『さよならドビュッシー』から始まる中山七里さんの小説『岬洋介シリーズ』の読む順番をまとめていきます。
ピアニスト探偵が音楽にまつわる事件を解決していきます!
最新情報
- 2023/9/15「いまこそガーシュウィン」単行本発売
- 2021/12/18「おわかれはモーツァルト 」単行本発売
目次
中山七里『岬洋介シリーズ』は『さよならドビュッシー』から始まるシリーズです。
まずは、岬洋介シリーズとは何かという話から始めていきます。
岬洋介シリーズとは、中山七里さんによる小説で、『さよならドビュッシー』から始まる一連のミステリーとなります。
のだめカンタービレに触発されて書いた作品とのことで、音楽をベースにした物語となっていて、ストーリーとしては、ピアニストの岬洋介が身の回りの音楽関係の事件を解決していくという音楽探偵ミステリーです。
音楽の描写がかなり詳細で、素人にもわかりやすくかつ音楽関係の専門家からも高い評価を受けている作品で、2013年、2016年にそれぞれ映画化、テレビドラマ化がなされた作品でもあります。
中山七里『岬洋介シリーズ』の読む順番と新刊情報
では、続いて中山七里さんの『岬洋介シリーズ』の読む順番について紹介していきます。
本編は以下の6作品が刊行中。
- 1.『さよならドビュッシー』
- 2.『おやすみラフマニノフ』
- 3.『いつまでもショパン』
- 4.『どこかでベートーヴェン』
- 5.『もういちどベートーヴェン』
- 6.『合唱 岬洋介の帰還』
- 7.『おわかれはモーツァルト』(2021/12/18)
- 8. 『いまこそガーシュウィン』
それぞれのあらすじについて簡単に説明していきます。
1.『さよならドビュッシー』
シリーズ第1巻の『さよならドビュッシー』では、ピアニスト志望の主人公・香月遥と、スマトラ沖地震で家族を失い香月家の養子となった片桐ルチアの物語。
特待生としての推薦が決まっていた遥は、とある事件で瀕死の重傷を負い一命をとりとめるも以前とは見違える姿となってしまい夢を諦めそうになる。
そこにやってきたのがピアノの家庭教師・岬洋介。彼はピアノの技術もピカイチであるが、音楽関係の探偵としての側面ももつというマルチタレント。
香月遥にピアノを教えるとともに、彼の周りで発生する不可解な事件の調査を進めていく…
というストーリーです。
2.『おやすみラフマニノフ』
シリーズ第2巻の『おやすみラフマニノフ』では、ヴァイオリンを専門にする音大生・昌が主人公。
秋の演奏会を控えたある日、厳重に保管されていた2億円のチェロ・ストラディバリウスが何者かにぬすまれる事件が発生!
臨時講師の岬洋介が事件の捜査に当たる…
というストーリーです。楽曲の解説がガチすぎると評判の作品。
3.『いつまでもショパン』
シリーズ第3巻の『いつまでもショパン』では、ピアノ演奏の祭典・ショパンコンクールに出場するためポーランドを訪れた岬洋介がとある殺人事件に遭遇。
ショパンコンクール会場で発生した事件は、10本の指がすべて切り取られるという奇怪なもの。また、世界的なテロリストである「ピアニスト」が潜伏しているといううわさもあり…
というストーリー。岬洋介がこの事件を解決していきます。
4.『どこかでベートーヴェン』
シリーズ第4巻の『どこかでベートーヴェン』では、岬洋介の高校生時代のお話。
発表会に向けて練習に励む音楽科で、とある問題児が殺害されます。そして警察から疑いをかけられた岬洋介は自らの容疑を晴らすべく、独自で調査を開始…
というストーリーです。
5.『もういちどベートーヴェン』
そして、2019年3月20日に発売されたシリーズ最新刊が『もういちどベートーヴェン』です。
本作の時系列としては、ピアニスト探偵・岬洋介の過去話となり、具体的には主人公の司法修習生時代が描かれます。
ともにピアノ経験者でありつつも法曹界いりをしたという共通点を持つ岬洋介と天生高春は、検察庁の実務研修中にとある殺人事件に立ち会う。
絵本作家の夫を殺害したとして妻が容疑者に上がるも、不自然な点もあり…
というストーリー。
6.『合唱 岬洋介の帰還』
続いては中山七里さんのオールスター作品である『合唱 岬洋介の帰還』です。
こちらでは、地球の裏側から駆け付けた主人公・岬洋介を始め、「悪魔の弁護士 御子柴礼司」、「ヒポクラテスの誓い」などドラマ化もされた人気キャラクターたちが集結していきます。
発売日は2020/4/17です。
7.『おわかれはモーツァルト』(2021/12/18)
続いては第7巻『おわかれはモーツァルト』です。
こちらではショパンコンクールで2位を受賞した盲目のピアニスト・榊場隆平にまつわる事件が発生します。
彼を「盲目は演技ではないか?」と絡んでいたライターが殺害されてしまったのです。
犯人と疑われた彼の元にピアニスト探偵が現れ・・・
というストーリー!2021/12/18発売
8.『いまこそガーシュウィン』
2023年9月15日に、電子書籍限定だった 『いまこそガーシュウィン』が書籍化します。
ストーリーは以下の通り!
