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マイナー言語を学ぶならニューエクスプレスシリーズがオススメ!評判まとめ★

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ウルドゥー語、カタルーニャ語、ベンガル語など、日本ではあまり聞きなれない言語を学びたくなったとき、どこで学べばいいのだろうか。

そういうときは、『ニューエクスプレス〇〇語』シリーズがオススメです。

このニューエクスプレスシリーズですが、もう網羅していない言語はないんじゃないかというくらい様々な言語について書籍が出版されているのが特徴です。

今日はこのニューエクスプレスシリーズについて紹介していきたいと思います。

ニューエクスプレスシリーズの構成

ニューエクスプレスシリーズの構成は、まず使われる地域や大まかな特徴などについて説明し、その後、文字や発音について説明した後、数文の会話を通して文法を学んでいく形式です。

文法を学ぶ部分ではページの左側に実際の会話をもとにした頻出の例文が訳付きで書かれているので、そこだけ読めばある程度の会話を行うことができるというのがありがたい。

しかもこのニューエクスプレスシリーズは、すべてCD付き!発音記号などについてもかなり詳しく書かれてはいますが、それでも実際に聴けるとイメージをつかめるし、ネイティブに近づくことができます。

また、執筆に関してはそれぞれの言語の専門家を起用しており、多少著者ごとの色はありますが、基本的な構成はシリーズで統一してあるため、ニューエクスプレスシリーズそのものに慣れてしまえば、ほかの言語も素早く習得可能です。

基本的には入門書なので、著作の中でさらに理解を深めたい人にオススメの参考書が紹介されていたり、単語帳が別売りで出版されている言語もあり、とにかくニューエクスプレスシリーズを最初に読めば、さきに道が広がっていくというのが魅力です。

ニューエクスプレスシリーズを読んで思ったこと

いろんな言語を軽く学んで思うのは、どの言語も使役、命令とかポイントとなる文法が必ず存在するということ。

意思を伝達するという共通の目的があるから当然ちゃ当然ですが、個人的には気づきでした。

あと意外だったのは、別れの挨拶に「神のご加護がありますように」というニュアンスが一般的である点。日本だと「精霊のご加護がありますように」とかは中二な人しか使わないのでこれが意外でした。

ニューエクスプレスシリーズで知った各言語の違い

ここからは自分が実際にニューエクスプレスシリーズを読んで知った各言語の違いを紹介していきます。

語学マスターではないので、表面的なところですが各言語はいくつかのパターンに分かれるのかなというところは理解できます。

まあ、少なくともこんな感じの言語はあるんだなというところだけ知れたらいいなと思います。

ウルドゥー語(北インド)

北インドを中心に約3億人が理解できるのがウルドゥー語です。

ヒンドゥー語と文法が似ており、ウルドゥー語で話すとヒンドゥー語話者も理解できるが、文字はウルドゥー語が35文字のアラビア文字を使用するのに対し、ヒンドゥー語はデーヴァナーガリー文字を使うため文通はできないそうです。

この違いはムスリムとヒンドゥーの宗教の違いとみなすこともでき、ムスリムはウルドゥー語を、ヒンドゥー教徒はヒンドゥー語を主に使います。

ただこのわけは厳密ではなく、インドではウルドゥー語を使えるムスリムもいます。

言語の特徴としては、尊敬に複数形を使うことや男性名詞か女性名詞に必ず分類する点、比較がxy se z(xはyよりzな)となる点など。


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ベンガル語(バングラデシュ)

バングラデシュで使われるベンガル語。

音符のような感じで線の中に曲線がある独特の文字で、見た目はかなり美しいです。

音を吐きながら発音する有気音とあまり息を出さずに発音する無気音があり、また、ケナカタ、カワダワというように似た音を繰り返して音を整えることもあるというオシャレな言語です。

語順は日本語と同じで、語順が同じだからか、例文を見ると文字は全く読めないけどなんとなく意味が読める。そんな不思議な言語です。

他にも、アラビア、インド圏内でよく使われるコピュラ動詞を採用。コピュラ動詞は、名詞と動詞を結びつけます。


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カンボジア語(カンボジア王国)

