連休に入る前の全能感(何でもできるという思い込み)を高めるための本として、自分はジャック・ケアルックの『オン・ザ・ロード』を推していきたい。
なぜかというと、この本には抑圧された生活からの自由が詰め込まれているから。
連休前の金曜日に『オン・ザ・ロード』を読むことで、土曜日からの連休をアクティブに過ごすことができます。
今日はそんな個人的におすすめの1冊『オン・ザ・ロード』を紹介していきます。
ジャック・ケアルック『オン・ザ・ロード』は大陸横断青春小説です。
まずは、ジャック・ケアルック『オン・ザ・ロード』の概要を簡単に紹介していきます。
本書は、1957年にアメリカの作家・ジャックケアルックによって描かれた大陸横断青春小説です。
ストーリーは単純で、若い作家のサルが、その悪友ディーンとともにアメリカ大陸を西から東へと横断していくというもの。
横断の方法もまちまちで、ヒッチハイクがメインですが車を盗んできたりとか色々します。
青年期のアツいパトス、押さえられない人生のビート!みたいなのが描かれていて、疾走感が抜群な作品です。
突っ走るディーンから人生を疾走する方法を学べ
で、この『オン・ザ・ロード』という作品ですが、すごいのは主人公であり語り手のサルよりも、その親友のディーン。
「太陽の子」と称される通り、まさにじっとしていられないほどの熱量の持ち主で、イイね!イイね!イイね!と、すべてをかっ飛ばしていきます。
将来とか安定とかリスクとか、そういった勘定抜きに感情のままに走り出すということが、本書を読むと理解できます。
なので連休前とかに本書をちょっと読むと、日々の生活がどんなに忙しくて味気なくても、「なんか今なら何でもできて、どこにでも行ける!」みたいな気分になりえるのです。
「明日から連休。でも疲れてるし、予定もないし寝てようかな…」
と思っているときに本書を読むと、有意義な休日を過ごせるようになるのでオススメ。
最後まで読むと人生(連休)を二度楽しめる
この『オン・ザ・ロード』という作品、ちょっと一章分くらい読むだけでもエネルギーが得られるのですが、それでもダメなときは1冊まるごと読んでみるのも手です。
その理由を紹介していきます。
本書では何度かアメリカ大陸を横断していき、そのたびに時間が経っていきます。
初めのうちはディーンの熱量についていけていた仲間たちも、次第に大人になるにつれ、変わらぬ熱量で無茶を続ける徐々にディーンと疎遠になり始めていきます。
そして最後の旅はディーンが負傷していて本調子でないこともありますが、初めの旅に比べるとかなりわびしいものになっていきます。
初めは若さがあって無敵だった集団が、だんだんと若さを失い、大人になっていくという一連の流れをを最後まで一通り読むと、なんか人生を一度やり切ったような感覚になります。
金土日の3連休で言うと日曜日の夕方にサザエさんのじゃんけんが始まるときみたいな切なさです。
そして、そこで本を閉じ現実世界に戻ってきましょう。
するとなんと「3連休の始まり(青春)に逆戻り!」となります。
なんだかセカンドチャンスを得られたような気分になり、あなたは無敵です。
自分はどうしてもテンションの上がらない連休前は、そんな感じで本書を使っています。
終わりに
ここまで『オン・ザ・ロード』の個人的な使い方として、連休前にテンションを上げる方法を紹介しましたがいかがだったでしょうか。
『オン・ザ・ロード』は青春の疾走感と焦燥感、そして燃え尽きていく儚さを兼ねそろえた名著です。
世界的にも有名な作品なので、まだ読んだことのない方はぜひ一度読んでみてください。
きっと何かしらの気づきを得られるはずです。
では今日はこのへんで。良い読書ライフを。
という機会は本好きには多いかと。
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この機に他のシリーズ本の読む順番を、確認してみてはいかがでしょうか。