たまには文学賞の話でもします。
読書を始めてしばらくすると、「何やら芥川賞と直木賞というのが有名で、名作が多いらしいぞ?」ってなると思います。
ただその中でもとっつきやすいやつとそうでないやつがあったり、そもそもの傾向が違ったりもするのでその辺の話を解説します。
目次
芥川賞と直木賞の受賞作品の傾向の違い
まずは概要として傾向の違いを解説します。
一般的に芥川賞は純文学作品、直木賞はエンターテインメント作品が選ばれると言われています。
ざっくりいうとこうです。
同じ作家でもエンタメ寄りの作品が直木賞に選ばれやすく、シリアスで考えさせるような作品は芥川賞に行きやすいといえます。
しかしそれぞれの定義は曖昧なため、その作品の真価がどこにあるのか見極める審査員が重要になっています。
ただこれはあくまで傾向で、実際には審査員によるところが大きいです。
芥川賞は純文学畑の短編・中編に対して贈られます。つまりは「むつかしくて、よくわからないブンガク作品」に贈られるというイメージです。
ただし、実際に受賞作品を読んでみると、なかなか面白かったりします。
直木賞は娯楽要素の強い小説に対して贈られます。つまりは「おもしろい小説」に贈られるというイメージです。
ただし、実際に受賞作品を読んでみると、なかにはむつかしくてよくわからないものもあったりします。
じゃあ、芥川賞は難しいの?っていうと、結構面白い作品も多かったり、逆に直木賞でも難しいものもあります。
つまり、何を読むかが重要ということです。(次の章への引き)
初心者におすすめな芥川賞受賞作品まとめ
というわけでここからは芥川賞と直木賞それぞれで初心者におすすめな作品を紹介します。
まずは芥川賞からです。
推し、燃ゆ
まずは「推し、燃ゆ」です。これは最新ですね。
こんな作品↓
発達障害を抱える主人公が心の支えとしている推し(アイドル)が炎上する話。自身を問い直す純文学作品でありながらも読みやすいテーマと文体で、短い時間で読むことができます。
かなり読みやすいのでおすすめ!
「コンビニ人間」
続いては「コンビニ人間」です。こちらも有名ですね。
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“コンビニで働き、コンビニのパーツになったかのような主人公を描いています。
たいへんユーモラスで読みやすく、それでいて、現代という時代を象徴しているかのような、乾いた気味悪さを含んでいます。”
コンビニ人間はわかりやすいけど地味に奥が深い作品。読むだけなら簡単なのでおすすめ!
初心者におすすめな直木賞受賞作品まとめ
続いては直木賞です。
「蜜蜂と遠雷」
まずは恩田陸さんの「蜜蜂と遠雷」です。
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ピアノコンクールに挑む様々な人を描いたオムニバス形式の小説。読み進めていく中でコンクールが少しづつ進行していくため、結果を知りたいと思う気持ちが湧き読破しやすいと思います。
スピンオフ短編も出ました!
「容疑者Xの献身」
続いては東野圭吾さんのガリレオシリーズの一作(3作品目)。
“ある母娘を守るために、うらぶれた数学者が渾身をこめた献身を行なうミステリーです。
ミステリーなので、とっつきやすくて、わかりやすく、読みやすいです。
映画化もされているので、映画を観てから、読んでもよいかもしれません。”
メディア化もされているのでそこから入るのもありです。
今後、芥川賞、直木賞をとりそうな作家予想まとめ
最後にせっかくなので今後とるべ?って人を聞いてみました。
森見登美彦さんが直木賞をとると考えています。過去にもノミネートされている作家で、エンターテインメントに特化した作品を書いてきた作者だからこそ書ける読ませる作品を作れる人だと思うからです。
森見登美彦さんは最近新作も出してるし、アニメ化もしたので来そうですね。
“坂井希久子あたりが直木賞にからんでこないかなあ、と思っています。
なにしろ文章ががちっとハマっていて、読んでいてすごいと感じますので。
芥川賞は、候補になった「家庭内安心坑夫」を書いた小砂川チトが、いずれ賞を取る気がします。
不条理の世界を、きちんとわかるように読ませる筆力はただものではないと感じますので。”
坂井希久子さんは少しマイナーだからまだかかるかも!小砂川チトさんは自分知らなかったので今度読んでみます!(感想)
そんな感じが芥川賞と直木賞の違いとそれぞれのおすすめ作品でした。
まあいくつか読んでみると高い打率で名作に当たれると思います。
ぜひ読んでみてください。
ではまた。良い読書ライフを!
という機会は本好きには多いかと。
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