新刊『日本一カンタンな「副業」と「お金」の教科書』が良かったのでレビューします。
竹内 謙礼さんは『会計天国』などのビジネスノベルシリーズで知られていますね。小説×ビジネスの組み合わせで中身がちゃんとあるのが特徴。
以下で詳しく見ていきます。
目次
『日本一カンタンな「副業」と「お金」の教科書』とは?
まずは本書の概要を見ていきます。
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概要
ざっくり情報をまとめるとこう。
タイトル | 『日本一カンタンな「副業」と「お金」の教科書』 |
---|---|
著者 | 竹内 謙礼 |
出版社 | クロスメディア・パブリッシング(インプレス) |
発売日 | 2021/5/6 |
内容 | 副業の始め方をサクセスストーリー風の小説+解説で紹介。事例も多い。 |
評価 | ★★★★★ |
著者について
ちなみにこれは個人的な印象ですが、著者の作品はあたりはずれが結構あります。
例えば2021/1に発売した『ネットショップ運営 攻略大全』も同著者だった模様。(これはパラパラ見て他と同じこが多そうだったからスルーした)
一方で『会計天国』とかは面白かった記憶ある・・など。
本書はあたりだと思っています。
本書の内容
本書の内容としては、印刷会社に務めるサラリーマンが副業解禁の知らせを受け最初は嫌がっていた副業を始めていく・・というストーリー。
サラリーマンは安泰で、本業を頑張るのが筋
というところから同僚やおでん屋のマスターの話を聞きつつ、探り探り副業をスタートし、軌道に載せていく様が描かれます。
小説系で途中ストーリーが強引なところもあるけど、
- いろいろな副業スタイルが示される
- 章ごとに解説パートがありさらに詳しく知れる
- 副業が軌道に乗った後の大手参入期の戦い方なども知れる
などの点で、入門書としてはかなり良い本だと思いました。
以下では自分が本書を読んで感じた点などをレビュー形式でみていきましょう。
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『日本一カンタンな「副業」と「お金」の教科書』の本レビュー!地に足ついた入門書で範囲が広い
面白いと思った点をレビューしていきます。
中身のある小説スタイルビジネス書
まずは本書の形式とそれを実現する文章力がすごいなと思いました。
ビジネス書を小説風にするスタイルって、まあいろいろあって、有名なところだと
喜多川 泰
などが有名。元気は出るけど結局何をすれば良いかよくわからないスタイルだと思っています。
対して、本書は読むときっちり中身があって気分だけでなくその後のアクションもわかるので良いです。
そういう形式で「沈黙のウェブマーケティング」というのも自分はけっこう好きだったので、そういうスタイルのが好きな人は本書もおすすめです。
(本書のストーリーはそこまで中二感ないですw)
ストーリーがひきこませてくる。
あとは形式だけでなく、小説が割と読み込ませてくるのも特徴です。
序盤でファンタジー風になったあたりはやや強引に感じる面もなくもなかったですが、その後は一気に章末まで読んでしまうパワーがありました。
特に良いなと思ったのが、様々な副業スタイルを「バーにいる常連客を例にとって説明する場面」で、ここが
まるで実際にそんな人がいるようなリアリティ
があり、居酒屋で友人に話を聞いたようなできそう感がありました。
いい感じの事例が多い
あとは事例のチョイスがかなり良いです。
例えば、本書の主人公らの仕掛けたビジネス(副業)も、
雛人形の引き取り
→捨てられないものの回収。
→リメイクしてタペストリーにして返す
という地に足のついた実際に行けそうなビジネスモデルだし、その他にも
・仲介
・PIXTAで写真販売
・墓参り代行…墓の近くならあり
など個人が副業でもできそうで、成功すれば青天井で稼げそうな絶妙なものばかり。
きっちり取材したり調査したりしてそう感がありました。
競合・大手の参入についても語られる
本書はあくまで入門書ではあるものの、すでに副業をしている人にもおすすめです。
その理由は2つあり、1つ目は「ビジネスが軌道に乗った後の競合の参入、大手による追撃」の例とその対策が語られるからです。
詳しい対策の考え方は本書で語られますが、競合が増えて苦しくなったときにやっては行けないこと、なども詳しく書かれており、そこも読み応えがあります。
◆本業の大手の参入の第5章まとめ
・目的に立ち返る
・焦って仕事をやめない
→副業は本業になりにくい
・売り上げ落ちた時の回復の技
・情報発信回数
・既存客を大事に
・新しいことをやらない
→大体はライバルが原因。逃げてもダメ
・キャラクターで逆転を狙う
→あなたから買いたいと思われれば勝てる
エピローグで始める招き猫関連は良いビジネス。なぜやるのか?なぜ自分がやるのか?が明確なのは強いよなと思いました!
本書で個人的に学んだノウハウ
本書では小説をざっくり読むだけでも勉強になりますが、さらに第6章では巻頭で出てきた実際の成功事例インタビューが詳しく書かれています。
これがかなり良くて、いくつかのビジネスモデルについてm成功のポイントとかがまとまっています。
個人的に良いと思った点をいくつか紹介すると以下の通り。
売り方のコツ
・おまけを付けると売れやすい。
・商品画像を華やかに
動画術
・声の聞き取りにくさは絶対だめ
・自分の顔を出す
・人気の分析
女性の方が報酬よりやりがいを求める
→そこを満たすといい人材集まるかも!
終わりに。副業を始めたい人、もう始めてて事業拡大をしたい人にオススメ!
そんな感じが「日本一カンタンな「副業」と「お金」の教科書」のレビューでした。
副業系では最近読んだ中で最も良い本の1つだと思っています。
ぜひ読んでみて下さい。
オススメな人のタイプとしては、
- これから副業を始めたい人
- もう副業を始めており、大手の参入を受けて困っている人
- これから新規領域に事業を拡大していきたい人
などです。
そんな感じです。ではまた。良い読書ライフを!
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