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本レビュー『好きをお金に変える心理学』(メンタリストDaiGo)

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「本を読むことをお金の使い方の柱としたときに、出費は本の購入、快適な読書環境の追求、本を読むための時間を作ること、の3つに絞られます」

この言葉は『好きをお金に変える心理学』(メンタリストDaiGo)の一節ですが、読書家としてこのお金の使い方はかなりカッコいいなと思いました。

出費が本の購入代金だけでなく、快適な読書空間の追求と本を読むための時間作りにまで範囲が広がっているのもなるほどその通りだ!と納得させられました。

本書『好きをお金に変える心理学』では、著者のメンタリストDaiGoが好きなことをしてお金を稼ぎ、人生の幸福度を上げていくためのコツを紹介している1冊。

著者の場合は本を読んでその情報をシェアするというのが好きなことであり、それで稼げるようになって、パフォーマーとしてテレビに出ていたときよりも充実しているといいます。

自分も本が好きで、そんな生き方は面白そうだな!と思ったので、以下では本書を読んで個人的に学んだことをシェアしていきます。

 

9つの質問で今の仕事の適性度を測る

まずは自分の今行っている仕事が本当に好きな仕事であるのかどうかを計るための9つの質問が用意されています。

「前提としてイエスが9つ揃う人も、1つもイエスがないという人も、まずいません」

とのことですが、自分の場合は全然イエス0個でした(笑)

なんてこった!

とはいえすぐ辞めるのは得策でない

で、イエスが少ないからといって、すぐに転職or独立だ!とするのはあまり得策ではないと著者は言います。

なぜかというとリスクが高いから。

リスクとメリットとの兼ね合いで、仕事を続けつつ徐々に収入の道を分岐させていくべきといっています。

要は副業ですね!

趣味をアップデートして副業に進化させていくことが重要です。

人に与えることで趣味はビジネスへと進化する

では、趣味をビジネスにかえるためにはどうすればいいのでしょうか。

具体的なやり方としては、ブログやYouTubeで情報を発信して広告収入を得るとか、空いた時間に自分のスキルで人のお手伝いをしてお金をもらうとか色々ありますが、重要なことは人にメリットを与える精神であると著者は言います。

人に有益な情報を与え続けることでやがて自分の信頼が高まり、人づてで名声がとどろき、ビジネスチャンスが舞い込んできます。

ちょっとブラックな心理学でいうと、恩の売り方にもコツがあり、いかに相手の印象に残すかがカギだといいます。

例えば同じ一万円奢るにしても夜の飲み会よりランチで1万円にするとか、プレゼントなら手書きのメッセージカードとかそういったちょっとしたところで効果が上がるそうですね。

人脈は広く弱く!誰を知ってるかよりも誰に知られているかが重要!

また、そのためには人脈も重要で、人脈とは誰を知っているかではなく、誰に知られているかであると著者は言っています。

なので、有名人を知っているとかは無力で、逆に相手から自分の力を認知されていなければなりません。

具体的な例でいうと、飲みの場で自分が提供できるサービスを探している人がいたとして、そこで自分の名前が上がらないようならそれは人脈なしに等しいです。

そしてチャンスをもたらすのは恋人や家族などの強いつながりよりも、趣味などの弱いつながり。弱くて広いつながりをたくさん持とうとのこと!

トップギバーとボトムギバーの違いに注意せよ!

しかし人に与えると言っても与え方にも注意点があります。

著者によると、人は利他精神により3種類に分けることができ、人に与えるギバー、人から奪うテイカー、バランスを取るマッチャーとなります。

与える人はギバーですが、ギバーはトップの成功者に多い一方、最下層にも多いのが特徴です。

これはギバーにも一流二流があるためで、好きなことをして仕事をするためには、一流のトップギバーになる必要があります。

収入面で最下層に位置するボトムギバーと最上位に位置するトップギバーの違いとしては、トップギバーは全体のパイを広げることに注力し、ボトムギバーは限られたパイの中で人に与えること。

