」です。
◆こんな作品!
直木賞の受賞作であり、松たか子、黒木華主演で映画化もされています。映画については、黒木華さんがベルリン国際映画祭で最優秀女優賞を得ています。
まとめ
中島京子を初めて読む人にオススメな作品は以下の3冊です。
- 花桃実桃
- 彼女に関する十二章
- 小さいおうち
ぜひ読んでみてください。
ではまた。良い読書ライフを!
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