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今流行の時代小説オススメまとめ

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読む順番記事のストックが溜まってきたので、時代小説のおすすめをまとめていきます。

基本的には今伸びているシリーズを中心にまとめたので、本屋とかでも見つかるはずです。

よろしくお願いいたします。

ではまいります。

【江戸経済小説】『あきない世傳金と銀シリーズ』

まず最初は、高田郁さんの作品『あきない世傳 金と銀シリーズ』です。

このシリーズでは、江戸時代の不況・享保期に学者の子として生まれ「商業は詐欺である」と教えられた主人公・幸(さち)が、呉服屋に奉公に出され、そこで商業の才覚を発揮していくという物語となっています。

金稼ぎは悪!みたいな風潮は現在でもありますが、商業って怪しくない?と思っている、そんな人にこそ読んでほしいシリーズです。

 

【江戸飯テロ】「みをつくし料理帖シリーズ」

続いては、同じく高田郁さんの作品で『みをつくし料理帖シリーズ』です。

こちらの作品では、水害で両親を失い故郷を離れ、江戸料理のお店「つる家」で働く主人公の澪と、店主・種市、そしてその周りの人々の奮闘を描いた作品となっています。

こちらも家業を営んでいるという点では『あきない世傳金と銀シリーズ』と同じですが、本シリーズではちょっとおいしそうなアイデア料理が色々出てくるのが特徴です。

深夜に読むと何か作りたくなるので注意!

【江戸飯テロ2】『はなの味ごよみシリーズ』

続いては飯テロ繫がりで、『はなの味ごよみシリーズ』です。

こちらは同じ高田姓ではありますが、高田郁さんとは全然関係ない高田在子さんによる時代料理小説となっています。

ストーリーとしては、早くに両親をなくしたものの周囲の人に助けられ独り立ちすることのできた主人公・はな(今期は遅れ気味)の元に、ひょんなことから良太と名乗る男性が転がり込む。

1年たって晴れて夫婦となった2人の元から良太が忽然と姿を消し、はなは良太を探すために江戸へ旅立つ!という物語です。

その後、江戸で料亭に拾われ、そこで働きつつ夫を探すというミステリー+冒険+料理の3本立てです。

【江戸人情系質屋】『損料屋喜八郎始末控え』シリーズ

続いては、ちょっと毛色が変わって、悪と戦う系の時代小説として『損料屋喜八郎始末控えシリーズ』を紹介します。

ストーリーとしては、とある事件がきっかけで同心の職を辞めた主人公・喜八郎は、長屋住まいの庶民相手に鍋釜や小銭を貸すという「損料屋」を営む。

しかしこの損料屋は単なる物貸しではなく、巨悪を相手に戦う正義の秘密結社の側面もあって・・・

というお話。敵の中にも悪の美学を持ったやつとかもいて、なかなかアツイ小説です。

【江戸人情系消防小説】羽州ぼろ鳶組シリーズ

続いては同じくアツイ感じの時代小説として今村翔吾さんの『羽州ぼろ鳶組シリーズ』を紹介します。

このシリーズでは、火消し(現代でいう消防士)をテーマにした物語となっています。

かつて「火喰鳥(ひくいどり)」の異名を欲しいがままにしていた元江戸随一の火消・松永源吾が放浪の末に雇われた羽州新庄藩は超低予算。

ぼろぼろの衣装、寄せ集めのメンバーという状況で、それでも一丸となって火事を消火し、徐々にランキングと知名度をあげていく!というストーリーです。

挫折からの復活!みたいなのが特にアツイなと思います。

【江戸人情系アウトロー】くらまし屋稼業

続いては、同じく今村翔吾さんの作品として『くらまし屋稼業』です。

『ぼろ鳶組シリーズ』が表だとしたら、こちらは裏稼業がテーマとなっています。

本書のテーマである「くらまし屋」というのは、事情があって江戸から抜け出したい人を支援する「夜逃げ支援サービス」のようなもの。

金さえ払えば確実に逃がしてくれるというアウトローな稼業です。

もちろんくらまし屋側のメンバーも訳アリで、任侠もののような人間ドラマがあるのが魅力の作品となっています。ただそんなに重くはなくて結構読みやすいです。

【江戸時代浪人】佐伯泰英『居眠り磐音』シリーズ

続いては最近新版がリリースされている佐伯泰英『居眠り磐音』シリーズです。

こちらは王道の剣豪ものの時代小説となっていて50巻以上も続いている非常に長編なストーリーです。続編は『空也十番勝負シリーズ』です。

 

【江戸人情系】まんまことシリーズ

続いては街盟主の跡取り息子が街中のトラブルやもめ事を解決していくというストーリーの『まんまことシリーズ』です。

この作品は畠中恵さんの作品で、畠中さんはた作品は『つくもがみシリーズ』とか『しゃばけシリーズ』といった妖怪ファンタジー系が多いのですが、本シリーズはリアル路線となっています。

基本はハートフル系のストーリーが多いですが、もめ事は「この子の父親はどっちかを判別してほしい」とかそういう重たいやつが来ることもあります。

社会派時代小説が読みたい人にオススメ。

【江戸妖怪ファンタジー】つくもがみシリーズ

続いては同じく畠中恵さんの作品で『つくもがみシリーズ』です。

こちらでは江戸の片隅で貸し出し屋を営むお紅と清次の姉弟が主人公の物語となります。

この貸出しショップには100年以上たって付喪神(つくもがみ)化したグッズがたくさんあり、そいつらが貸し出された先で色々トラブルを起こしてきた理します。

ドタバタ系のコメディ色も強いので、楽しく時代小説を読みたい人にもおすすめ。

 

【古代中国ファンタジー】僕僕先生

続いては古代中国を舞台にしたファンタジー系時代小説の『僕僕先生シリーズ』です。

ストーリーとしては、国司の息子でニートの王弁が見た目は美少女な仙人に弟子入りして各地を巡っていくというもの。

仙人っぽい深い話と若者たちの恋愛模様みたいなのが入り乱れてて独特のテンポで進んでいきます。

段々スケールが大きくなるので、時代→ファンタジー→SFと進みたい人におすすめ。

 

【古代中国】後宮に星は宿るシリーズ

続いては、同じく古代中国を舞台にした時代小説として『後宮に星は宿る』を紹介します。

この作品では校庭の代替わりで「皇族に外戚なし!」の原則により、一族郎党全員殉死というピンチを一族で唯一逃げ延びた少年・遊圭が主人公となります。

遊圭はやがて自分を助けてくれた町娘・明々が後宮に呼ばれたことをきっかけに女装して後宮に潜入し・・・

という物語。女装して後宮という新しさだけでなく、内容もけっこうちゃんとしてて読みごたえがある作品です。

終わりに

ここまで時代小説のおすすめをまとめてきましたが、いかがだったでしょうか。

時代小説と一概に言ってもいろいろなタイプがあるのだということが伝われば幸いです。

時代小説は読む順番が難しいものも多いので、ミスなく選んでいきましょう。

ではまた。よい読書ライフを!

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