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河野裕『さよならの言い方なんて知らない。』の読む順番!『ウォータビスケットのテーマ』の改題です。

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本記事では、河野裕さんの新作『さよならの言い方なんて知らない。』の読む順番と新刊情報と魅力について解説します。

このシリーズは何者なのか、と思って色々調べていると、どうやら既に刊行中の著者の作品『ウォータビスケットのテーマ』の改題版だということがわかりました。

『ウォータビスケットのテーマ』は既に2巻まで出ているので、3巻目以降を含めて改題されて出版され直すみたいですね。

今日はそんな『ウォータビスケットのテーマ』改め、『さよならの言い方なんて知らない。』について紹介していきます。

\最新情報/

  • 2023/8/29「さよならの言い方なんて知らない。8 (新潮文庫nex)」発売
  • 2022/10 「さよならの言い方なんて知らない7」発売
  • 2022/2/28 「さよならの言い方なんて知らない。6」発売
  • 2021/2/27 「さよならの言い方なんて知らない。5 (新潮文庫】」発売!
  • 2020/9/27「さよならの言い方なんて知らない。4 (新潮文庫】」 発売!

最新刊↓

準新刊↓

『ウォータビスケットのテーマ』改め、『さよならの言い方なんて知らない。』シリーズとは?

ではまずは『ウォータビスケットのテーマ』とはどのような物語なのかを簡単に紹介していきます。

ストーリーとしては、8月がループする架見崎という街を舞台に、香屋歩、秋穂栞、トーマという3人の高校生たちが、特殊能力を駆使して戦争地域を生き抜いていくという物語

トーマだけ先に潮見崎に行っていて、後から香屋歩、秋穂が参戦していく感じです。この潮見崎では能力は自分で選べる仕様。

後から参戦した2人の特殊能力は戦闘に不向きなものなので、色々工夫しながらなんとかいきていきます。

ちなみに改題によって何が変わるのか、という話ですが、もともと『ウォータビスケットのテーマ』のときは河野裕、河端ジュン一の共著だったのが、改題後の『サヨナラの言い方なんて知らない』では河野裕の単著に変更。

それに伴い大幅改稿と、3巻目以降はまだないので、河野裕オリジナルになるみたいですね。

名前はちなみに架見崎という街の名前をとって、架見崎シリーズとも呼ばれていて、どの名前が定着するかはまだ不明。

 

『さよならの言い方なんて知らない。』のあらすじ(序盤だけネタバレ)

では続いては『さよならの言い方なんて知らない。』のあらすじについてもう少し詳しく紹介していきます。

この『さよならの言い方なんて知らない。』では、最初は現実世界からプロローグがスタートし、やがて異世界に飛ばされます

現実世界編としては「世界平和創設部」という街の悪事を告発して対象者にDMを送るというウェブサイトの話が出てきて、これを運営しているのが主人公の香屋歩と秋穂栞の2人です。

2人はある日、「厳正なる審査の結果、潮見崎の住人となる許可がおりました」という手紙を受け取り、とあるマンションに来るように指令を受けます。

そしてそこを訪れると、潮見崎での「勝者にはなんでも願いを叶えてもらえる」という褒美付きのゲームに参加させられ・・・

というまでが導入編です。

 

ルール!さよならの言い方なんて知らないの舞台、潮見崎は能力チームバトル

続いては主人公たちが飛ばされる異世界「潮見崎」のルールについて紹介します。

潮見崎は8月が無限にループした異世界で、約1000人のプレイヤーたちはチームに分かれて殺し合いをしており(潮見崎で死んだら現実世界に戻れるルール)、潮見崎を統一したチームが優勝!というゲームとなっています。

各プレイヤーは潮見崎に参加するにあたって、能力が得られて、接近戦が得意な「強化(ブースト)」遠距離からスナイプする「射撃(シュート)」索敵が得意な「探索(サーチ)」などに振り分けます。

その選択肢の中に、「オリジナル」と呼ばれる自分で考えた能力を付加する方法もあり、これは申請して運営に許可されると通るというもの。

オリジナルはポイント効率的にはもともとある能力より悪いですが、一点集中型の能力として重宝されたりもします。

で、このポイントは敵チームを倒したり(相手の所持ポイントの半分が手に入る)、降伏させて譲渡させることでも獲得でき、8月が終わりループする際に自身の能力の強化に使えます

なので、8月1日〜31日までを戦いポイントを貯めて、ループする際に自身を強化して、また次のループに臨み・・・というのが潮見崎の王道パターンです。

で、そんな潮見崎には「平穏な国」「ミケ帝国」など大小様々なチームが群雄割拠状態で、弱小チームに拾われた主人公たちはオリジナルな能力を駆使して、より大きなチームを相手にいかに戦うか!みたいなところが魅力となっています。

『さよならの言い方なんて知らない。』シリーズの魅力!能力と戦力の読み合いが熱い!

