本記事では江國香織さんを初めて読む人にオススメな作品を紹介します。
- 江國香織さんってどんな作家なんだろう?
- 初心者はまずどの作品から入るべき?
と言う悩みがある人はぜひ参考にしてください。
では始めていきます。
江國香織さんとはどんな作家?作風と魅力を解説
まずは概要です。
日常を切り取った少し甘酸っぱい、誰もが経験したことのあるような胸がくすぐったくなる恋の物語や、読んだ後にふわっと異空間に連れて行ってくれるような優しいファンタジックな愛の物語や魅力的です。短編小説もとてもあたたかくて読みやすく、ブランケットに包まれているような作風です。
こんな作家です。ちなみに作風が近い作家としては、
よしもとばなな、角田光代、島本理生
が挙げられています。
おすすめの理由↓
江國香織さんの作品がハマった方にはよしもとばななさんの作品もおすすめです。映画のように風景が浮かぶ描写や、女性特有の感情が描かれていて、懐かしいような切ない気持ちになれます。
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恋愛の切なさを描く点では角田光代さんが似ているかなと思います。
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島本理生さんは大人の恋愛小説が多く、不倫ものや独身女性のあれこれを綴っている点が似ていることもあるからおすすめ。
江國香織さんの読む順番!初心者におすすめな作品はこれだ!
ここからは江國香織さんを初めて読む人におすすめの作品を3冊紹介します。
ぜひ参考にしてください。
◆読む順番の注意点は?
特に注意点はありませんが「冷静と情熱のあいだ」は、江國香織さんのRosso(女性目線)か辻仁成さんのBlu(男性目線)かどちらを先に読むか悩むと思います。女性は敢えてBluから、男性はRossoから読んでみるという読み方で友人と盛り上がったことがあります。
冷静と情熱のあいだ
まずは代表作の1つ「冷静と情熱のあいだ」です。
◆こんな作品!
辻仁成さんとの共著で発表された、イタリアを舞台にしたラブストーリーで、2001年に竹野内豊さん主演で映画化されています。長編になるので、思いっきり恋愛小説が読みたい!という方におすすめです。
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江國香織さんが女性目線、辻仁成さんが男性目線で作品を描いた新しい感覚の恋愛小説。好きというだけではどうにもならない気持ちや大人になったからと蓋をしてしまう気持ち、世間体や常識、安定、いろんな感情の狭間で気持ちが揺れてしまいます。
映画化された作品も話題になり、恋愛とは、と改めてこの作品に問いかけられているような気持ちになります。
つめたいよるに
続いては「つめたいよるに」です。短編集ですね。
◆こんな作品!
短編集なので、気負わず読むことができ、初めて読む方にちょうどいいと思う。江國作品の雰囲気がわかるので自分に合ってるかどうか読んで確かめられる。
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短編集で、どれも短いながらにどこかで心臓を掴まれるような気持ちになります。ファンタジックな要素の強い作品も多く、情景を思い浮かべながら読むのが楽しい作品です。
ただ温かくファンタジックな恋愛、というわけにもいかず、多くの作品に大きさは違えど「別れ」というテーマが盛り込まれています。
温かさと共に、時折スッと現実から引き離されるような、ひんやりした気持ちにもなります。恋から遠ざかっている時にまっしろな気持ちで読みたい作品です。
こうばしい日々
続いては「こうばしい日々」です。
こちらは中編2つとなっています。
◆こんな作品!
思春期の少年と少女それぞれが幼くて淡い恋をする中編2編からなる一冊。
表題作はアメリカに住む日本人の少年。題名そのままにどこを切り取っても「こうばしい」。
日本とはまた少し違うスクールライフはお洒落な映画を観ているような感覚に陥る江國香織さんらしい作品です。
もう一つの「綿菓子」は年頃の女の子の少し背伸びした恋心がくすぐったくて切ない作品です。日常の描写が懐かしく、自分の幼い頃の夏を思い出してしまいます。
どうにも叶わない恋だけど、おそらく一生心のどこかに棲みついてしまうような夏。フィルムカメラのような優しい江國香織さんの世界観を初めて味わいたい方におすすめです。
きらきらひかる
続いては「きらきらひかる」です。
◆こんな作品!
単純に「恋愛」や「結婚」を描いた作品ではなく、一見変わった設定の中にも、愛情の意味や人と人との関係について考えることができる良作です。
神様のボート
続いては神様のボートです。こちらも有名作ですね。
◆こんな作品!
かつて恋した人を探しながら転々と移り住む母と娘の物語です。母親の父親に対する愛情の描写と、娘に対する愛情の描写が違っていて「愛」について多角的に感じることができます。
彼女たちの場合は
続いては「彼女たちの場合は」です。
ぐいぐい読み進められる内容。
◆こんな作品!
少女たちのアメリカ冒険記です。瑞々しい少女たちの描写に虜になって、どんどん読み進めてしまう一冊です。
まとめ
江國香織さんを初めて読む人にオススメな作品は以下です。
- 冷静と情熱のあいだ
- こうばしい日々
- つめたいよるに
- きらきらひかる
ぜひ読んでみてください。
ではまた。良い読書ライフを!
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