アメリカで指折りのピアニストであるエドワードは、大統領選挙により人種差別がエスカレートし、変貌しつつある国内の様子を憂いていた。そこで、3ヵ月後にカーネギーホールで開催予定のコンサートの演目に、黒人音楽をルーツにもつジョージ・ガーシュウィン作曲の「ラプソディ・イン・ブルー」の演奏を希望。6年前のショパン・コンクール中、5分間の演奏で人命を救った男・岬洋介との共演も決まり、期待に胸を膨らませる。岬と共演することで、大統領夫妻もお忍びで鑑賞に来ることが決まり、エドワードと岬は練習に励む。一方その頃、大統領暗殺の依頼を受け、計画を進めていた〈愛国者〉は、依頼主の男から思わぬ提案をされ――。
引用元:Amazon
スピンオフ作品!さよならドビュッシーの番外編も
第1作の『さよならドビュッシー』はスピンオフとして、前日譚と番外編が出ています。
前日譚『さよならドビュッシー前奏曲 要介護探偵の事件簿』
この作品は、本編の前日譚となります。車イスの玄太郎おじいちゃん&介護士・みち子さんの高齢コンビが5つの事件に挑む短編集。
さよならドビュッシーの登場人物を知れるので、こっちから読み始めるのもありです。
番外編『サイドストーリーズ』の「煙よりも、軽く」
形成外科医の新条要を主人公にした番外編として「煙よりも、軽く」というサイドストーリーもあります。
JTの公式サイトで掲載された漫画を文庫化したものですね。
色々な作者のサイドストーリーを集めた『サイドストーリーズ』という本に収録されています。
中山七里『岬洋介シリーズ』の映画化、ドラマ化情報
岬洋介シリーズですが、第1作の「さよなら、ドビュッシー」は映画化とドラマ化がなされています。
映画でのキャストは香月遥役に橋本愛、岬洋介役に清塚信也らを起用!橋本愛さんは本作が初単独主演映画とのこと。
ドラマ版のキャストは香月遥役に黒島結菜、岬洋介役に東出昌大です。
漫画さよならドビュッシー
さよならドビュッシーは漫画化もなされています。少女漫画風の絵とストーリーなので、少女漫画慣れしている人は読みやすいと思います。
終わりに
ここまで中山七里さんの『岬洋介シリーズ』の読む順番とあらすじをまとめていましたが、いかがだったでしょうか。
岬洋介シリーズだけでなく、中山七里さんは音楽関係のタイトルの小説を他にも出している音楽ミステリー界の王者。
音楽×ミステリーを読みたいときはぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。
という機会は本好きには多いかと。
そこで本サイトでは300シリーズの小説のあらすじと読む順番を一覧で紹介しました。
さらに番外編情報、ドラマ化情報、漫画化情報も併せてまとめました!
この機に他のシリーズ本の読む順番を、確認してみてはいかがでしょうか。