今日は最近読み直した1冊「ビジネスマンの父より息子への30通の手紙」を紹介します。
この本、10年くらい前に読んでぶっちゃけ内容はほとんど覚えていなかったんですが、とりあえず名著であった読後感だけは記憶に残っている。
そんな本なんです。
なので期待して読み返しました。
すると思ったより良かったので!(前回はまだ若すぎてあんまり理解できていなかった説)
以下で解説していきます。
「ビジネスマンの父より 息子への30通の手紙」で人生を説く本です。
本書の内容は、カナダ人の経営者がその息子に向けて、ビジネスや人生において重要と思う項目をお手紙形式で伝えていくと言うもの。
著者が病床となった際に、引き継ぎを考えて書いたものらしいです。
一般に、「一人に向けて買いた文章が図らずも多くの人に読まれる文章となる」ことはよくあり、本書はまさにそんな感じ。
息子の人生の各場面で起こった課題に関して、著者自身の意見と、その上で息子がどうすべきかの提案がなされる。
その内容は、
- ジョイントベンチャーの悩み
- 同業の組合会長になるべきかどうかの悩み
- 古参社員とうまくいかなかったときの対応
など経営的に大きなものもあれば、
- 大学進学の悩み
- 結婚相手の話
など父親っぽい身近なものもある。
いずれにしても、本書で著者は息子を頭ごなしにコントロールするような真似はしません。
自分の考えを端的に述べた後、その理由を文学の名言などを引用しつつわかりやすく述べる。そして最後に息子に提言を与え、最終的な判断を委ねます。
自分の意見が通らないと言う人の多くは、自分の意見が通りやすいように工夫する努力を怠っていることから目を背けているなと本書を読んで思います。
一方で、本書を読んでその通りに実現することは難しいなとも感じました。
なぜならば本書の内容は、著者自身が手塩にかけて育てた非常に優秀な息子に対しての要求だからです。
ただ本書を読むことで、
「優秀な経営者に育てられた子供が、どのような教育を受けているのか」
を垣間見ることはできるはずです。
もし「自分は教育に必ずしも恵まれなかった」と真に感じている人であれば、本書の内容から
- 自分に足りない学び
- 今後学ぶべき方向性
などを知ることができます。
人間らしさ
また、本書では、完璧な経営者としての父親ではなく、あらゆる肩書きを持つ父親が登場する。
すなわち
・息子を見守る大天使
であり、
・息子の釣り仲間
であり、
・息子が幹部を務める会社のボス
であり、
・息子の結婚相手を見つける恋のキューピット
です。
このように本書の手紙の送り主は毎回同じであるが毎回肩書きが変わります。
そのような関係性は個人的には、常に父と子というだけの関係性より新しく、面白く感じました。
ラストのアツさ
本書では全30通の手紙で構成されます。
息子の年齢としては、大学入学前の18歳〜社長になる35歳までの17年分と幅広いです。
なので、もしあなたが18〜35歳(あるいはその年齢を振り返る気概のある全ての年齢)であれば、本書から自分のタイミングにあった学びを得られるでしょう。
そしてそのそれぞれの手紙も素晴らしいものであるが、集大成となる29、30通めが特に熱いんです。
「娘に向けた25の手紙」もある!
本書は父と息子という雑な分け方でいえば男と男の物語です。
なのでもしかすると本書を読んだ女性の著者の中には、
ということもあるかもしれない。
そんな人は同じ著者が自分の娘(著者は一男一女の父親)に向けて書いた「娘に向けた25の手紙」を読むのがおすすめです。
これは単に「息子への手紙の焼き直し」ではなく、娘に向けて作られたまったく新しい書です。
男女差を考慮しつつ、娘に向けて最適なアドバイスを出していきます。
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本書をオススメしたい人「ビジネスマンの父がいない若者」へ特に!
本書は学ぶ気概のある全ての人にオススメです。
特にいうなら
- まだ若く
- 世界を知らず
- 野望はある
そんな人であれば、その時は本書の内容が完全に理解できずとも、5年後10年後に必ず活きてくるはずだ。
ぜひチェックしてみて欲しい。
以上。あなたの読書を支えるコンシェルジュより
↑こんな感じで各手紙は終わる
強いて言うと、父親がビジネスマン(ここでは経営者の意)でない人に特におすすめ。
そんな感じ。おすすめです。ぜひどうぞ!
ではまた。良い読書ライフを!
という機会は本好きには多いかと。
そこで本サイトでは300シリーズの小説のあらすじと読む順番を一覧で紹介しました。
さらに番外編情報、ドラマ化情報、漫画化情報も併せてまとめました!
この機に他のシリーズ本の読む順番を、確認してみてはいかがでしょうか。