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本レビュー・就活生必読書!『苦しかったときの話をしようか』

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お疲れ様です。たkるです。

今日は本屋で見かけてパラパラ見ていたら面白すぎて即買いした『苦しかったときの話をしようか』を紹介します。

「就活で何をどんな基準で選べばいいかわからない」という学生に特におすすめかなと思います。

『苦しかったときの話をしようか』の概要

まずは本書の概要を簡単に紹介します。

 

本書では、

「この世界は残酷だ。しかし、それでも君は確かに、自分で選ぶことができる」

という主題で何をどのように、選んでいけば良いのか、という点について詳しく解説された1冊となっています。

本書は表現がたまにアメリカンだけど日本人の作品で、著者の盛岡さんは、倒産確実といわれていたUSJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)を、年間約1500万人のテーマパークへ再生させた稀代のマーケター。

元々は著者である父親(盛岡毅さん)が娘とのやり取りのために書き溜めた虎の巻であったものを、編集者に見せたらめっちゃいい!となって出版したものだそうです。

『苦しかったときの話をしようか』での学び

ではここからは『苦しかったときの話をしようか』を読んで、個人的に学びになった部分を紹介していきたいと思います。

何がしたいかわからないときにすべきこと

まずわかるべきことは、何がわからないかわかること。漠然とした不安はわからないことをまずいと思いつつも放置してきたあなたの闇。

行動もいいが内なる声との対話が大切。

その対話にはタイミングはなく、早すぎることも遅すぎることもなく、今から始めるべき。

対話では強みをめいかくにすること

成功は全て弱みからではなく強みから生まれる。弱みを克服して強みにしていくことはあっても、弱いままで勝てはしない。

特徴は、文脈したいで弱みにも強みにもなる。例えば、サイコパスも臆病者もどちらも短所にも長所にもなりえる。

またオンリーワンとは各文脈でのナンバーワンを指します。オンリーワンだからで、戦いを避けていい理由にはならない。

就職先を決めるとき、会社ではなく職能と結婚せよ

どの会社に入るか、でなく、何の仕事をするか、その能力をどのように身につけるからを主題にするとよい。

大企業での調整力という力を身につけたければあらゆる分野の大企業を受け続ければよいが、そうでなければ身に着けたい能力とそれが学べる会社で選んだほうが良い。

知っておくべき世界の秘密。人間は平等でない

一般には言ってはいけないことになっているが、本当は事実である点についても書かれています。

例えば知力という点では、生まれながらに人によって違いがあります。

例えば、東大生の親が平均年収が高いのはその知力ゆえであり、その子供が知力が高いのも遺伝子による。親の高収入による学習環境の優遇は副次的な要素に過ぎないという。

知力に関しては違いがあるということを認めたうえで、どう戦うかが重要になる。

変えられないものを変えようとして努力するのは無駄なので、コントロールできる変数なのか、変更不可の定数なのかを知っておく必要がある。

コントロールできる変数は、己の特徴の理解と、それを磨く努力、環境の選択、の3つだけ。

資本主義は無知に罰金を科す社会

資本主義とは畢竟、経営者が会社員を働かせることを認める社会である。

その社会において無知であることはは奴隷として働かされるようなもので、罰金を課されているに等しい。

資本主義において労働者は基本的に金持ちになれない。

なので金持ちを目指すなら職能を身に着けたあと、どこかで会社員を抜け出す必要がある。

資本家になるもっとも簡単な方法は株を買い会社のオーナーになること

株は単に投機や資産運用というだけでなく、その会社のオーナーになるもっとも簡単で安上がりな方法である。

自ら起業するか、落ち目の会社の株を買い立て直すという禿鷹ファンド型か、の違いはあるが、株をもって会社のオーナーになるという選択肢があることは知ってくと良い。

安定を望むなら今の成功企業より将来の盛況企業へ

安定を望んでいま安泰に見える大企業に入る、というのは見通しが甘い。

いま安泰かどうか、だけでなく、長期的な安定を求めるなら、今後の商品の需要を予測する必要がある。

例えば、人口変化とか代替品が現れる可能性はどうか、といったところを考えてみよう。

その例も本書では書かれていて、最後は何を信じるかだが、そのための思考法を知ることが可能です

自分の強みを知る方法

自分の特性、強みを知るための方法としてTCLの3タイプに分けるという方法がある。

これは理想の状態から逆算する方法で、以下のどれが好きかによって、適する職業を決めることができます。

T…考えるのが好き。、議論、問題を解く→弁護士とかマーケター

c…伝えるのが好き。人との繋がり、仲間と達成→営業、、プロデューサー、企画

L…自分を中心に変化を起こすのが好き。周囲を巻き込む、目標達成。お山の大将→組織の中で出世、経営者、プロジェクトマネージャー

詳しい解説は本書に書かれています。

就活における自分の魅力の伝え方

就活や転職で自分の魅力をPRする際は、誰に、何を、どう伝えるか、というマーケティングの原則の順番で考えると良い。

マイブランドの点検としては、価値が十分強いか(絶対的に)、相手が信じられるか、際立っているか、自分の本質と一致しているか、の4点を確認せよ。

◆終わりに。

本書は、就活生必読の書だなと思います。就活本にはテクニック的なものが書かれたものが多いですが、そもそもどんな基準で最適な仕事を選んでいけばいいか、という点について書かれた本は少ないので本書のように考え方の基礎から解説してくれる本は貴重です。

第5章の苦しかった時の話をしようか、はもちろんすごくいいですが、それまででもむちゃくちゃいい。

オススメの1冊。

 

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