本記事では、「准教授・高槻彰良の推察シリーズ」について解説します。
嘘を見抜けるというチート級の能力を持った助手・深町尚哉と怪異を収集する准教授・高槻彰良のコンビで様々な事件にチャレンジしていくオカルトミステリー小説です。
ドラマ化も決まった本作品について、まずはあらすじから見ていきましょう。
最新情報
- 2024/11/25 「准教授・高槻彰良の推察11 夏の終わりに呼ぶ声 (角川文庫)」
- 2024/3/22 「准教授・高槻彰良の推察10 帰る家は何処に」
- 2023/9/15 番外編2「准教授・高槻彰良の推察EX2(10) (角川文庫)」
- 2023/3/22 第9巻「境界に立つもの」発売
- 2022.10.24 第8巻「准教授・高槻彰良の推察8 呪いの向こう側 」発売
- 2022.03.23 准教授・高槻彰良の推察7発売
- 2021.6.3 番外編情報を追記
第1巻↓
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第11巻↓
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目次
「准教授・高槻彰良の推察シリーズ」とは?嘘の読める助手が特殊
まずはシリーズの概要です。
シリーズ名 | 『准教授・高槻彰良の推察』 |
---|---|
作者 | 澤村御影 |
出版社 | 角川文庫 |
シリーズ | 既刊11、番外編2 |
メディア化 | コミックス、ドラマ決定(2021/5発表) |
最近の萌え絵タッチなキャラクター文庫が多い中、どこか温和なイメージを持たせる絵柄に、奇怪な者たちが集まる独特な表紙が目を引く作品、
それが「准教授・高槻彰良の推察シリーズ」です。
こちらは、角川文庫から出ているキャラクター文藝であり、各地に蔓延る不思議をテーマとしたミステリシリーズとなっております。
「怪異は、現象と解釈によって成り立つんだよ、深町くん」
と、嘯く民俗学准教授、高槻彰良と、
高槻に魅入られた人のうそを見抜ける大学生、深町尚哉による、オカルトチックな民俗学ミステリー。
怪談のような怖さはあまりなく、ただ取り憑かれるような不思議な魅力のある作品です。
「准教授・高槻彰良の推察シリーズ」の読む順番と新刊情報、各巻あらすじ(ネタバレなし)も
ここからはそんな「准教授・高槻彰良の推察シリーズ」の読む順番と新刊情報を各巻あらすじ付きで紹介します。
- 第1巻「民俗学かく語りき」
- 第2巻「怪異は狭間に宿る」
- 第3巻「呪いと祝いの語りごと」
- 第4巻「そして異界の扉がひらく」
- 第5巻「生者は語り死者は踊る」
- 第6巻「鏡がうつす影」
- 第7巻「語りの底に眠るもの」
- 第8巻「呪いの向こう側」
- 第9巻「境界に立つもの」
- 第10巻「帰る家は何処に」
- 准教授・高槻彰良の推察EX2(10) (角川文庫)
- 第11巻 「夏の終わりに呼ぶ声」
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第1巻「民俗学かく語りき」
人のうそを聞き分けることができる耳を持ち、その能力のせいで心を閉ざしてきた学生である深町。
彼が怪異に出会うとついついテンションが上がってしまう民俗学のイケメン准教授高槻と出会います。
すこしゾクッと来る民俗学ミステリー。怪異より人のうそが怖いと思える一作です。
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第2巻「怪異は狭間に宿る」
怪異収集家の准教授・高槻と、その助手で嘘を聞き分ける大学生・深町のもとに舞い込んできた「学校の怪談」の調査依頼。
いわんやこっくりさんの呪いがあると言われており……。
三つの怪談を通して、高槻と深町の過去も語られる、キャラクター文藝の中でも珠玉の一作。
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第3巻「呪いと祝いの語りごと」
異能を持つ准教授、学生コンビの民俗学ミステリ第三巻。
深町の友人である難波のもとに届いた「不幸の手紙」
鬼神伝説の残る村での調査中に、高槻に降りかかる受難。
呪いとは、人の思いとは何かを考えさせられる魅力的な二話を収録。
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第4巻「そして異界の扉がひらく」
高槻の運営しているサイトに届いた、「4」にまつわる不可思議な話。
人魚騒動を調査する一行と、母親が人魚になったと訴える少年。
人の世界とはまた違う「異界」について考えさせられる一作。
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第5巻「生者は語り死者は踊る」
深町の異能である「嘘が聞き分けられる耳」。
その原因となった「死者の祭り」を調べに、幼いころ何度も訪れた、現在は廃村になっている村へと向かう。
調査を開始する一行だが、ふと真夜中にあの祭りに誘われてしまい……。
急展開を迎える民俗学ミステリシリーズ第五巻。
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第6巻「鏡がうつす影」
廃村での記憶を失い、落ち込んでいる高槻のもとに、絶縁状態のいとこから「人面瘡」がでたとの連絡が入る。
高槻がそれを見るやいなや、人面瘡は「天狗様」と叫び…?
