2019年で施行10年目を迎えるという裁判員制度。
経験者が近くにいないこともあり、自分はいまだにマイナンバー制度くらい謎な制度だと思っています。
ただ、水面下では裁判員制度は確かに施行されており、突如裁判所からお手紙が届くこともあり得ます。
そしてひとたび裁判員に選出されたら、正当な理由なしで拒否することはできず、無理やりサボると10万円以下の罰金を科せられることも。
知らないでは済まされないこの裁判員制度について、もしも選ばれてしまったときに読むべき本を紹介していきます。
予習にオススメ『あなたが変える裁判員制度』の内容とは
裁判員制度について書かれた本は色々とありますが、中でも今日紹介したいのは『あなたが変える裁判員制度』という本です。
この本では裁判員制度について解説がなされているのはもとより、実際に裁判員に選ばれた人の声がそのまま掲載されている点が特徴。
裁判員候補に選ばれた時の戸惑いとか、裁判員に臨むにあたっての心構えや事前調整、そして裁判員をやってみて分かった注意点とかがわかります。
実際に選ばれたとき、もしも友人知人に経験者がいるとしても守秘義務があったりであまり詳しく聞けないことも多いので、とりあえずまずこの本を見るとよいです。
以下で本書で学んだ内容を簡単に紹介していきます。もっと詳しく知りたい方は本書を読んで学んでみてください。
裁判員制度の流れ【書面2回+くじで裁判所行きが決まる】
まずは、裁判員制度の流れを紹介します。
最初の周知は書面で来るらしいです。
これは裁判所からいきなり手紙が来るので、最初は逮捕されるのでは?と思う人もいるとのこと。
この書面を受け取った人は候補者で、まだ裁判員確定ではなくて、ここでは登録だけするそうです。明確な理由がある人は拒否、それ以外は登録となります。
ここでは登録だけしておいて、登録した候補者の中から抽選が行われるようです。もしも選考に残ると後日再度書面「呼出状」が届きます。
この書面が来ると最終選考まで残っているみたいで、実際に裁判所に行って、最期のくじ引きをする必要があります。
で、くじひきで選ばれたらそのまま裁判へGO!となる運び。裁判もくじと同日みたいで、当りの人だけ裁判へ、後の人はかえって良いみたい。
ちなみに裁判員を正当な理由なく拒んだり、裁判員に選ばれた後の「公正に職務を行います」の宣誓を拒否したりすると10万円以下の罰金になるらしいので注意!
裁判員をやってみて。量刑を決める難しさ
で、実際に裁判員になると裁判官とともに裁判に立ち会い、有罪、無罪と、有罪の場合の量刑を決めます。
この話し合いに関しては、裁判官がちゃんとファシリテートしてくれるみたいで、結構話しやすいと言う意見が多かったです。
ただ、量刑を決めると言う点については、いかんせん基準がわからないということで、あとで本当にあってたのかを後悔する人が多いとのこと。
後悔しがちな人は、あらかじめ一般的な事件の量刑の基準とかを調べておくとよいかも!
裁判員後の葛藤!守秘義務のあいまいさ
ちなみに、この裁判員制度に関しては守秘義務があります。
これがけっこうめんどくさくて、どこまで話してはいけないのかがあまり説明されないまま返されることも多いとのこと。
裁判員をしたということは言ってもいいみたいですが、裁判の内容とかについては言ってはいけないみたいです。
基準が曖昧で、しかも破れば国が攻めてくるかも!と思って、何も言えずにストレスを溜める人もいるらしい。
・・・話したがりにはきついですね。
終わりに
裁判員制度って水面下で動いてて、全然話が入ってこなかったけど、守秘義務があってあまり話せないというのもあるんですね。
裁判は毎日行われているのでやがて担当が回ってくることがある人もいるはずです。
もし選ばれたら、慌てず騒がず、まずは本書を読んでいきましょう。
経験者の声を多数掲載しているという点でいい本だなと思います。
ではまた。よい読書ライフを!
という機会は本好きには多いかと。
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