本記事では中村文則を初めて読む人にオススメな作品を紹介します。
- 中村文則ってどんな作家なんだろう?
- 初心者はまずどの作品から入るべき?
と言う悩みがある人はぜひ参考にしてください。
では始めていきます。
中村文則とはどんな作家?作風と魅力を解説
まずは概要です。
社会風刺などを含んだ陰鬱な作風です。一度その世界に引き込まれてしまうと、読んだ後にしばらく引きずってしまうようなことも多いくらいで、人の心の闇などにも触れることができます。
こんな作家です。ちなみに作風が近い作家としては、
吉田修一さん。
が挙げられています。
理由↓
人間の暗部を描いているという意味では共通していると思う。
個人的には飴村行「粘膜シリーズ」なども似てるかなと思っています。
中村文則の読む順番!初心者におすすめな作品はこれだ!
ここからは中村文則を初めて読む人におすすめの作品を3冊紹介します。
ぜひ参考にしてください。
◆読む順番の注意点は?
シリーズ作品等はとくにありませんが、「教団X」のあとに出版された「R帝国」はより踏み込んだ内容になっているので、出版順に読む方が良いと思う。
銃
まずは「銃」です。
◆こんな作品!
たまたま銃を拾った男が、その死と直結したものの恐ろしさと美しさに魅せられていき、人生を翻弄されていく物語。最初は銃を使うつもりはなかった主人公の思考が徐々に変わっていき、どうなるのだろうかとドキドキさせられる。そして最後の最後まで息つかせないような展開で、読み終わった後にしばらく余韻から抜け出せないような凄まじい作品です。
土の中の子供
続いては「土の中の子供」です。
◆こんな作品!
芥川賞受賞作で、初期の中村作品の集大成とも言える作品。親に捨てられ、虐待されて育った男がその運命に抗おうとしていく姿と、逆に闇に引き込まれてしまいそうになるその紙一重のところの描き方が凄まじいです。
去年の冬、きみと別れ
続いては「去年の冬、きみと別れ」です。
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◆こんな作品!
ある凶悪犯のノンフィクション小説を書くことになった主人公が、その取材の中で事件に隠された真相を知っていく、ミステリーの要素もある作品。それぞれの登場人物の思いが交錯し、混迷を極めていく事件の真相が人間の業を感じさせて恐ろしい。2018年に岩田剛典主演で映画化。
映画↓
まとめ
中村文則を初めて読む人にオススメな作品は以下の3冊です。
- 銃
- 土の中の子供
- 去年の冬、きみと別れ
この3冊はどこから読んでもOKなのでぜひ読んでみてください。
ではまた。良い読書ライフを!
という機会は本好きには多いかと。
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この機に他のシリーズ本の読む順番を、確認してみてはいかがでしょうか。