鬼滅の刃の漫画最終巻が発売されて爆発的な売り上げとなっているそうです。
しかも面白いことにこの鬼滅の刃に関していうと、電子書籍だけでなく紙の本の割合が高いんだそうです。
WBSで言ってた↓
鬼滅の刃、家族みんな読むから敢えて紙で買う人が多いらしい。ここに紙の本の逆転のカギがありそうな感じする!
— たkる@読書(外食)垢? (@takeru00022) December 4, 2020
で、このTweetがブームに乗って割と伸びてます。
引用リツイートとかで頂いたコメントを見ていると、
- 紙の本は他人と共有しやすいのが良い派
- 電子書籍の方が共有しやすいのでは派
がいて、
と思ったりもしました。
そこで、電子書籍の共有の規則について調べてみました。
P.S.電子書籍だけど売買ができるDiSEL BOOKSというのもあった!
目次
電子書籍と紙の本の共有の規則
と言うわけで皆さんの意見の中から該当する項目をピックアップしつつ、電子書籍と紙の本の共有に関する規則の違いを見ていきます。
紙の本
紙の本に関しては、基本的に所有権が購入者になるので本の貸し借りに関する制約は受けません。
なので漫画喫茶とかができるわけです。
Kindle
電子書籍の王道Amazon社のKindleに関しては、家族間での共有はアメリカだとOKみたいですが、日本ではまだ来ていない?みたいです。
(日本版Amazonでも「ファミリーライブラリ」という家族共有機能があるという説もあったのですが、Amazon公式が出てこず、かつ情報が2014年とかのものが多かったので今もあるかはやや怪しげでした)
Share Eligible Content Using Family Library
Eligible Family members in your Amazon Household get more access to reading and other materials when you share content with them.
友達への共有は不可とのこと。
ちなみに電子書籍の出版社向けのサイトの方には「貸し借りについて」みたいなのがあったので著者側で設定すると無料貸し出しとかできそうではあった!
ジャンプ+
またその他の電子書籍も楽天Kuboとか色々あるんですが、鬼滅の刃に関して言うと連載のあったジャンプ系列の電子書籍ジャンプ+ではさらに寛大な規則があるよう。
少年ジャンプ+で購入されたコンテンツはアカウントの紐づけ(会員登録機能)をご利用頂ければ、 異なるOS間(PC/iOS/Android)でも購入履歴を同期頂けます。
これが最大5人まで行けるようで、複数人でシェアして良いとは書かれてはいませんが、家族間でシェアできると言う見方が一般的みたいです。
本の自炊
あと紙の本と電子書籍の間をついたやり方として、本の自炊という方法もあります。
これは紙の本を裁断し、それをスキャナーで読み取り画像データとして保管するというもの。
こういうの使う↓
これにより、紙の本を電子書籍化することができます。
この方法は、本の置き場が限界に達した人や、出先でも本を引用したい人などが好んで使うやり方で、法律的には個人で楽しむ分にはOKというのが大方の見方です。
ただし、本の自炊(紙の本の裁断+スキャン)代行サービスはアウトになった事例もあるので、多分電子ファイルの貸し借りもアウトになります。
なので、シェアという面ではいまいちです。
・・・紙の本に比べるとページ単位で現物をやり取りできるという点はメリットかもしれない。(前半部分を読みたい人と後半部分を読みたい人がいるときなど)
紙の本と電子書籍の家族間シェアのしやすさ比較
という事情を踏まえた上で、紙の本と電子書籍のシェアのしやすさを比較していきましょう。
紙の本のシェアしやすさ
紙の本に関しては、
- シェアに関して法律的にセーフ
- 友達にも貸せる
- 相手が端末を持っていなくても大丈夫
みたいなところが利点になります。
あと細かいですが、本を汚した汚された問題、貸した本帰ってこない問題とかもあります。
電子書籍のシェアしやすさ
一方の電子書籍については、
- 相手が遠隔地にいても貸せる
- 全ての本をシェアできる
- 法律的にグレーなところが残る
みたいな感じかなと思います。
1つ目は明らかな電子書籍のメリットとなります。
例えば家族でロケーションがバラバラな場合でも、電子書籍であればネット回線さえあれば家族全員が各々の場所から本を見ることができます。
2つ目に関しては一見メリットに見えるのですが、その限りではありません。
というのは本は人の内面を写した鏡と言われることもあり、「人に見られたくない本」を所持している人はちょっと恥ずかしいからです。
なので、家族共有アカウントを別で作ってそこにみんなで買っていく!みたいなやり方が適すのかなと思います。
3つ目は電子書籍プラットフォームごとの差もあるのですが、法律がまだ定まっていない感はあります。
なので現在は逮捕された事例がないと思っていても、何らかの悪質な事件により全体の規制が厳しくなったりすることもあるかと。
この辺はチャンスでもあり、リスクでもあります。
電子書籍だけど売買ができる DiSEL BOOKSとは?
ちなみにKindleとか楽天Kuboとかは貸し借りはもちろん、売買もできないわけなんですが、電子書籍で売買ができるサービスもあるみたいです。
それが表題のDiSEL BOOKSというやつ。
こちらはサイトに
読み終わった電子書籍が売れる!どこよりも安く買える!
電子書籍の売買ができるのは「ディセル」だけ!
と書いてあり、電子書籍が売れることをウリにした新サービスみたいです。
情報商材系で怪しいのでは??と思って調べてみたところ、内容は普通に
- オトナ向けコミック
- 男性向けコミック
- アイドル写真集、AVアイドル写真集
- 女性向けコミック:少女、恋愛系、BLコミック、TLコミック、ラノベ
- 旅行本、グルメ本
- 車系雑誌
という感じで、若干アダルト寄りではあるものの、普通の出版社の本を扱っている模様!
\売買できる電子書籍/
紙の本が勝つにはどうすればいいのか?
とこんな感じが紙の本と電子書籍のシェアしやすさでした。
最後に自分紙の本派なので、紙の本が電子書籍に勝つにはどうすれば良いのかについて考えてみました。
これに関して鬼滅の刃は一種のヒントになっていると思っていて、シェアしやすさが1つのポイントかなと感じました。
例えば、電子書籍で家族間の共有ができると仮定した場合でも、デバイス系が苦手な人がいたらその人は本を読むことができません。
しかし紙の本であれば電子書籍を扱い慣れていない人にもシェアすることができます。(逆は大体読める)
なので、シェアすることを前提にして本を売り出すというのは1つの戦略かなと思っています。
(こういうの書くと、「それじゃあ本の売り上げが10分の1になってしまうじゃねえか!」みたいに思う人がいるかもですが、それはシステム上の問題なので売り手が考えるべき項目かなと。とはいえ出版社は電子書籍でも売れれば良いかもなので、本屋発で何かしないと書店だけ詰む説はあります)
一方の電子書籍は
- 見開きができるようになったり
- 折り曲げられるようになったり
とどんどん進化しています。
紙の本もそれに負けないよう、鬼滅の刃をヒントになんらかの改革をすべきなのではないでしょうか。
と適当に投げてお茶を濁す。
ではまた。良い読書ライフを!
という機会は本好きには多いかと。
そこで本サイトでは300シリーズの小説のあらすじと読む順番を一覧で紹介しました。
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この機に他のシリーズ本の読む順番を、確認してみてはいかがでしょうか。