探偵を猫とする(擬人化でなく)という新しいスタイルがウリの松尾 由美さんの小説『ニャン氏の事件簿シリーズ』。
今日は、この作品のあらすじ、続編情報、読む順番についてまとめていきます。
2022現在も第3巻が最新です。
目次
松尾由美『ニャン氏の事件簿シリーズ』とは?猫語を話すお付きと猫探偵
まずは『ニャン氏の事件簿シリーズ』とはどんな話なのかを解説していきます。
ニャン氏の事件簿シリーズは松尾由美さんのミステリー小説です。
このシリーズの新しい点としてはなんといっても探偵がネコであるということ。
これまでも三毛猫ホームズシリーズ、黒猫探偵シリーズなど、探偵のお付きとして猫を登場させるミステリーシリーズはありましたが、本作は猫はお付きではなく、探偵が猫です。
猫探偵のお付きとして通訳兼秘書兼運転手の男がついているという構成となっています。
かなり斬新ですね。
で、ストーリーとしては大学を休学して自分探し中の主人公・佐多が、猫探偵ニャン氏とそのお付きの丸山に出会い、彼らとともに事件に巻き込まれていくというストーリーです。
短編集で謎そのものはそこまで深いわけではないのですが、人も猫もにゃーにゃー言いながら猫語を翻訳して推理をしてくというシュールさが個人的にはけっこう気に入っています。
ちなみにこれはちょっとだけネタバレになるのですが、お付きの丸山がニャン氏に話させているように見せかける名探偵コナン方式かと思ったら、本当にニャン氏が推理をしていたというのが一番の驚きでした。
猫好きでかつミステリー好きな人にオススメの作品です。
松尾由美『ニャン氏の事件簿シリーズ』の読む順番と新刊情報まとめ
では、続いてそんなニャン氏の事件簿シリーズの読む順番をまとめていきます。
松尾由美『ニャン氏の事件簿シリーズ』ですが、続編が出てシリーズ化がなされています。
現在刊行中の作品は以下の通り。
- 1.ニャン氏の事件簿
- 2.ニャン氏の童心
- 3.ニャン氏の憂鬱(2020年8月24日)
それぞれのあらすじについて簡単に紹介していきます。
1.ニャン氏の事件簿
シリーズ第1巻の『ニャン氏の事件簿』では、自分探し中の大学生・佐多がアルバイト先で奇妙な2人組(1人+1匹)に出会うところから物語がスタート。
佐多は、アルバイトで出向いた先で何度もニャン氏に出会うが、そのたびに事件に巻き込まれ…
というストーリーです。トンデモ設定からの意外といい感じに落ちてくる展開が魅力。
2.ニャン氏の童心
シリーズ第2巻の『ニャン氏の童心』では、ニャン氏がさらに大活躍します。
ニャン氏は探偵の他に副業で児童書の作家やなどもしており、猫と知らずにニャン氏と会う人などもいて面白いです。ただ、猫なのでテニスボールには飛びつきたくなる模様
ちなみに前回主人公の佐多は出てこず、新たな登場人物たちがニャン氏と関わっていきます。
3.ニャン氏の憂鬱(2020年8月24日発売)
こちらはまだ単行本は出ておらず、「ミステリーズ!vol.95 JUNE 2019」より連載中です。
舞台は缶詰工場である模様。
2020年8月24日に発売予定です。
終わりに!ニャン氏の憂鬱以外の猫本まとめました!
ここまで「ニャン氏の事件簿シリーズ」のあらすじと読む順番についてまとめてきましたが、いかがだったでしょうか。
斬新な設定から、意外と練られたプロットというギャップで二度楽しめるシリーズです。
猫好きな人の初読書としてもおすすめ。
機会があったら是非読んでみてください。
という機会は本好きには多いかと。
そこで本サイトでは300シリーズの小説のあらすじと読む順番を一覧で紹介しました。
さらに番外編情報、ドラマ化情報、漫画化情報も併せてまとめました!
この機に他のシリーズ本の読む順番を、確認してみてはいかがでしょうか。