基本的には弱いSEOで逃げながら戦っている(戦いを避けるをしてる)タイプなんですが、逃げることのできない戦いが来たときに備えて、一応王道の強いSEOも知っときたいなと思い購入。
以下では、本書を読んでみての感想などを書きます。
結論から言うと、「SEOコンサル(マーケティング支援)をする可能性がある人は買って読んで手元に置いておいた方が良いな」と思いました。
目次
『強いSEO』とは?LANY社のSEOおたくが書いた基本ノウハウ集
まず概要を簡単に紹介します。
LANY社という最近ブイブイ言わせてる(勢いのある)SEO会社があって、そこのボス(社長)が書いたSEOの本になります。
内容としては、個人のアフィリエイター向けと言うよりは、事業者のSEO担当者とかSEOコンサル向けといった感じで、SEOコンサルの根本的な考え方と、サイトのタイプごとのTipsがまとまっているような形となっています。
詳しい概要を開く
実案件で結果を出す! サイトのタイプ別[戦略]+[施策]
引用元:Amazon
本書は実案件で活きるSEOの実践的な手法を伝えるものです。
SEOコンサルタントで“SEOオタク”を名乗る著者が、自身の実績や経験から導いたノウハウをもとに執筆しています。
すでにSEOの基本知識をお持ちの方でも、実案件で成果を上げるまでには壁があるもの。
この壁を乗り越えていただくために、サイトタイプ別の戦略や施策を再現性の高い形で解説しています。
5章構成で、Chapter1でSEOの基本をおさらいしたあと、Chapter2では多くのサイトに共通するSEOの基本的な流れをつかんでいただきます。
続くChapter3・4では、主要なサイトタイプ別に成果を上げるためのサイトの改善戦略と、サイト改善の手法を解説。
最終章のChapter5では、SEOを取り巻く環境が常に変化する中で、最前線で活躍し続ける強いSEOプレイヤーになるための実践的なステップを紹介します。
本書の内容は、SEOに取り組む方が「ご自身でSEOの正解を考え、実践していく」状態になることを目指したものです。
そのために必要となる考え方や普遍的なセオリーをできる限り詰め込んだ、必読の1冊です!
〈本書の特長〉
○サイトのタイプ別にSEO戦略と施策がわかる
○一段上の実践的な知識やノウハウが身につく
○自分で戦略を考える上で、ベースになる型がわかる
〈こんな方にオススメ〉
○SEOの戦略の型を知りたい方
○基本的な知識の先の、実践ノウハウを学びたい方
○Webサイトのマーケティングに従事する方
〈本書の章構成〉
■Chapter1 SEOの基本をおさらい
■Chapter2 SEOの流れをつかむ
■Chapter3 サイトタイプ別のSEO戦略
■Chapter4 手法別にSEOを実践する
■Chapter5 SEOの地頭力を鍛える
一般のブログのような記事型のコンテンツだけでなく、SUMOや食べログのようなDB型サイトのノウハウについて詳しく学べるのは本書の珍しい点です。
また、それぞれのケースでのAIの活用事例などについても書かれており、他の本よりカバー範囲が広い印象がありました。
実際、ページ数も350ページくらいあり、持つとかなり重量があります。
ちなみに本はマーケティングの棚にはなくて、技術書の方に置いてありました。SEO本はたまにそういうことがある。
「強いSEO」の感想レビュー。基本的なのに新しい
ここからは読んでの感想になります。
ボリュームは多いのですが、それぞれの項目が結構独立しているので、スラスラと読み進められました。(さらっと全部読んでも1時間弱くらい)
以下では思ったことなどを書きます。
仮説検証が論理的
著者がコンサルタントという性質上なのかもですが、施策の仮説・検証がかなりうるさい(きっちりしてる)です。
えいやで打って出たら、上がった、下がったの博打じゃなくて、あらかじめ検証できる形にしてから出すが徹底されてます。
なぜそう考えたのか?どうしてそうなった(と考えられる)のか?みたいな考え方のところがすごく詳しく書かれていて、社内決裁などが通しやすい(?)やり方などを学べます。
感覚派な人は勉強になりそう。(なった)
1人でやるならぶっちゃけ感覚でもなんでも上がりゃいいみたいなところがあるけど、複数人でやったり、顧客がいたり、担当引き継いだりするときは体系化されてないとあかんなと思いました。
サイトと施策の幅が広いが、何となく理解できる
あとは扱うサイトタイプが多いのも特徴かなと思いました。
UGC(ユーザー投稿的なやつ)やDB型サイトの話が結構細かく書かれています。
