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本の感想ネタバレと著作権問題、あと批評の攻撃性について

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本を読むと感想を書きたくなる人も多いかと思います。

ただ、そんなとき、著作権的な兼ね合いが気になる人もいるかと・・。

感想を書きたいけど、どこまで書いていいんだろう・・・

あるいは

すごくつまらなかったんだけど、批判的な文章を書いてもいいんだろうか・・・

今日はこんな悩みを解決すべく、本の感想とネタバレ、批評との兼ね合いについてお話しいたします。

本の感想内容(ネタバレ、批評等】と関係者の利益

本の感想を書くというのは下図のような感じで意外と難しいと感じることもあるかと思いますが、考えるべきは各登場人物の利益と法律かなと思います。

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法律も大事なんですが、著作権系に関しては表現の自由との競合でなかなか微妙なところもあり、よりわかりやすい利益関係から判断する方が良いと思っています。

誰も困らなければ、別に気にする必要はないし、誰かが困るなら合法であっても注意する必要があると判断することができるからです。

honnokanso-riekiでは本の感想のタイプと本の関係者の利益について考えてみましょう。

感想の書き方によって、こんな感じの関係になるかなと思っています(上図)。

※法律に関して○はOK,△はグレー、×はNG。
その他項目は○が利益あり、△は微妙、×は不利益を被る

まず法律面で見ると、主に著作権が問題となります。

本の感想をシェアするという行為自体はOKですが、内容を要約したりはグレー(大抵は何も言われない)コピペはアウトです。

また、それ以外でも「明らかに攻撃的な文章で誹謗中傷をする」というのは、著作権以外の名誉毀損とかでアウトになります。

法律面以外でも、要約や批評は内容にもよるんですが、それを読んだ人が

「じゃあ、この本は買わなくていいや」

と思うと、作家や出版社にとっては不利益となりこの点も注意が必要。

一般論としては、こんな感じですが、じゃあどのように動けばいいのか、という具体的な話を以下で解説します。

本の感想、批評や要約はどう書くべきか?

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自分が具体的に意識すべきと考えている点は3点です。

  • 出版社と作者、読者にとっての利益を考える
  • ネタバレは小説NG、ビジネス書OKの認識
  • 批評は論理的に、感情的にならざるを得ないなら書かないのもあり

それぞれ解説します。

出版社と作者、読者にとっての利益を考える

まず1つ目としてこれは前提ですが、それを書いたら誰にどんな影響があるか、を考えると良いかなと思います。

例えば、作者や出版社の立場として「本を購入して感想を書いてくれたらどう思うか?」と考えると、基本的には嬉しいだろうな、ということがわかるかと思います。

ただ、じゃあ何でも書いていいかというと、

  • 全文コピペして配布
  • 「作者はバカだ!」というメッセージを繰り返し出し続ける

とかは、作者や出版社にとって不利益だし法律的にも明らかにアウトです。

グレーの部分に関しても、基本的には誰も困らなければ(むっちゃ正義にうるさい人以外)何も言われません

ルールが厳密にどうなっているか、よりも誰にどんな影響があるか、で考えましょう。

ネタバレは小説NG、ビジネス書OKの認識

という前提の上で、じゃあ具体的なラインは?というところでいうと、ネタバレは

  • 小説NG
  • ビジネス書OK

だと自分は考えています。

小説に関しては特にミステリー系などはそうですが、知らない状態で読むことを前提としたトリックが書かれていることも多いです。

なので、不特定多数が見る場でのネタバレはその人が悲しむことになるので控えた方が無難かなと思います。

とはいえで、あらすじをオチまで知ってから読みたい。という層もいるので、その辺は出版社や作者との兼ね合いで考えましょう。

例:

ネタバレ⇨「それでもこれを味わう価値はある」なら購入に繋がりそう

ネタバレ⇨「これはあらすじだけ知ったら読む価値なし」なら購入につながらなそう

※一例です。

一方ビジネス書の場合は、ある程度のネタバレはしないと始まらないかなと思っています。

例えば「ビジネスには掃除が大事」みたいな本を読んで、ネタバレを恐れて

「ビジネスには掃除が大事なんだよなぁ」

だけではぶっちゃけその本の魅力は何も伝わりません。

なので、その本がなぜ面白いのか、具体的に面白い点はどこか、を抜き出して来る必要があります。

ただ、だからと言って、項目が30個ある本の感想で

「面白かった点29選」

とかを書くと、それはもうコピペに近い状態。

出版社にとって利益にならないので、もっと要約して本を読む余地を残してあげる方が親切です。

面白かった点3選で綺麗にまとまってしまい、それ以上は何も残らなくなってしまった・・・

という場合もあるかもですが、その場合は本がスカスカ過ぎるのが悪いかなと自分は考えています。

(名著は要約しても原著に余地が残るし、読むたびに感想が変わる)

批評は論理的に、感情的にならざるを得ないなら書かないのもあり

最後に批評についてです。

批評というのは、読んだ本に対して、自分の意見を(どちらかというと批判的なことが多い)表明することを指し、ただ単に楽しかったと書くよりも難しいと言えます。

なぜかというと、批評は一歩間違えると単なる攻撃、誹謗中傷になりやすいため。

じゃあ、どこが基準なの?というと、論理的であるかどうか、かなと思います。

例えば、

「この本は間違っている!作者はバカだ!」

だとただ誹謗中傷しているように見えますが、

「この本のこの部分の計測がこういう理由で間違っているように感じる」

とかだと批評になります。

とは言え、読んだ本がつまらなかった場合などは、怒りに任せて感情的な文章を書きたくなることもあるかと思いますが、そんな時は一晩寝かせて見るのもおすすめです。

夜の自分と朝の自分は気分も違うし別の見方ができるはずなので、「これはちょっと言い過ぎたかな・・」というポイントが見えてスマートな批評になります

ちなみに、何日おいても「憤懣やるかたなし(激おこ)」という場合には敢えて書かないというのも1つの手です。

愛の反対は無関心と言いますが、つまらない本に心を囚われている時点であなたの負けです。スルーしましょう。

本の感想に関するネタバレ、批評問題のまとめ

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まとめます。

まず前提として、本の感想をシェアするという行為は楽しいし重要ですが、注意点もあります。

具体的には著作権や誹謗中傷に注意する必要があり、そのためのコツは以下の3点です。

  • まず相手の気持ちになって考える
  • ネタバレは小説NG、ビジネスOKの原則
  • 批評は論理的に、感情的にならざるを得ないなら書かないのも手

以上となります。正しいやり方で感想を書いて、本を楽しんでいきましょう。

ではまた。良い読書ライフを!

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