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【直木賞・山本周五郎賞】佐藤究著『テスカトリポカ』(鏡三部作)の読む順番と続編新刊情報まとめ

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本記事では、直木賞・山本周五郎賞をダブル受賞した佐藤究著『テスカトリポカ』について解説します。

実はあれ、三部作なんですよ!

と言うわけで以下でつながりなどをみていきましょう!

佐藤究著『テスカトリポカ』とは?直木賞・山本周五郎賞をダブル受賞した小説

まずは佐藤究著『テスカトリポカ』とはどのような作品なのかを簡単に紹介します。

一言でいうとダーク系小説です。

タイトル 『テスカトリポカ』
作者 佐藤究
出版社 角川書店
発売 2021/2/19
受賞 直木賞・山本周五郎賞

あらすじ

あらすじとしては、メキシコの麻薬王の逃走劇を描きます。

メキシコのカルテルに君臨した麻薬密売人のバルミロ・カサソラは、対立組織との抗争の果てにメキシコから逃走し、潜伏先のジャカルタで日本人の臓器ブローカーと出会った。二人は新たな臓器ビジネスを実現させるため日本へと向かう。川崎に生まれ育った天涯孤独の少年・土方コシモはバルミロと出会い、その才能を見出され、知らぬ間に彼らの犯罪に巻きこまれていく――。海を越えて交錯する運命の背後に、滅亡した王国〈アステカ〉の恐るべき神の影がちらつく。人間は暴力から逃れられるのか。心臓密売人の恐怖がやってくる。誰も見たことのない、圧倒的な悪夢と祝祭が、幕を開ける。

引用元:Amazon

禍々しさとスピード感

本作では、麻薬や貧困を描いており、ミステリー特有のご都合主義や大どんでん返しはあまりありません。

じわじわと追い詰められるような暴力と賄賂が全ての世界観が描かれます。

しかし、じゃあヘビーで読みづらいかというとそうでもなく、重いテーマで展開も重いのに、先へ先へと読めてしまう不思議な魅力があります。

直木賞・山本周五郎賞ダブル受賞

そして本作は直木賞・山本周五郎賞をダブル受賞しています。

この2つをダブル受賞したのは、17年ぶり史上2度目の快挙だそうですね。

(2004年に熊谷達也『邂逅の森』が史上初のダブル受賞をしている)

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・・つまりすごい!と言うことです。

『テスカトリポカ』(鏡三部作)シリーズの読む順番と新刊情報まとめ

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続いてはシリーズの読む順番を解説します。

テスカトリポカは一見すると独立した小説のようですが、鏡をテーマにした鏡三部作の1つでもあります。

そのシリーズとしてみると、テスカトリポカは3つめ、前に2つ同テーマ作品があるのです。

こんな感じ↓

  • 1. 『QJKJQ』
  • 2. 『Ank : a mirroring ape』
  • 3. 『テスカトリポカ』

実際、著者は対談において、

佐藤 『QJKJQ』では、人はなぜ人を殺したいのかという問いに、鏡というものを使って答え、『Ank : a mirroring ape』では自己鏡像認識が暴力の連鎖を生むことを書き、今回は、人間の本質を黒い鏡に託して書きました。『QJKJQ』は鏡像反転を表したタイトルだし、『Ank』でチンパンジーの名前の由来になった言葉は古代エジプト語で“鏡”、『テスカトリポカ』は“煙を吐く鏡”の意味で、一応、僕の中では鏡三部作の完結篇として位置付けています。

引用元:https://books.bunshun.jp/articles/-/6178?page=4

と語っており、『テスカトリポカ』をより深く理解するためには、前の2つも読んだ方が良いと言えるでしょう。

と言うわけで読みましょう!

以上、終わり。

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