折に着け常々思っていたことの一つに、翻訳家ってむっちゃ儲かるんじゃないだろうか、ということ。
Webサイトの90%が英語であるといわれており、その中で日本語訳されているものはほんのわずか。まだ翻訳されていない有力な情報なんていくらでもあるから、それを片っ端から翻訳して出版していけば、印税で暮らせるのでは?といういかにも素人考えな読み。
いや、そんな簡単にいくわけがないと思いつつも、実際、月一くらいのペースで翻訳できれ意外と強いのではないだろうか、という思いは消えず、なんとなく翻訳家の相場とかを調べていました。
翻訳家の印税相場は6~8%ほど
調べてみると、翻訳家の印税はそれほど高くないみたいで、相場は6~8%程度が一般的な水準であるようです。大手の出版社であれば10%越えのこともありますが、小規模な出版社では4%程度になることもあるみたいで、平均すると大体6~8%くらいとのこと。
本格的に翻訳を始める前には、プロの翻訳家が妻と子供を実家に預けた(翻訳一本では食わせられないので)という話もあるとのことです。
何とか食っていけるレベルにするには、コンスタントに年4本程度の翻訳を行う必要があるそうですね。
しかし、この年4本という基準は結構きついようです。
そもそも翻訳は、2つのステップを経て行われるのが一般的なようです。
翻訳は下訳と上訳から成る
翻訳においては、いきなり大家の翻訳家がガーッと訳していくのではなく、まずは下請けの翻訳者が大まかに訳します。これを下訳といいます。その後、その下訳をもとに、経験豊富な翻訳家が原文のニュアンスなどを踏まえて出版できるレベルの翻訳を作り上げる。これを上訳といいます。
この下訳と上訳の合わせ技で翻訳本が出来上がるのです。
そして、翻訳における利益は、この下訳家と上訳家で分けることになります。
翻訳家として生計を立てている人の中には、授業代わりに下訳を弟子に任せ、それを添削することで上訳とすることもあるといいます。
弟子は無料で自身の訳の添削をしてもらい、師匠は無料で下訳を手に入れられる。
この師弟関係が翻訳には重要であるそうです。
下訳からがっつりお金を払うと、出版社側としても利益が出ないのだそうです。
翻訳家は儲かるのか
正直言ってあまり儲からないという意見が多いみたいです。
先ほど、年3冊翻訳すれば生計が立つという話を紹介しましたが、それはかなりうまくいった例で、実際には「1冊の本を3カ月かけて訳して、税込印税が30万切る」というようなケースもあるみたいです。
翻訳家が頑張って翻訳しても、翻訳本が売れなければ印税は入らない。でも翻訳する本を読み好みしていては仕事が来なくなる。
このジレンマが翻訳家にはありそうですね。
実際には翻訳家のほとんどは他の稼業を持っていて、副業としての翻訳であったり、趣味として「どうしてもこの本を翻訳したい」というアツい思いがあってこそ成り立つような世界となっているのが現状だそうです。
最も成功した翻訳家の一人としては作家の村上春樹氏が挙げられます。
村上春樹の本は、自身で英訳版を出しており、世界中で読まれていて、もはや日本語で読む人よりも英語で読む人のほうが多いくらいだそうです。
と以下の本に書いてあって、興味深い現象だと思いました。
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出版社を通さない電子書籍ならチャンスはあるか?
「これでは翻訳家があまりに報われなさすぎる。何とか、翻訳で生計を立てる方法はないのか?」
そう思って、いろいろ考えていて、「電子書籍ならワンチャンあるか?」という考えに行きつきました。
電子書籍なら出版にかかるコストをほぼゼロに抑えることができるし、重版の必要もない。
しかも、今の時代ならインターネットを通じて出版社を通さずに作者と直接コンタクトを取って、契約を結ぶこともできます。
さらに例えばKindleの印税率は一般に紙の本よりも高く、契約形態にもよりますが、35%か70%になることが多いそうです。(紙の本の場合の印税は10%ほどになることが多い)
これなら原作者と翻訳者で利益を折半にしても10%以上の利益率をお互いに確保することができます。
売れるかどうかはマーケティング次第ですが、チャンスは十分ありそうですね。
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終わりに
電子書籍の翻訳を調べているとき「これだ!」と思いました。
「よし、さっそく作者にコンタクトを取って翻訳を始めよう!」と思ったところで、自分は英語得意ではなかったという衝撃の事実が発覚しました。
TOEIC500点程度の実力では翻訳はおろか、原文をまともに読むことままならない。
そうだよ、前回このアイデアが浮かんだときもそれであきらめたんじゃねえか。
というオチ。
英語得意な人は副業で翻訳を始めてみるのも面白いかもしれませんね!
自分はまずは英語を学ぶところから始めます。
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