小説家の西尾維新さんといえば、メフィスト賞を受賞したクビキリサイクルでデビューし、その後も『化物語』で「このライトノベルがすごい!で1位」を獲得するなど、ヒット作品を量産している作家です。
西尾維新は複数人いるのでは?
という都市伝説がささやかれるほどハイペースで小説を書くことで知られており、
- 物語シリーズ
- 戯言シリーズ
- 刀語シリーズ
など数々のシリーズを生み出しています。
そんな西尾維新さんの作品には一つだけ欠点があります。
それは著作の順番がわかりにくいことです!
どの順番で読めばいいのかわからないと思ったことは一度や二度ではありません。
(でも面白いから順番を間違えつつも読んでしまう)
今日は、西尾維新ファンである自分が、各シリーズ内の各巻の読む順番と新刊情報について書いていきたいと思います。
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目次
西尾維新シリーズ本の全体像
まずは西尾維新さんのシリーズ本の全体像を簡単に解説します。
何冊あるのかという話で言うと、2019年8月発売の『ヴェールドマン仮説』がちょうど100冊目だったので、全約100冊の著作があります。
(2020年10月現在さらに増えている・・!)
その内訳は以下の通り。
↓100冊記念の西尾維新作品チェックリスト付き栞(しおり)
この栞をみるとわかるかと思いますが、西尾維新さんの作品はほとんどがシリーズ本です。
なので以下でそのシリーズ本を紹介していきます。
ラインナップはこんな感じです。
- 1.「戯言シリーズ」…本格サスペンスミステリー
- 2.「物語シリーズ」…怪異に魅入られる!
- 3.「忘却探偵シリーズ」…記憶がリセットされる探偵もの!
- 4.「世界シリーズ」…主人公が強い!
- 5.「伝説シリーズ」…シリーズ最長!
- 6.「美少年シリーズ」…女性キャラが語り部!
- 7.「刀シリーズ」…読む順番がわかりやすい!
ではそれぞれ見ていきましょう。
本格サスペンスミステリー!戯言シリーズの読む順番
まずはデビュー作の『クビキリサイクル』から始まる戯言シリーズについて書いていきます。
サスペンス系なので結構人が死にます。苦手な人は注意!
初めのほうは一巻完結のストーリーなので、正直どこから読んでもある程度意味は通じるかなと思いますが、後半はきついかもです。
では読む順番を紹介していきます。
戯言シリーズ本編の読む順番
まずは、西尾維新さんのデビュー作にあたる戯言シリーズ本編の読む順番からです。
全9巻で以下の通り。※リンクはAmazonに飛びます
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1.『クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い』
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2.『クビシメロマンチスト 人間失格・零崎人識 (講談社文庫)』
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3.『クビツリハイスクール 戯言遣いの弟子 (講談社文庫) 』
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4.『サイコロジカル 上 (講談社文庫 に 32-4 西尾維新文庫) 』
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5.『サイコロジカル 下 (講談社文庫 に 32-5 西尾維新文庫)』
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6.『ヒトクイマジカル<殺戮奇術の匂宮兄妹> (講談社文庫) 』
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7.『ネコソギラジカル(上) 十三階段 (講談社文庫)』
8.『ネコソギラジカル(中) 赤き征裁vs.橙なる種 (講談社文庫) 』
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9.『ネコソギラジカル(下) 青色サヴァンと戯言遣い (講談社文庫)』
タイトルだけ(本屋で買う人用)↓
9巻で完結です。1巻目と最終巻の副タイトルが同じなのがアツいですね。
さらに番外編として、殺し名第3位の零崎一賊についての人間シリーズと最強の請負人哀川潤を主人公とした10年後くらいのアフターストーリーである最強シリーズがあります。
戯言シリーズ番外編1:人間シリーズの読む順番
では続いて戯言シリーズ番外編その1です。
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番外編その1としては、殺し屋の零崎一族を主人公にした「人間シリーズ」があり、読む順番は以下の通り。
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1.『零崎双識の人間試験 (講談社文庫) 』
2.『零崎軋識の人間ノック (講談社文庫) 』
3.『零崎曲識の人間人間 (講談社文庫)』
4.『零崎人識の人間関係 匂宮出夢との関係 (講談社文庫)』