この『さよならの言い方なんて知らない。』シリーズの魅力ですが、これは「能力バトルや陣取りの駆け引きが熱い」という点があります。

この潮見崎のルールは結構複雑で、各チームは基本的には自分の領土の中でしか能力を使えません

で、例外的に別チームに宣戦布告をしてから2時間後〜74時間後まではその宣戦布告をした戦闘中の地域でも能力が使えます

なので、欲しい領土がある場合は、宣戦布告をしてそこから準備期間の2時間を経て、戦闘開始となるわけです。

しかも難しいのがどこか他の国との交戦中は別のチームから宣戦布告を受けない!という点で、大きなチームは舞台を分割するのが定石!とか、こことここがぶつかると第三勢力が入ってくる可能性がある!とかそんな感じの読み合いがなされます。

また、食料も基本的には現地調達で、ループするたびに食料も元に戻りますが、食料は食べればなくなるため、コンビニなどの補給拠点を制圧したチームは飢えずに済む、みたいな兵糧の面もあります。

そんな感じの戦争の外交あるいは内政的な駆け引きもありつつ、戦闘もかなり駆け引きが豊富です。

基本的にはポイントが多いプレイヤーが有利になるルールではありますが、戦い方次第では格下が格上を倒すこともでき、必ずしもポイント通りではありません。

探索、射撃、強化のバランスが重要で、さらにチーム戦なのでチームワークや配置なども重要に!

「キングダム」みたいな軍師同士の読み合いみたいなのもちょいちょいあり、それが魅力かなと思います。

中には力だけでなく軍略により弱小チームからのし上がり、中堅くらいになったら大チームに吸収されて、元中堅チームのトップは大チームの幹部になるみたいな出世コースもあったり、あるいは家電の工事を専門にした中立国なども存在したりと世界観が多彩です。

(8月なのでクーラーの修理ができる人は重宝される)

そんな感じで本格能力バトル小説という結構レアなジャンルなので、そういうの好きな人は是非読んでみてください!

『さよならの言い方なんて知らない。』シリーズの読む順番と新刊情報!第4巻が2020年9月29日発売!

では続きまして、『さよならの言い方なんて知らない。』シリーズの読む順番について紹介していきます。

ウォータービスケットのテーマとして2巻まで出ていましたが、改めて「さよならの言い方なんて知らない」として第1巻から発売され直しています。

こんなイメージ↓

第1巻 「ウォータービスケットのテーマ1」
「さよならの言い方なんて知らない1」
両方あり内容は同じ
第2巻 「ウォータービスケットのテーマ2」
「さよならの言い方なんて知らない2」
両方あり内容は同じ
第3巻 「さよならの言い方なんて知らない。3」のみ
第4巻 「さよならの言い方なんて知らない。4」のみ
第5巻 「さよならの言い方なんて知らない。4」のみ、2021/2/27発売

ちなみに「さよならの言い方なんて知らない。」と「ウォータービスケットのテーマ」を両方パラパラ読んでみて感じだと、そんなに差はなさそうです。

6.さよならの言い方なんて知らない。6

7

ウォータービスケットのテーマとしての順番は以下の通り。

1.ウォーター&ビスケットのテーマ1 コンビニを巡る戦争

 

2.ウォーター&ビスケットのテーマ2 夕陽が笑顔にみせただけ (角川スニーカー文庫)

 

※3巻目以降は、『さよならの言い方なんて知らない。』として刊行予定

改題の理由は謎ですが、いまいち人気が出てなかった作品だから、よくあるタイトルにして何となく紛れ込ませて、あとは内容で勝負しよう!みたいな感じなのだろうか?

終わりに!同じく箱庭の階段島シリーズもぜひ読もう!

出版社的な話とかは一読者としてはよくわからない面もあるんですが、とりあえず改題版ということで、既にウォータービスケットのテーマを読んでいる人は被らないように注意しましょう。

ちなみに作者の河野裕さんは、他にも2019年9月に映画化される階段島シリーズなどで有名ですね。

青春ミステリーに強い作家さんなので、是非読んでみてください。

ではまた。良い読書ライフを。

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