中山七里さんの小説「連続殺人鬼カエル男」
残虐ながらも幼児のような一面も持つ謎のシリアルキラー・カエル男を追いかけていくという作品です。
続編が発売され、2020年1月からドラマ化もなされたこの作品のまずはあらすじから見ていきましょう!
最新情報
2024.11.08 第3巻「連続殺人鬼カエル男 完結編」発売!
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目次
中山七里さんの小説「連続殺人鬼カエル男」とは?
まずは「連続殺人鬼カエル男」とはどのような作品なのかを簡単に見ていきましょう!
作者は『ピアニスト探偵岬洋介シリーズ』、『御子柴礼司シリーズ』などで知られる中山七里さん。
で、そんな中山七里さんの作品の中で「連続殺人鬼カエル男」はやや毛色が違います。
というのも「連続殺人鬼カエル男」では、殺人犯の責任能力を有無を問う作品であるため。
ストーリーとしては、以下の通り。
埼玉県飯能市のマンションにて、フックでぶら下げられた女性の全裸死体が発見されます。そしてその死体のそばには「きょう、かえるをつかまえたよ。」という謎の犯行声明文が・・・。
テレビでは、日夜各界の権威たちがその殺人の異常性について言及しますが、犯人の手がかりはなし。
そして4日後、次の殺人事件が起こります。死体のそばには同じく幼稚な犯行声明文が発見される・・・。
テレビではこの事件を大々的に取り上げ、事件のおきた埼玉県警には二千以上のタレコミが入る。
しかし依然として犯人は見つからない。警察の渡瀬と古手川はその犯行の異常性を手がかりに、過去に性犯罪や殺傷事件を起こし、かつその近所に土地勘のある人物を重点的に調査していくことに決め、その候補としてカナー症候群(自閉症)診断をなされた男性・当真勝雄を尋ねる・・・
という流れです。ちょっとだけネタバレすると、この当真勝雄の周りで第3のターゲットが殺害され・・・と物語は進行していきます。
続きは本編にて。
続編情報「連続殺人鬼カエル男」シリーズの読む順番
続いては続編情報です。
シリーズ一覧は以下の通り。
1.「連続殺人鬼カエル男」
2.「連続殺人鬼カエル男 ふたたび」
3.「連続殺人鬼カエル男 完結編」(2024.11)
1.「連続殺人鬼カエル男」
まずは第1巻、無印の「連続殺人鬼カエル男」です。
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先ほどの項で解説したので省略。
2.「連続殺人鬼カエル男 ふたたび」
続いてはシリーズ第2巻です。
実はこの「連続殺人鬼カエル男」ですが、続編が出ておりまして、それがこちらの「連続殺人鬼カエル男ふたたび」です。
前作から10ヶ月後の時間軸で、前回の事件を担当した精神科医、御前崎教授の自宅が爆破される事件が発生。
その爆発跡からは炭化した死体と、かつて目にしたような「犯行声明文」が見つかる・・・!
そして現場には埼玉県警の渡瀬&古手川コンビが向かうが・・・
というストーリー。
本作はより人情に重みを置いた展開で、著者の別作品「御子柴弁護士シリーズ」ともキャラが若干リンクします!
3.「連続殺人鬼カエル男 完結編」(2024.11)
さらに2024年11月に新作がでました。
それがこちらの「連続殺人鬼カエル男 完結編」です。
今回で完結となる見込み。
「心神喪失者の行為は罰しない」
刑法第39条vs連続殺人鬼
救うべきは誰か。凄惨な殺害方法と、稚拙な犯行声明文で世間を震撼させた「カエル男連続猟奇連続殺人事件」。事件のキーマンである有働さゆりは医療刑務所から脱走し、行方知れずのままだった--。
その頃、精神疾患を抱える殺人犯を無罪にした人権派弁護士が何者かに殺害される事件が発生。遺体のそばには、あの稚拙な犯行声明文が残されていた。捜査一課の渡瀬と古手川はカエル男の犯行を視野に入れて捜査を進めるも人権派弁護士の殺害は続く。これまでと異なる動きを見せるカエル男に翻弄される渡瀬は、ある人物からひとつの提案を受け……。引用元:Amazon
ドラマ化情報「連続殺人鬼カエル男」はこのミス大賞シリーズとして2020年1月から放送中!
続いてはテレビドラマ化情報です。
このミスドラマ化シリーズとして2020年1月から連続ドラマ化がなされており、主なキャストは以下の通り。
- 古手川和也 – 工藤阿須加【ドラマ化】
- 渡瀬 – 鶴見辰吾
- 有働さゆり – 野波麻帆
- 当真勝雄 – 前田航基
- 尾上善二 – 水澤紳吾
- 北村智充 – 永岡佑
- 宮内健 – 希志真ロイ
- 東江結月 – 堺小春
- 光崎藤次郎 – 吉澤健
- 御前崎宗孝 – 嶋田久作
- 有働真人 – 黒川想矢
※本ページの内容は2020/10/28現在のものです。最新の情報は上記サイト内で確認ください。
カエル男シリーズと紛らわしい作品「ミュージアム」は別作品です。
ちなみにカエル男シリーズと紛らわしい作品としては、牧野修さんの『ミュージアム』(巴亮介さんによる漫画原作)という作品がありますが、これが関係ないやつです。
でもストーリーとしてはめっちゃ似ていてミュージアムも「残虐な猟奇殺人を続ける「カエル男」と、それを追う警視庁捜査一課の刑事・沢村久志を中心としたサスペンスホラー」!
違いをあげるとミュージアムのカエル男の由来は「雨の日にレインコートを着て殺人をして、雨と共に去っていくから」で、「カエルとりました!」という犯行声明文からではないです。
そして捜査のアプローチも違っていて、ミュージアムではカエル男が雨の日しか行動できないのではないか?という仮説で捜査を進めますが、連続殺人犯カエル男ではカエル男が過去に何らかの犯罪を犯しているのではないか?というアプローチで捜査を進めるという違いがあります。
終わりに。カエル男シリーズ以外の中山七里も是非どうぞ!
という感じが「カエル男シリーズ」でした。
作者の中山七里さんは他にもテイストの違うミステリー作品を色々と出しているかなり刊行の早い作家さんです。
是非別作品もどうぞ!
具体的には、ピアニストで探偵でもある「岬洋介シリーズ」や、法律ギリギリな強引さの悪徳弁護士を主人公にした「御子柴弁護士シリーズ」などがおすすめです。
是非読んでみましょう!
ではまた。良い読書ライフを!
という機会は本好きには多いかと。
そこで本サイトでは300シリーズの小説のあらすじと読む順番を一覧で紹介しました。
さらに番外編情報、ドラマ化情報、漫画化情報も併せてまとめました!
この機に他のシリーズ本の読む順番を、確認してみてはいかがでしょうか。