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5.『零崎人識の人間関係 無桐伊織との関係 (講談社文庫)』
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6.『零崎人識の人間関係 零崎双識との関係 (講談社文庫)』
7.『零崎人識の人間関係 戯言遣いとの関係 (講談社文庫)』
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タイトルだけ↓
こちらはそれぞれで零崎一族のちがったキャラを紹介していく番外編で、後半は零崎人識が中心となります。
最強シリーズの読む順番
番外編その2としては人類最強の請負人・哀川潤を主人公にした「最強シリーズ」があります。
その最強シリーズの読む順番は以下の通り。
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1.人類最強の初恋 (講談社ノベルス)
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2.人類最強の純愛 (講談社ノベルス)
3.人類最強のときめき (講談社ノベルス)
4.人類最強のsweetheart (講談社ノベルス)
5.人類最強のヴェネチア(2020年11月発売予定)
タイトルのみ↓
- 1.人類最強の初恋 (講談社ノベルス)
- 2.人類最強の純愛 (講談社ノベルス)
- 3.人類最強のときめき (講談社ノベルス)
- 4.人類最強のsweetheart (講談社ノベルス)
- 5.人類最強のヴェネチア(2020年11月発売予定)
最強シリーズはもはやSFみたくなっている作品もあり、さすがは最強!みたいな感じでスケールが大きいのが特徴。
怪異に魅入られる!物語シリーズの読む順番
次に最も巻数が多い物語シリーズについて紹介します。
物語シリーズは化物語から始まる一連の怪異小説で、タイトルが「〇物語」となるのが特徴です。
シーズンが
- ファーストシーズン
- セカンドシーズン
- ファイナルシーズン
の3つに分かれており、それぞれで6巻ずつが刊行されています。
さらに前日譚や後日譚を書いたオフシーズン、そして続編として大学生になった主人公たちを描いたモンスターシーズンが現在連載中です。
読む順番としては以下の通り。
化物語ファーストシーズンの読む順番
まずはシリーズ導入編となるファーストシーズンの読む順番です。
楽天:化物語(1)特装版 (講談社キャラクターズA) [ 西尾 維新 ]
Amazon:化物語(上) (講談社BOX)
メインヒロインたちの1回目の怪異との遭遇を描いていきます。
読む順番はこちら。
ショップ付き↓
タイトルのみ↓
- 1.『化物語(上) (講談社BOX)』
- 2.『化物語(下) (講談社BOX)』
- 3.『傷物語 (講談社BOX)』
- 4.『偽物語(上) (講談社BOX)』
- 5.『偽物語(下) (講談社BOX)
- 6.『猫物語 (黒) (講談社BOX)』
各巻の詳しいあらすじはこちら。
化物語セカンドシーズンの読む順番
続いてはセカンドシーズンの読む順番です。
楽天:猫物語(白) (講談社box) [ 西尾維新 ]
Amazon:猫物語 (白) (講談社BOX)
セカンドシーズンの読む順番はこちら。
ショップ付き↓
タイトルのみ↓
- 7. 『猫物語 (白) (講談社BOX)』
- 8.『傾物語 (講談社BOX)』
- 9.『花物語 (講談社BOX)』
- 10.『囮物語 (講談社BOX)』
- 11.『鬼物語 (講談社BOX)』
- 12.『恋物語 (講談社BOX)』
各巻の詳しいあらすじなどはこちら。
化物語ファイナルシーズンの読む順番
最後にシリーズ完結編となるファイナルシーズンの読む順番について紹介していきます。
楽天:憑物語 (講談社box) [ 西尾維新 ]
Amazon:憑物語
ファイナルシーズンの読む順番はこちら。
- 13.『憑物語』
- 14.『暦物語 (講談社BOX)』
- 15.『終物語 (上) (講談社BOX)』
- 16.『終物語 中 (講談社BOX)』
- 17.『終物語 (下) (講談社BOX)』
- 18.『続・終物語 (講談社BOX)』
各巻の詳しいあらすじなどはこちら。
物語シリーズオフシーズンの読む順番
続いては、番外編のオフシーズンの読む順番を紹介していきます。
楽天:愚物語 (講談社box) [ 西尾維新 ]
Amazon:愚物語 (講談社BOX)
オフシーズン(全4巻、全12話)とモンスターシーズン(全6巻、全10話予定、連載中)は、ファイナルシーズン後に読むとよいです。オフシーズン⇒モンスターシーズンのがオススメ。
- 1.『愚物語 (講談社BOX)』
- 2.『業物語 (講談社BOX)』
- 3.『撫物語 (講談社BOX)』
- 4.『結物語 (講談社BOX)』
各巻の詳しいあらすじなどはこちら。
物語シリーズモンスターシーズンの読む順番
続いては大学時代を描いたモンスターシーズンです。
楽天:忍物語 (講談社BOX) [ 西尾 維新 ]
Amazon:忍物語 (講談社BOX)
モンスターシーズンの読む順番はこちら。
- 1.『忍物語 (講談社BOX)』
- 2.『宵物語 (講談社BOX)』
- 3.『余物語』(2019/4/17発売予定!)
- 4.『扇物語』(2020年10月発売!)
