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ドラマ化決定の新刊「そして、ユリコは一人になった」のレビューと感想!

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このミスドラマを調べていたら、「そして、ユリコは一人になった」という作品が2020年3月からの第5弾ドラマ化作品にノミネートされていました。

たkる
たkる
あれ、知らない作品だ!

と思って調べてみると、それもそのはず。2020年2月6日に発売の新作作品だったんです。

この作品、あらすじを見てみたらかなり面白そうな作品だったので、自分はAmazonで予約をし、そして発売前レビューを書くことにしました。

「そして、ユリコは一人になった」のあらすじ!伝説に怯える学校が舞台!

まずはあらすじです。

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この「そして、ユリコは一人になった」ですが、とある奇妙な伝説がある私立高校が舞台となります。

その学校「私立百合ヶ原高校」では、代々ユリコという名の持つ生徒が絶対的な権力を持つというのです。

ただし、そのユリコ様になれる生徒の上限は一人

つまり、ユリコという名の生徒が複数人いる場合、ユリコ様になれる一人のみが残り、後の生徒は淘汰されるという・・・!

そんな学校に何も知らずに入学した主人公・矢坂百合子(ヤサカユリコ)は、伝説に戸惑うが、親友の光月の説得もあってその学校に通うことを決める

しかし、そんな折、学校にて一人の生徒が屋上から転落死する事件が発生する。

その少女はユリコの名を持っていた・・・・!

というストーリー。

たkる
たkる
果たしてユリコ様とはなんなのか、そして事件の黒幕は一体・・・!?
というところがめっちゃ気になる。

感想レビュー「そしてユリコは一人になった」を読んでみた!

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というわけで本書が無事発売となり、さっそく読んでみました!

この項では自分の個人的な感想を書いていきます。

まとめるとこんな感じでした。

総合評価 ★★★★
設定・世界観 ★★★★★
プロット ★★★★
トリック
キャラ ★★

ではそれぞれ見ていきましょう!

設定・世界観

まずは世界観ですが、すごい練られてるなと感じました。

ユリコ様という設定がまずすごく面白い!学園もので名前で縛るという設定は他にはない!

そしてそのユリコ様の伝説も、絶対的なものではなく、あくまで信じている人とそうでない人がいるというようなリアリティがいい感じの不気味さを醸し出します。

掴みバッチリで、中盤まで一気に読めました!

たkる
たkる
ユリコ様同士の淘汰でも、ありがちなホラーorデスゲームには寄せ過ぎず、オカルトなのか人為的な話なのかがなかなか分からないところがいい!

プロット

続いてはプロットですが、これもすごく面白いと思いました!

何故かというと設定とオチ、タイトルが見事に回収できているため。

たkる
たkる
オチに関してはネタバレになるので詳しくは書かないですが、一言で言うなら芥川龍之介の『羅生門』のような読後感がありました!

トリック

ただ逆にちょっと残念だなと思ったのがトリックでした。

設定やプロットがしっかりしているが故に、トリックがプロットや設定に引っ張られて後付けでつけられたような印象が否めなかったです。

また、地の文で伏線を張るときに、表現の違和感が露骨すぎて「あ、ここ国語の問題なら車線部分だな!」みたいな感じになったのが少しだけ凄まじきこと(古語)だった。

たkる
たkる
読みやすいけども本格ミステリーという感じではなかったです。

キャラ

あとキャラに関してもイマイチ人間味がないというか、設定の中で動く人形みたいなニュアンスがぬぐえなかったです。

主人公がユリコ様を目指すにあたっての豹変とか、親友がなぜ主人公をユリコ様と戦う方向に推すのか(こっちはストーリー上仕方ないけど)とかが、イマイチぴんと来なくて何か大いなる流れの中を流されている藁みたいな感じがありました。

たkる
たkる
箱庭型の弱点と言えなくもない・・・!

総合評価

とまあ自分の個人的な感想をネタバレしない程度に挙げるとこんな感じでした。

設定やプロットがすごく良いので、スラスラ読めて入って行きやすい本でした。ただ、その反面、設定にキャラやトリックが引っ張られすぎてしまっている面もあり、ミステリーを読みなれている人だと割と食べたりない!となるかも。

(自分はわりとミステリーで騙されやすいほうですが、それでも本書のトリックは割とすぐわかりました)

もしかしたら敢えて読ませる手法なのかもですが、読者として謎を解いていくという感じではないです。

でもそんな人でも最後まで読めば、少なくとも何故この本が賞を受賞し、発売と同時にドラマ化したのか、という理由については納得できるはず!

レビュアーぶるたkる
レビュアーぶるたkる
意見は分かれるかもですが、一旦読んでみる価値はある!と思ってる。

「そして、ユリコは一人になった」のドラマ化情報!原作発売前だけどメディア化が決まっている!

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ちなみにこの「そしてユリコは一人になった」という作品ですが、発売日は2020年2月6日。

この記事を書いている2020年1月10日現在においては未来に当たります。

にも関わらず、すでにドラマ化が決まっているという異例の作品なんです!

たkる
たkる
原作発売前にドラマ化だと・・・!?

なんで?というと、このミスドラマ化企画の対象だからです。

実は昨年(2019年)の夏頃からこのミス大賞受賞作を連続ドラマ化してやんぜ!という企画がなされており、本作品は2019年10月に受賞をしたそのドラマ化大賞作品の最後の一冊なんです。

なので、発売前だけどすでにドラマ化が決まっているという逆転現象が起きているわけとなります。

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よって、ドラマを見る前に原作で予習する派なんだわ!というミステリー好きの人今回準備期間が1ヶ月しかありませんので要注意を!

ではまた。良い読書ライフを!

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