高槻が運営するサイトにある日、紫鏡についての調査依頼が舞い込む。投稿者によると小さいころ、その鏡に母が吸い込まれたと言い……。
古くから伝わる妖怪伝承を取り上げた、ゾクッとした民俗学ミステリー2話。
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第7巻「語りの底に眠るもの」
続いては2022年3月23日発売の第7巻『語りの底に眠るもの』です。
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ドラマ化で話題騒然! 大人気民俗学ミステリ、決意と絆が深まる第7弾!
青和大の女子学生が高槻と尚哉の元へ相談に訪れた。
サークルの友達と一緒に、雑居ビルのエレベーターで「異界に行く方法」を試した翌日、うち一人が行方不明になったという。
心当たりを尋ねると、彼女の声は歪み――。(――第一章「違う世界へ行く方法」)遠山からの依頼で、栃木の山奥へ赴いた高槻と尚哉。
別荘地を作るための工事中らしいのだが、沼を埋め立てようとしたところ、不審な出来事が相次ぎ、困っているという。
しかもその沼には「ヌシ」が棲むという伝承もあるらしく!? (――第二章「沼のヌシ」)「――先生が全部忘れても、俺が覚えています。約束したでしょう」
実写ドラマ化で話題騒然&人気沸騰!
異界に魅入られた凸凹コンビの民俗学ミステリ、第7弾!引用元:Amazon
第8巻:「呪いの向こう側」
続いては2022年10月24日発売の第8巻「准教授・高槻彰良の推察8 呪いの向こう側 」です。
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年末、憂鬱な気分で実家に帰省した尚哉。複雑な気持ちを抱えながらも、父と将来の話を交わす。
翌日、散歩に出た先で、尚哉は小学校時代の友人の田崎涼と出会う。
何気なく民俗学研究室や高槻の話をすると、後日高槻の元に涼の兄から相談が。
勤務先の小学校で「モンモン」という正体不明のお化けの噂が立ち、不登校の児童も出ているという。
怪異大好きな高槻は喜ぶが、その小学校は苦い思い出が残る尚哉の母校で――。
3章構成です。
- 第一章 押し入れに棲むモノ
- 第二章 四人ミサキ
- 第三章 雪の女
第9巻「境界に立つもの」
続いては2023年3月22日発売の第9巻「境界に立つもの」です。
尚哉が始会式にゼミの一員となったところからスタート、准教授を含めた新メンバーが3つの事件に巡り合います。
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第10巻「帰る家は何処に」
続いては第10巻「帰る家は何処に」です。
2024年3月22日発売予定。
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第11巻 「夏の終わりに呼ぶ声」
続いては2024年11月25日に発売の第11巻 「夏の終わりに呼ぶ声」です。
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あらすじは以下の通り。
ゼミ合宿開催! 隣り合わせの青春と異界を描く民俗学ミステリ第11弾!
高槻ゼミの一大イベント、それはゼミ合宿。
9月の初め、尚哉は仲間たちと西湖に赴く。
先輩方の中間発表、BBQに花火と様々なイベントをこなし、高槻の発案で、尚哉たちは青木ヶ原樹海へ行くことに。
そこには意外なあの人がいて……!?
