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イニシエーションラブに嵌った人はジグソーパズル48を次に読むべき!

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乾くるみさんのベストセラー『イニシエーションラブ』

映画化もなされているので、知っているという方も多いかと思います。

今日は、この『イニシエーションラブ』を読んで、まんまとひっかかって3日分くらい考えさせられたわ!という人が次に読むべきオススメ本として、おなじく乾くるみさんの短編集『ジグソーパズル48』を紹介していきます。

乾くるみ『イニシエーションラブ』とは

いやそもそも乾くるみ『イニシエーションラブ』読んだことも映画で見たこともないわ!という人もいると思うので、簡単に紹介していきます。


イニシエーション・ラブ<特別限定版> (ミステリー・リーグ)

あなたはかならず騙される!

みたいなふりがなされていた小説で、一見するとふつうの恋愛小説のように見えつつも最後にあっと驚く仕掛けがなされた小説です。

ミステリー小説を読みなれている人だと、仕掛けに気づいてしまうかもですが、読書慣れしていない人が何も言われずに渡されたらまず間違いなくひっかかります。

映画版はけっこう伏線が分かりやすくつくられていて、途中で気が付いてしまった人もいるみたいですが、小説版はマジで初見殺しです。

で、このイニシエーションラブですが、最後の2行で大どんでん返しがなされるんですが、その理由がいまいち難しいんです。

結果、何かとんでもない返しがなされたことはわかるんだけど、その理由がわからない!

いったいどういうことだってばよ!

と思いつつ、自分の場合は3日くらいしてその意味に気が付き、震えました。

そんな感じの読後のライフをハックしてくるような影響力のある本です。

 

短編集なら驚きの展開を複数回味わえる

とまあ、そんな感じで、大どんでん返しがすばらしい作家としての乾くるみさんの小説ですが、長編小説だとそのオチまでもっていくのがめんどくさい!という意見もあります。

そこで短編集ですよ、奥さん!(?)

短編集なら、オチの意外性はそのままに、

これは自分の個人的な意見ですが、短編集は作者との信頼関係がカギになると思っています。

短編集の場合、紙面の関係上、どうしてもオチまでの道のりや読後感の部分をはしょらなくてはならない場面があります。

そこで、全く知らない人がなぞかけみたいなオチを提示してきても「なにいっているんだ、この人は?」で終わってしまいます。

しかし、その作者がすごい落ちをしかけてくることを長編小説で既に体験住みであれば、オチについて考え作者とシンクロして短編集に込められた答えに行き着くことができるのです。

なので、その考えに基づくと、イニシエーションラブでやられたわ!と思った人は、次に同じ作者の短編集に進む資格があるといえると思っています。

辻村深月さんでいうと、小説⇒エッセイだけども、『スロウハイツの神様』⇒『図書館で暮らしたい』の流れもよいと思っている↓

 

乾くるみ『ジグソーパズル48』を読もう!

で、その短編集とはなんぞや!というところで『ジグソーパズル48』という作品がオススメという話になります。

本書では女子高を舞台に短編集という形で複数のストーリーが入った構成。

そのそれぞれでショートショートとしてのミステリーとなっています。

実際、自分も読んでみましたが、1話目のラッキーセブンから一気に引き込まれて、3話目くらいで頭が爆発しそうになって一度休憩をはさんだほど嵌りました。

同じようにイニシエーションラブに騙された勢なら、楽しめるかなと思うので是非読んでみてください。

 

終わりに

ここまでイニシエーションラブ→ジグソーパズル48の流れがオススメという話をしてきましたが、いかがだったでしょうか。

読む順番は意外と重要なこともあるので、いろいろ試してみていいなと思う流れを自分の中でもっておくと、友人に本を紹介するときとかに、うまいこと嵌らせることができる可能性が上がります。

乾くるみさんでいうとイニシエーションラブ→ジグソーパズル48は結構いいと思うので、ぜひ1冊目だけ読んでいるという人は2冊目に読んでみてください。

では今日はこの辺で。よい読書ライフを。

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