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【路地裏店舗とオシャレな客層】「トラットリア代官山」【本レビュー】

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「ビストロ三軒亭シリーズ」で知られる斎藤千輪さんの新作「トラットリア代官山」。

代官山の路地裏に位置するカウンターのみの小さな飲食店で、男装店主(女性)と年下シェフ(男性)がお店を訪れるお客さんたちの悩みを解決していくという物語です。

自分は発売前から着目していた作品だったのですが、発売日には見つけられず・・!

大きな本屋で購入して一気に読みきりました!

今日は、そんな「トラットリア代官山」という小説について紹介していきます。

「トラットリア代官山」のあらすじ

まずは簡単にあらすじを。

「トラットリア代官山」の舞台はタイトルの通り東京のオシャレスポット・代官山

その代官山の路地裏に位置するカウンターのみの小さな店舗を父親から譲り受けた女性店主・大須薫(おおすかおる)と、お店の唯一のシェフである男性料理長・安東怜(あんどうれい)の二人が切り盛りします。

そしてそのお店に訪れるお客さんがちょっと悩みを抱えていたりして、「トラットリア代官山」を訪れたことで、流れが変わっていく!みたいな展開がメインストーリーで、そこに美味しそうな京料理とかが描写される作品です。

代官山という土地の性質上、お客さんの属性がちょっとオシャレだったりするのも特徴。

 

「トラットリア代官山」の特徴と魅力

では続いて、「トラットリア代官山」の特徴と魅力を紹介します。

特徴としては、以下の2つがあるかなと思っています。

  • ビストロ三軒亭と同様のハートフルな構成
  • 代官山ならではのちょっとオシャレな客層と展開

それぞれ見ていきましょう。

ビストロ三軒亭と同様のハートフルな構成

まずはストーリーのテイストですが、ハートフル系のお話が多いです。

おんなじような飲食店系の作品でも例えば、「真夜中のパン屋さん」とかは割と社会派の暗めな展開が続いたりもするんですが、本書はお客さんは来た時は、ちょっと大きめな悩みを持っているものの、最終的にはそれが解決していい感じに終わる!という展開となります。

よくある流れとして、ありきたりな男女ドロドロ系の展開かと思ったら、予想外の方向に落ちる!みたいなのが多いです。

なので、始まりから中盤までは割とハラハラしますが、安心して読み進めて大丈夫です!

たkる
たkる
これ偏見ですが、個人的には表紙が門坂流さんだと、綾崎隼さんの作品とかのテイストの、ややシリアス系を想定してしまう偏見ありましたが、本書はそんなことなかったです。

代官山ならではのちょっとオシャレな客層と展開

2つ目の特徴としては、客層のオシャレさかなと思います。

自分もこの本を読む前週に、ちょうど代官山に行く用事があったんですが、あまりのオシャレさにビビりました。

例えば、タワーマンションの1階にコンビニとかが入っているのはたまに見ますが、代官山だとここにブティックが入っています。

たkる
たkる
・・・オシャレすぎでは?

本書でも、↑というような土地柄を意識した展開になっていて、「トラットリア代官山」に来るお客さんも、音楽業界の人、ネイリストの人、IT企業の社長(この人は何で来てたのか不明・・)とかそんな感じでちょっとオシャレな感じになっています。

で、それによって起こっていく事件も華やかな感じで、事故死した有名アーティストの幻の遺作を探す元メンバーの話とか、ネイリストと宝石商(?)の話とかそんな感じです。

なので代官山をイメージしつつ読むと、なお作品に入っていきやすいかなと思いました。

たkる
たkる
自分はちょうど代官山に行っていたのでバッチリ入れました。

終わりに

ここまで「トラットリア代官山」について簡単に紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。

ハートフルな展開の小説で、代官山という土地や美味しそうな京料理とかも知れるお買い得な1冊です。

ぜひ読んでみてください。

ではまた。良い読書ライフを!

 

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