ほか、派手めな女子大生からの「ドッペルゲンガーが現れる」という相談や、
高槻の因縁の場所を訪れる決意をした尚哉など盛りだくさん。
隣り合わせの青春と異界を描く民俗学ミステリ第11弾!引用元:Amazon
2021ドラマ化決定「准教授・高槻彰良の推察シリーズ」のメディア化情報
ちなみに本シリーズですがドラマ化が決定したそうです。
作者Twitterで告知あり。
というわけで、高槻シリーズドラマ化決定です!ああ、やっと言えた…今回、見本誌の写真をアップするときに、公式さんも私もさりげなく帯を外していたのは、このためだったのです。キャストや放送時期などは来月の続報をお待ちください。(すごい方々がキャスティングされております…!)
引用元:作者Twitter
詳細については2021年6月に発表予定とのことですが、とりあえずキャスティングがすごいそうです。
作者コメント↓
ありがとうございます!キャスティングが凄すぎて、私は割と生きた心地がしないです…!
生きた心地がしないキャスティング・・・!
詳細が出たら追記します!
あとはコミックス化もなされています。
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番外編:准教授・高槻彰良の推察EXも発売
さらにドラマ化と併せてチェックしておきたいのが番外編です。
それがこちらの「准教授・高槻彰良の推察EX」。
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シリーズ初の番外編で2021年7月16日に角川文庫より発売予定です。
あらすじ↓
高槻の研究室に、市松人形を抱いた日本史の三谷教授が訪ねてきた。
蚤の市で手に入れたその人形の写真をブログにアップしたところ、元の持ち主の孫を名乗る人物から連絡があった。
曰く、その人形は勝手に髪がのびたり動き回ったりするので、母親が気味悪がって捨ててしまったという。
怪異の匂いを嗅ぎつけた高槻は、気乗りしない尚哉を引っ張って嬉々として調査に乗り出し……。(――「お人形あそびしましょ」)高槻の研究室に足しげく通うようになり、ついに自分専用のマグカップを置くようになった尚哉。
そのマグカップにプリントされている犬の絵を見た研究室の院生・瑠衣子や唯から、尚哉は「わんこくん」と呼ばれるように。
これは、そんな「わんこくん」が昔飼っていたゴールデンレトリーバーと、彼の家族のちょっぴり切ないお話。(――「わんこくんのわんこの話」)全4編収録! キャラクターの魅力満載でお届けする番外編!
全4章構成のようですね。
第一章 お人形あそびしましょ
第二章 わんこくんのわんこの話
第三章 俺の友達の地味メガネくん
第四章 休日は本棚を買いに
第2巻も出ました↓
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「准教授・高槻彰良の推察シリーズ」が好きな人にオススメしたい本
最後に本シリーズが気に入っている人におすすめしたい作品を3作品紹介します。
「ロード・エルメロイII世の事件簿」
舞台は第四次聖杯戦争から十年後のイギリス。
後任の魔術師たちを教育する機関である時計塔の講師についていたロード・エルメロイ二世は、義妹のライネスから持ち込まれる『魔術絡みの相談』を、内弟子であるグレイや教室の弟子などと共に、解決していく物語。
Fateシリーズのスピンアウト作品ではありますが、これ単体でも十分面白く読むことができます。
オカルトに対する造詣が深く、拘られた設定はそういった話が好きなものからしてはまさに垂涎の的です!!
「絶対城先輩の妖怪学講座」
東勢大学文学部四号館四階四十四番資料室を根城にし、不思議な事件を解決してくれるという絶対城阿頼耶に、自身の悩みを解決してもらう代わりに、事件の解決を手伝うこととなった湯ノ山礼音。
様々な怪しい事件を、妖怪学を用いて解決していく様は、オカルト好きとしては一度は読んでいたい名作です!
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「京極堂シリーズ」
「この世には不思議なことなど何もない」を口癖にしている古本屋兼拝み屋である中善寺秋彦。
彼が謎解き役として、様々な怪奇現象を「憑き物落とし」の如く解決していく、民俗学ミステリ小説の金字塔。
そんな感じが「准教授・高槻彰良の推察シリーズ」でした。
2021年にドラマ化もなされるのでぜひ読んでみてください。
ではまた。良い読書ライフを!
という機会は本好きには多いかと。
そこで本サイトでは300シリーズの小説のあらすじと読む順番を一覧で紹介しました。
さらに番外編情報、ドラマ化情報、漫画化情報も併せてまとめました!
この機に他のシリーズ本の読む順番を、確認してみてはいかがでしょうか。