限られた時間やお金の中で人の手伝いばかりをしていては奪われるだけなので、新たなビジネスを生み出すなどして、コラボレーションでWinWinな関係を築いていくことが重要となります。

ちょっと表現が意識高い系だったので捕捉をすると、時間やスキルを切り売りするのでなく、自分の好きなこと、得意なことを使って、別の得意分野を持つ知り合いと、得意な分野を組み合わせて何かを作ったりとか、困っている人を助けたりするとよいです。

嫌なことは無理してする必要ありません。

人に貢献すると幸福感が10倍になる

ちなみに心理学的に人に貢献すると幸福感がかなり上がるそうで、大富豪が寄付に積極的なのもこれが一因でもあるそうです。

得た収入の一割を寄付せよ!という格言もあり、自己肯定感をあげる意味でも人に寄付するとかも有効なお金の使い方かなと思いました。

あとこれは余談ですが、本書のこの項を読んでいるときに、「政府に税金としてお金を払って公共サービスに再分配してもらうよりも、税金を少なくして貢献マインドの高い大富豪に一度お金を集めて、その大富豪が重要だと思ったサービスや福利厚生制度に寄付してもらう」というスタイルもいいのかも!と思いました。

リスクはあるけど、当たった時の楽しそうさはデカいなと。

ある程度以上お金が増えても、幸福度は変わらない。お金の使い方をアップデートしきれなくなるから。

本書では、お金の稼ぎ方と同様に使い方についてもその対象選びの重要性を説いています。

というのは「投資とはかけたお金のブーメラン」であるから。

いいお金の使い方をすれば、将来お金が返ってくる可能性があり(投資)、悪い使い方をするとただお金を減らすだけでなく、さらに多くのお金を使わないと満足できなくなるという悪循環に陥ります。

お金を使わないで貯金するというアイデアもありますが、お金にはここ1番の使うべきタイミングがあって、それを逃すと持ち腐れになるので注意が必要。

で何にお金を使えばいいか!といえば基本的には「モノより体験へ。チャンスを逃さず使え!」とのこと。

物への投資は収入が増えていくにつれ次第にアップデートしきれなくなり、消費の悪循環に陥りがち!しかも人と比べてもっともっと!となりやすいそうです。

それに対して体験への投資は自分自身のスキルや経験につながり、かつオンリーワンのものであるので人と比較して悲観することもないので有効とのこと。

モノへの投資は先に価格を予測する

とはいえ、モノへの投資がすべて悪いわけではなく、モノへ投資することでビジネスが加速するケースもあいます。

例えば、コンサルタントや営業などでは、敢えて高い時計をつけることで信用が得られたりとか、ビシッと決まったスーツでおしゃれなデザイナーだと思われたりとかすることもあり、それにより成約が取れるようになれば投資の元を取っていることになります。

重要なのは商品を買うときに、これを買うメリットは何で、賭けるコストに見合うか、という視点を持つこと。

具体的にはモノの投資をするときは、値札を見る前に価格を予測するとよいそうです。

例えば、このスカートが5000円以下なら買おう!というように自分の中でのその商品にかける価値を決めて、それから値札を見る。先に値札を見ると先入観により判断が乱れやすいので先に予測するのが有効!

終わりに

ここまで『好きをお金に変える方法』で学んだ内容をまとめてきましたが、いかがだったでしょうか。

最後に本書の中であった「1万円を1時間て自由に使え」というミッションについて紹介して終わりたいと思います。

このミッションで、メンタリストDaiGoは本を買うと言っていたが、自分にはその選択肢は危険に見えました。

なぜなら本屋に入ると気がついたら1時間が過ぎている!という可能性が高いから。

これはあらかじめ買うべき本を明確にしているか、そうでないかの違いで、読書家としての次も読むべき本リストの差が出たな、と読書家としてのレベルの違いを実感しました(笑)。

今後は次に読むべき本をリスト化しつつ、好きを仕事にできるように邁進していきます。

以上です。ありがとうございました。よい読書ライフを!

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