辻堂 魁さんの時代小説「介錯人シリーズ」に続編が登場しました!
第2巻のタイトルは『黙(しじま)』 。2020/5/30発売しています!
今日はこのシリーズについて解説していきます。
目次
辻堂 魁さんの時代小説「介錯人シリーズ」とは?
まずは辻堂 魁さんの時代小説「介錯人シリーズ」とはどのような物語なのかを簡単に解説します。
このシリーズでは、江戸時代を舞台に蔑まれる職業であった「首斬人」の家系の武士・別所龍玄を主人公としています。
主人公は、18歳で父の跡を継いだ凄腕の首斬であり、同時に妻と子を持つ家庭人としての一面も持つ人物。罪人の斬首や切腹者の介錯、刀の試し切りまで様々な業務を受け持ちます。
人を斬るという血なまぐさい場面がありつつも、何事にも飄々と向き合っていく主人公の姿が、物語に奇妙な爽やかさを与えている点が特徴です。
物語は短編集の形式で進んでいき、斬られるものにはそれぞれドラマがあります。
斬る者と斬られる者、すぐに別れる事になる2者の関係を味わえる作品として本書は他にはない魅力があると言えるでしょう。
辻堂 魁さんの時代小説「介錯人シリーズ」の続編情報!「黙(しじま)」 が発売!
続いてはシリーズの続編情報についてです。
2020年6月現在では第2巻まで刊行中ですので、この第2巻についてネタバレにならない程度に見ていきます。
第2巻のタイトルは「黙(しじま)」、黙るとかいて「しじま」と読みます。
ストーリーとしては以下の通り。
別所龍玄は、まだ若侍ながら恐ろしい剣の使い手。親子三代のなかで一番の腕利きとなった彼は、武士が切腹するときの介添役を依頼されるようになる。御家人や旗本相手の金貸業で別所家を守ってきた母・静江、五つ年上で幼い頃から龍玄の憧れだった妻・百合と幼子の娘・杏子。静かに厳かに命と向き合い、慈愛に満ちた日々を家族と過ごす、若き凄腕介錯人の極致。
あれ、これ第1巻と同じでは???
と思ったのですが、おそらく展開していく個々のストーリーは第1巻とはまた異なるはず!
自分もまだ読めていないんですが、期待のシリーズです。
売れ行き好調とのこと
辻堂魁さんの介錯人シリーズ『黙(しじま)』売れ行き好調です。なかでも縄田一男さん、末國善己さんもシリーズ最高傑作と評してくださった収録作「惣領除」が、昨日の東京新聞夕刊「大波小波」でも紹介されました。深い感動をぜひ! pic.twitter.com/srCu1JE9n1
— 光文社 文芸編集部 (@bungeitosyo) June 4, 2020
第2巻を入手↓
番外編「介錯人別所龍玄始末 (宝島社文庫 「この時代小説がすごい!」シリーズ)」について
ちなみに紛らわしいタイトルの同著者作品として「介錯人別所龍玄始末 (宝島社文庫 「この時代小説がすごい!」シリーズ)」というのがあるんですが、これは別物になります。
具体的には、「介錯人」の前日譚(?)にあたる内容で、「介錯人」では全く出てこなかった別所一門について知ることができる作品です。
雰囲気としては、こちらの方がもの哀しいテイストとのことなので、本編のカラッとした感じをイメージしている人は面を喰らうかも!
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介錯人シリーズの最新話は小説宝石で連載中!
ちなみにこの介錯人シリーズの文庫化されていない最新話については「小説宝石」にて連載中です。
文庫発売が待ちきれない人はこちらもチェックしていきましょう。
発売中の小説宝石6月号にも、辻堂魁さんの介錯人シリーズのお話の挿絵を掲載して頂いております。
もし本屋さんで見かけましたらぜひお手に取って頂けましたら幸いです? pic.twitter.com/2ZQfTdxXJS— 山本真澄 (@masumimi_mi) May 24, 2020
とまあ、こんな感じが「介錯人シリーズ」でした。
まだまだ自分もリサーチしきれていない感はありますが、第1巻を読んだ感じでは個人的には好きな作風だったので着目しています。
江戸時代の首斬人に詳しくなりたい人や生死に関わる人間ドラマが読みたい人はおすすめです。
ではまた。良い読書ライフを!
という機会は本好きには多いかと。
そこで本サイトでは300シリーズの小説のあらすじと読む順番を一覧で紹介しました。
さらに番外編情報、ドラマ化情報、漫画化情報も併せてまとめました!
この機に他のシリーズ本の読む順番を、確認してみてはいかがでしょうか。