カンボジア王国で1400万人が使用。クメール語とも呼ばれる。

どことなく動物感がある這ったような文字。実際、本書の中でモチーフとなる動物で覚える方法も述べられており、動物を覚えるのが手っ取り早いらしいです。

母音は9つあるが、活用はなく、語彙のほとんども単音節な2音節。覚えると単純でわかりやすい言語のようです。

意外と日本語との親和性は高く、日本語と同じく言わなくてもわかることは省略する風潮があること、さらに私は日本人です、のような名詞をつなげる文章の場合、名詞を並べるだけで良い(私、人、日本)というのも楽でよいですね。

ちなみに、カンボジア語のあいさつは時間によらずいつでも同じ。合掌の手の高さにより、敬意を表すそうです。

へー。

本書の中で紹介されていたさらにカンボジア語を学びたい人向けのオススメ教材は以下の通り。

・会話:旅の指さし会話帳 カンボジア
・文法:カンボジア語入門(大学書林)
・辞書:カンボジア語基礎1500語


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アイヌ語(日本)

北海道の一部地域で約24000人が使用。

トナカイやラッコ、オットセイ、コンブなどはアイヌ語から来ているそうですね。

アイヌ語は文字で言葉を表す文化がもともとはなかったため、近年様々な表記が開発されたが統一表記法はないそうです。

アイヌ語のアクセントは日本語同様、アクセントのある音節が高く発音。語順もほぼ日本語と同じです。
まあ、日本と近いこともあって割と言語も交流があって混ざっているみたいです。

特徴的なのはカムイという概念。

アイヌでは、クマやキツネ、魚、昆虫、火や雷まで全てがカムイとなります。フクロウはイソサンケカムイ(獲物を下ろすカムイ)、クマはキムンカムイ(山に住むカムイ)と呼ばれる。

特にクマは単にカムイというだけでクマを指すこともあり、特別な存在。アイヌの人はクマに会うと丁寧に拝礼して祈りの言葉を述べるそうです。するとクマは不気味がって隙を見て逃げてしまうという。

逃げる相手には強いクマですが、堂々と祈られると逆に困っちゃうのかもですね。


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トルコ語(トルコ)

トルコの前身オスマン帝国はアラビア文字を使用していたが、現在のトルコ語はローマ字を使用。英語圏の人でも親しみやすい構成となっています。

文法的にもヨーロッパ系の言語に近い感じです。


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カタルーニャ語(スペイン、アンドラ、フランス)

スペインのカタルーニャ自治州やアンドラ公国などで600万人が使用。

スペイン語とフランス語の間のような言語で、分類的にはロマンス諸語の一種。

文法的にはスペイン語とフランス語のどちらかに類似した形式が多く、語圏ではバルセロナが有名。


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ルーマニア語(ルーマニア)

1989年に旧体制が崩壊し、2007年にEUに加盟したルーマニア。ドラキュラやコマネチの発祥地としても知られています。

ルーマニア語は2600万人が使用し、そのうち2000万人はルーマニア在住とのことで、ルーマニアのローカル言語となっています。

ラテン語を母体とした言語で、語順は英語やフランス語と同じ。日本語とは逆になります。

男性名詞、女性名詞、中性名詞があり、中性名詞は単数なら男性扱い、複数は女性扱いとなるのが特徴です。主語は省略されがち。


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さらに進化したニューエクスプレスプラスシリーズも出版

ちなみに、このニューエクスプレスシリーズですが、さらにプラス要素を加えたニューエクスプレスプラスシリーズが出版されています。

より人前で話すときに便利な表現や、カードに書けるメッセージの表現に改正されたり、付属CD+音声アプリで、CDと同じ音声をスマートフォンのアプリでも聞けるようになったことなどが改正ポイントみたいです。

まだメインの言語(中国語、フランス語、ベトナム語、ラテン語、ロシア語)だけですが、今後プラスシリーズも増えていくのかもしれません。

終わりに

ニューエクスプレスシリーズを読んでいくと、それぞれの言語にエリアごとでなんとなく塊があるなーというのがわかります。

近接する地域では言語が近く、離れると全然違う。

日本は島国なのであまり近隣諸国と言語が似ているというのはないですが、大陸では関西弁と標準語くらいの違いで隣の言語ともコミュニケーションが取れるのかもしれないな、と思いました。

 

 

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