これらはブログ系の記事を書いてるだけだと、なかなか体験できないところなのですが、本書を読むとある程度の概要というか、DB型はこの辺がポイントっぽいなというのが分かったりと、読み物としての面白さがありました。
弱いSEOがわかってるレベルの人でも本書を片手に持てば、やったことないタイプのサイトのSEOコンサルがちょっとだけできそうな感じがしました。
SEOコンサルとかだと、やったことないサイトでもなんか言わなきゃいけない場面は多そう。
自分は雀荘検索サイト(ポータル系)とかブロガー登録投稿サイト(UGC)とかを昔ちょっとだけやった(うまくいかなかった)経験があったので、「もし伸びてきたらこの辺を気にする必要があっただなぁ・・(何も考えてなかったわ、あぶねえ)」と思いました。AIきてんのにちまちま弱ドメインで記事書いててもしょうがなくね?って思ってる人にも福音になるかも(適当)
正しい用語と説明を学べる
あとは言葉(用語)がしっかり原文準拠で正しい感じなのが良いですね。
ドメパとかそういうヘンテコな用語がなくて、Googleが出してる用語、または(誰かが提唱したものなら)最初に出した人の言葉を使って解説がなされている印象がありました。
名前と概要くらいは知ってはいたけど、ちょっと理解が深まったわ!っていうのがそこそこありました。
EAT!YMYL!とか言ってても結局それなんなの?って言われて全く知らない人に説明するの結構むずいよね。
自分とか無能系ブロガーだから「SEOには、体験というものが非常に重要であり・・(しどろもどろ)」ってなる。
ドメパ→ドメインパワー(ドメインランク)→DRの順で使う人が強そうな感じになるイメージ。ドメパってなんやねん、ドメインパーティー4かよ。
フラッシュリライトは具体的にやるかーと思った
リライトするときに、1記事を全力でオペするんじゃなくて、1記事5分とかでたくさんの記事に触りに行くのをフラッシュリライトと言うそうで、その具体例は確かにと思いました。
具体的な内容は本書を読むと良いと思います。
リライトしてもどうせ上がんなくね?という心と、いうて一気に色々リライトしたら上がるような気もする心で揺れ動いてる民わい。フラッシュリライトなら楽だしやろうかなと思った。
結論、SEOは総合格闘技
あと一番最後に書いてあった内容で、結局はこれかなと言うのがあったので紹介します。
現代のSEOは一人の職人芸ではなく、チームで取り組むスポーツです。チームメンバーと協力しながら、周囲のステークホルダーを巻き込み、プロジェクトを前に進められる推進力があると、大きな成果を出せるでしょう。
引用元:「強いSEO」最後の方のページより
ユーザー行動などを突き詰めると、エンジニアリングやデザインなど専門的な知識がないと打てない施策が出てきて、その辺を全部自分でできるか、人に頼める(案件を進められる)スキルが必要になるなと言うのは体感としてありました。
例えば左ジャブはめっちゃ得意でも、左だけじゃ世界は取れなくなってる。(元々取れてない)
自分は(趣味でやってるので)なんか友達とかを巻き込んで、楽しくて強い感じのチーム作れればなと思いました。(社会不適合系ブロガー並感)
今なら非エンジニアでもAIをちゃんと使えば1人でもそこそこできなくはないけど、ぶっちゃけコスパ(タイパ?)は良くない。適材適所でプロに投げたほうが結局はいいものが早くできる(体感)。でも仕様書作ったりして頼むのめんどいよね(本音)!こういうところで社会人力が出るよ!
終わりに。強いSEOの基本を学びたい人におすすめ
SEO本としては最近(と言っても一年くらい前だけど)読んだので良いなと思ったのは同じくSEOコンサル系の会社の人の書いた「10倍はかどるSEOの進め方」という本で、これはディレクションの進め方や詰まる点などに詳しい内容でした。
なので、これをベンチマークにしてた部分はあったのですが、「強いSEO」はより基本的な内容(考え方)について詳しくて、タイプが違って面白かったです。
強いSEO、いうは易し行うは難しというような感じで、結局は難しいなと感じる部分もありますが、強いSEOを行わなければならない立場になったときに本書は役立ってくれそうな感じがしており、手元に置いておきたい良書だと思いました。
終わり。
P.S. LANY社のみんなで発信していこうぜ!っていう空気感をちゃんと社内に浸透できてる感じはすごいと思う。本書は関係ないけど、コンサルとかって属人的になりがちだから。
P.S.2 あとエンジニア力を高めるためのIT基礎本のとこで紹介されてた「WEBを支える技術」は自分も良い本だと思いました。
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