- 5.『死物語(上・下)』(未)
モンスターシーズンは2018年現在連載中なので、順次発売される模様。
各巻の詳しいあらすじなどはこちら。
記憶がリセットされる探偵もの!忘却探偵シリーズの読む順番
眠ると記憶が消えてしまうというかなりハードな設定を持った主人公掟上今日子が、数々のミステリーを解決していくという内容の忘却探偵シリーズ。
記憶が制限時間内しか持たない作品としては「博士の愛した数式」などもありますね。
読む順番は以下の通り。
各巻のあらすじなどは、以下の記事にまとめているのでよければ参考にしてください。
主人公が強い!世界シリーズの読む順番
正直一番順番がわかりにくいのがこの世界シリーズです。他はまあ、何とか法則性がありますが、一番フェイントなのがこの世界シリーズ。
読む順番は以下の通り。
ショップ付き↓
タイトルのみ↓
かなりわかりにくいですね(笑)
ちなみに、第5巻目『ぼくの世界』もメフィストで連載中。
シリーズ最長!伝説シリーズの読む順番
西尾維新シリーズ最長と呼ばれるシリーズです。1巻あたりのページ数が500頁以上あったりして、異彩を放っているので本屋などでもすぐに見つかるはずです。
読む順番は以下の通り。
ショップ付き↓
1.悲鳴伝(ひめいでん)
2.悲痛伝 (ひつうでん)
3.悲惨伝 (ひさんでん)
4.悲報伝 (ひほうでん)
5.悲業伝 (ひごうでん)
6.悲録伝 (ひろくでん)
7.悲亡伝(ひぼうでん)
8.悲衛伝(ひえいでん)
9.悲球伝 (ひきゅうでん)
10.悲終伝 (ひしゅうでん)
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タイトルのみ↓
伝説シリーズは、各巻につう(Two)とかさん(三)とか数字をさりげなく入れてくれているので比較的読む順番がわかりやすいシリーズでもあります。
あと2022年10月に新版(文庫版)が出るみたいですね。
女性キャラが語り部!美少年シリーズの読む順番
この美少年シリーズは、元々『忘却探偵シリーズ』の登場人物の予定だったはずが、あまりにもキャラが立ちすぎていたので単体シリーズとして独立して登場することになったそうですね。
美少年だけで構成された探偵団というコンセプトのミステリー小説です。ちなみに語り部が女性キャラというのも西尾維新作品では珍しい構成です。
割と読みやすいので初めてのシリーズにもオススメかも。
読む順番は以下の通り。
- 1.美少年探偵団 きみだけに光かがやく暗黒星 (講談社タイガ)
- 2.ぺてん師と空気男と美少年 (講談社タイガ)
- 3.屋根裏の美少年 (講談社タイガ)
- 4.押絵と旅する美少年 (講談社タイガ)
- 5.パノラマ島美談 (講談社タイガ)
- 6.D坂の美少年 (講談社タイガ)
- 7.美少年椅子 (講談社タイガ)
- 8.緑衣の美少年 (講談社タイガ)
- 9.美少年М (講談社タイガ)
- 10−1.美少年蜥蜴【光編】
- 10−2.美少年蜥蜴【影編】
◆各巻のあらすじはこちら
読む順番がわかりやすい!刀シリーズ
刀シリーズは唯一読む順番がわかりやすいシリーズです(笑)。
刀語 単行本 全12巻完結セット (クーポンで+3%ポイント)
一話、二話と巻数が振ってあります。わかりやすいシリーズが珍しいというのは西尾維新ならではのクレイジーさ。
- 1.刀語 第一話 絶刀・鉋(ゼットウ・カンナ)
- 2.刀語 第二話 斬刀・鈍(ザントウ・ナマクラ)
- 3.刀語 第三話 千刀・鎩(セントウ・ツルギ)
- 4.刀語 第四話 薄刀・針(ハクトウ・ハリ)
- 5.刀語 第五話 賊刀・鎧(ゾクトウ・ヨロイ)
- 6.刀語 第六話 双刀・鎚(ソウトウ・カナヅチ)
- 7.刀語 第七話 悪刀・鐚(アクトウ・ビタ)
- 8.刀語 第八話 微刀・釵(ビトウ・カンザシ)
- 9.刀語 第九話 王刀・鋸(オウトウ・ノコギリ)
- 10.刀語 第十話 誠刀・銓(セイトウ・ハカリ)
- 11.刀語 第十一話 毒刀・鍍(ドクトウ・メッキ)
- 12.刀語 第十二話 炎刀・銃(エントウ・ジュウ)
話数がないと同じく順番はわかりにくいですね。
終わりに
西尾維新シリーズは本当にわかりにくいですね。でも面白いからついつい読んでしまう。
順番を間違えると伏線を飛ばしてしまったりして面白さ半減なので、ぜひ正しい順番で各シリーズを読破していきましょう!
シリーズのクロスオーバー作品としての『混物語』が2019年2月に発売予定!シリーズファンは必見です。
という機会は本好きには多いかと。
そこで本サイトでは300シリーズの小説のあらすじと読む順番を一覧で紹介しました。
さらに番外編情報、ドラマ化情報、漫画化情報も併せてまとめました!
この機に他のシリーズ本の読む順番を、確認してみてはいかがでしょうか。