最近よく本屋で見かける原尞さんの「それまでの明日」という作品ですが、実はあれ、シリーズものの続編なんです。
「え、マジかよ。読まねば!」
という人に向けて、今日は『それまでの明日』の前作品にあたる原尞著「私立探偵沢崎シリーズ」について読む順番とあらすじをまとめていきます。
目次
『沢崎シリーズ』とは?『そして夜は甦る』から始まる原尞さんの私立探偵小説です。
私立探偵沢崎シリーズとは、原尞さんの長編小説シリーズです。
デビュー作『そして夜は甦る』から続くシリーズで、西新宿で「渡辺探偵事務所」を営む私立探偵・沢崎が主人公。
「なんで渡辺探偵事務所なの?」かというと、元所長にしてビジネスパートナーが渡辺だったため。この渡辺さんはとある事件がきっかけでヤクザと警察の両方から追われて逃走中のため、沢崎一人で事務所を運営しています。
この主人公・沢崎が事務所に来た依頼を調査する上で大トラブルに巻き込まれたりしつつも、なんとか事件を解決していくというストーリーです。
作風としては、テンポのいい会話と綿密なプロットがウリの本格ハードボイルド小説といった感じで、前半もスピーディな会話と展開で飽きさせず、さらに後半の大どんでん返しで盛り上げるという非常に取っつきやすい作品。しかもプロットは意外と複雑なので、何度も読み返せるのも魅力。
で、最近発売された『それまでの明日』がこのシリーズの最新刊ということです。
『私立探偵沢崎シリーズ』の読む順番
続いて、『私立探偵沢崎シリーズ』の読む順番を紹介していきます。
『私立探偵沢崎シリーズ』としては、現在最新作の『それまでの明日』を含め5作品が発売されています。
順番は以下の通り。
- 1.『そして夜は甦る』
- 2.『私が殺した少女』
- 3.『さらば長き眠り』
- 4.『愚か者死すべし』
- 5.『それまでの明日』
- 番外編:『天使たちの探偵』
ちなみに、第4巻の「愚か者死すべき」の刊行は2004年なので14年ぶりの新刊です。
何ですが・・・本屋では特にシリーズアピールされていない・・!!
「いやわからねえよ!もっとシリーズ押してよ!」と思った。
というわけでまとめました!
1.『そして夜は甦る』
シリーズ第1巻の『そして夜は甦る』では、行方不明となったルポライターの調査を主人公の沢崎が行います。この調査を進める中で、過去に起きたとある事件との関連が明らかになり・・
というストーリーです。
2.『私が殺した少女』
シリーズ第2巻の『私が殺した少女』では、主人公の沢崎が仕事の途中で誘拐事件に巻き込まれます。
本作はミステリーというよりハードボイルド重視です。(最後のどんでん返しはある)
3.『さらば長き眠り』
シリーズ第3巻の『さらば長き眠り』では、事務所の元所長・渡辺が登場。
1年以上留守にしていた東京に戻った主人公を待っていたのは、浮浪者の男。その男を介して依頼人へと導かれ、元高校球児の八百長疑惑を調査します。
第2巻よりもさらにハードボイルドな作品です。
4.『愚か者死すべし』
シリーズ第4巻の『愚か者死すべき』では、銀行強盗を自首した「依頼人の父親」を調査します。
人間関係が結構複雑で、ミステリーとしても骨太な1冊。
5.『それまでの明日』
2018年3月に発売されたシリーズ最新刊です。
本作では、赤坂の料亭の女将の身辺調査するも、対象の人物は既に亡くなったおり・・・
というストーリー。
番外編:『天使たちの探偵』
実は短編集の中にも一部沢崎シリーズが含まれているものもあります。
それがこちらの『天使たちの探偵』で、沢崎作品としては「少年の見た男」という未成年者が絡む事件を調査していきます。
シリーズファンや原ファンは必見!
終わりに
ここまで『私立探偵沢崎シリーズ』についてまとめてきましたがいかがだったでしょうか。
ハードボイルドでかつ読みやすいミステリーでオススメなので、機会があったら是非読んでみてください。
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