高層階という新たなスペースを生み出したエレベーター。
あれってすごいと思うんですね。中世以前は建物は基本的に横に伸びていくしかなかったのですが、それがエレベーターという発明品により縦方向に伸びていくことができるようになった。
五重塔などの建造物もなくはなかったですが、日常用としては使えない。階段だけで5階建ての城とかも、正直上り下りがかなり大変そうですし100階建てのタワーマンションなんてエレベーターがなければ苦行でしかない。
同じ建物でも利便性を考えたら金持ちほど下の階に、貧乏人ほど上の階にに住むみたいなことになりかねません。
そういった意味でエレベーターは画期的な発明品です。
今日はそんなエレベータに関わる個人的に謎だった3つの点について調べました。
エレベータアルゴリズム
エレベーターが複数台あるときなどに、どのエレベーターが人のいる場所に向かうのか、というのはどうやって設定されているのかがずっと謎で、かなり難しそうだなと思ってました。
色々調べてみると、この点が企業のノウハウともいえる部分らしく、「状況によって待っている人がいても先行するかごを敢えて素通しさせ、後からのかごを止める」といったこともあるそうです。
そういったビルは利用者に不快に思われないよう、かごが今何階にいるかの表示はせず、フロアからシャフト内が見えないようになっているみたいです。
…結構気を使ってるんですね。
特殊な例として、VIP用のホテルなどでは複数組の乗客が乗り合わせないよう特殊な制御をしているエレベータもあるみたいです。
…途中で止まらないエレベータというのは快適そうですね。
色々あるんだなということが分かりました。(ほとんど何もわかっていない←)
障害者用ボタンの謎
個人的にエレベーターの第2の謎は、障碍者用ボタンと普通のボタンの違いについてです。
これはただ車いすでも押しやすいという意味だけでなく、障碍者用のボタンを押すと、特定のエレベーターが優先的に向かってくるように設計されているみたいです。
具体的には、車いすでは入るとき(または出るとき)に後ろ向きでエレベータに入る必要がありますが、その際後ろが見やすいように鏡のついたエレベータが優先的に来ます。
…車いす用ボタンにはそんな意味があったんですね。
なので、子供は手の届く位置の障害者用ボタンを押しがちですが、もし押そうとした場合、もし車いすの利用者がほかの階にいた場合、迷惑となるのでできるだけ止めて普通のエレベーターボタンを押させてあげるほうがよいです。
一階に戻る
第3の謎としては、誰も呼んでいないのに1階に戻る性質があるエレベータについてです。
あれはなんとなく、客を降ろし終えたタクシーが駅前に戻るようなものだと思っていました。
たぶん1階のほうが人が多いんだろうなーと。
では実際どのくらい人が集まるのかをちょっと計算してみました。
例えばもし11階建てのビルであれば、全ての人は行きは1Fからエレベータを使用し、帰りはそれぞれの階から使います。
つまり、出口が1階にしかないビルの場合、ユーザの半数は1Fを利用することになります。なので1Fにいれば半数のユーザを捉えることができます。
もちろん時間による利用頻度の違いとか、ビル内で2Fから24階に移動するとか、歩きで移動する人もいるとかがありますが、ざっと見積もっても半数近くが1Fを使うという計算に驚きました。
…それはエレベーターを1階に戻すわ。と思いました。
あと消費電力的にも高い階で止まるより、地上のほうが楽だったりするんでしょうか。よくわからないけど。
終わりに
伝えたかったことはエレベーターはすごいハイテク機器なんだということです。
ちなみに最先端のエレベーターは卵を置いても割れないほど揺れないそうです。すごいですね!
横移動もしてくれる歩道橋の代わりになるようなエレベーターとかもあったら面白いと思うのですが、なかなかないみたいですね。
エレベーターがさらに発展したら便利になっていいのになと個人的には思っています。
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