本記事では松岡圭祐さんのオススメ小説を紹介します。
お疲れ様です、ニコイチ読書管理人のたkるです。
本サイトでは主にシリーズ小説の順番をまとめています。ただ、シリーズ本だけでなくてもっとオススメ本を色々紹介できればより良いのではないかと思い立ち、この度読書垢の知り合いに外部ライターを募集してみました。
そしてエントリーいただいた最初の記事が今回です。
テーマは「松岡圭祐さんのオススメ小説10選」。
選者は松岡圭祐さんをめちゃくちゃ読んでるユウキさんです!
ユウキさん↓
では、ユウキさん、よろしくお願いいたします。
視点チェンジ
たkる |
→ | ユウキさん |
目次
松岡圭祐さんの作風は?『人が死なないミステリ』の代表作家
『人が死なないミステリ』の代表作家として有名な松岡圭祐氏ですが、実は
- どの作家にも負けない人物・物語・謎解きがしっかりした本格ミステリ作品
- とことん吐き気がするまでエグい描写もいとわない、アクション・サスペンス・バイオレンス作品
- リメイク本格SF作品
- ほろり泣けるノンフィクション作品
- ニッチな史実を元にした読み応えある歴史作品
- 小説家になるための教養本
これら全てを世に送り出している異色すぎる作家です。
さらに松岡圭祐がすごい点は、年間6冊以上の作品を出す創作スピードです。
新作を待ち構えてる読者にはとてもとても優しい著者です。
しかも、基本的に文庫書き下ろし作品ばかりなので、お財布にも優しいのが魅力でもあります。
ダメ押しでもう1つ言うと、「異なるシリーズの登場人物が、別シリーズに登場することも多々ある」ので世界観がめちゃくちゃしっかり作られた作品ばかりです。
- オールラウンドな作風
- 年間6冊出すスピード
- 文庫書下ろしでお財布に優しい
- シリーズごとのつながりボーナスあり
松岡圭祐さんのおすすめ小説10選!読む順番はこれだ!
ここからはおすすめ10選を紹介していきます。
万能鑑定士Qシリーズ
ジャンルは本格ミステリ+恋物語。
『人が死なないミステリ』作品の1つであり、松岡圭祐の代表作品です。
現実の世界で起きたできごとを題材にとりいれて物語を構成しているのが特徴的なところです。
メインシリーズで13冊、サブシリーズ入れて21冊全巻おもしろいので、本格ミステリ好きや、なにかおもしろい小説を探しているかたに是非読んでほしいです。
1,2巻のみ上下巻扱いで話が続いてますが、それ以降はサブシリーズもいれて基本的に話は1冊完結なのでどこから読んでも大丈夫です。
ちなみにコミカライズ、実写映画化のされているため、小説の書影だけみるとライトノベルっぽくしてるのは著者の作戦だと思います。
1巻↓
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全巻↓
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特等添乗員αシリーズ
ジャンルは本格ミステリ+恋物語。
Qシリーズの姉妹作品といわれるこちらも『人が死なないミステリ作品』の1つです。
ツアーコンダクターが旅先で出くわす謎を解決する爽快系ミステリです。
謎解きといえば、論理的思考(ロジカルシンキング)が普通かと思いますが、この作品は水平思考(ラテラルシンキング)いわゆる、ずるい考えで謎、問題を解決していきます。
αシリーズの書影は、Qシリーズよりさらにライトノベル感が強めですが、内容はずっしり濃い内容です。
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水鏡推理シリーズ
ジャンルは本格ミステリ+謎解き。
文科省を舞台にした作品です。ノンキャリアのヒラの事務官が正義感だけで、違和感・不正疑惑を見破っていくこちらも『人が死なないミステリ』作品の1つです。
リケジョといえば、あの社会問題が思い出されると思いますが、そんな社会問題を題材にした科学研究の不正を暴く謎解きストーリーです。
よくここまで松岡圭祐は調べたなと関心するくらい、雑学も身につくそんなシリーズです。
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高校事変シリーズ
ジャンルはバイオレンス+アクション。
「人めっちゃ死にます」
現在もシリーズ続編の刊行が続いている問題作と言われるバイオレンスアクション作品です。
平成最大のテロを起こし、死刑になった犯罪集団のトップだった男を父にもつ女子高生が、父より幼い頃から虐待ともとれる英才教育により身につけた化学や銃器の知識を使い、襲いかかる武装集団・犯罪集団・警察公安と闘っていく物語です。
「生」をテーマにしたとまでは言わないが、それくらい殺人が起きます。
結構生々しい描写があるので、嫌いなかたはおすすめしません。
とはいえ、物語は松岡圭祐の得意な現実の世界で起きたできごとをネタに物語に混ぜて楽しませてくれます。
こちらもコミカライズされていますので、バイオレンスに抵抗があるかたはそっちから入るのもありです。
1巻↓
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10巻(2021/3/24発売)↓
瑕疵借り
ジャンルはミステリ+ヒューマンドラマ、
訳あり物件(瑕疵物件)の賃貸を舞台にした短編物語作品です。
瑕疵借りを繰り返す主人公だけど脇役の藤崎が少し変わった瑕疵の原因を突き止めるミステリでもあり、ほろっと涙しそうなヒューマンドラマでもあります。
4編収録されていますが、どれも藤崎以外は登場人物が入れ替わり、なぜ瑕疵物件になったのか元住人の足跡や記憶を掘り起こしていく物語を展開していきます。
黄砂の籠城上・下+黄砂の進撃
ジャンルは歴史+アクション。
1900年北京に起きた史実(義和団事件)を描く歴史エンターテイメント作品、義和団20万人対籠城4000人の戦いを柴五郎を中心とした籠城側目線で描いた物語になっています。
上下巻と分かれて長編歴史小説になっていますが、すごく読みやすく、おもしろ過ぎてページをめくるのが止まりません。
義和団事件も柴五郎もなにもしらなくても読めば当時の世界に引き込まれてしまいます。
義和団事件とは?
日清戦争後、清国白蓮教系の秘密結社の義和拳教徒が武装集団・義和団を組織した。
1899年、キリスト教および列国の中国侵略に対抗して山東省で蜂起したのち、1900年北京に入城し各国公使館区域を包囲したため日・英・米・露・独・仏・伊・襖などの列強諸国は連合軍で対抗した。
日本では北清事変とも呼ばれる。
「黄砂の進撃」は、義和団事件を義和団側目線から描いた対になる作品。
たった4000人の籠城に対してなぜ20万人の義和団が勝利を得ることができなかったのか?どっちから読んでも、おもしろい作品になっています。
黄砂の籠城と黄砂の進撃はセットで読んでほしいので1つにまとめました。
シャーロック・ホームズ対伊藤博文
ジャンルはシャーロック・ホームズ+史実+謎解き。
コナン・ドイルの名著であるシャーロック・ホームズシリーズの1冊といっても遜色ない作品です。
ホームズがライヘンバッハの滝の死闘で、モリアーティ教授と滝に消えたあと、実は日本に渡って身を隠していたという設定で始まる物語。
本書はアメリカで認められ、翻訳版がアメリカで出版されるほどのクオリティに仕上がっています。
作品内ではあの伊藤博文とともに史実にある大津事件の謎に挑むホームズの姿が描かれています。
シャーロック・ホームズファンは是非読んでほしい一冊です。
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ジェームズボンドは来ない
ジャンルはノンフィクション+ドラマ。
瀬戸内海の小さな島にあの映画『007』ロケにジェームズボンドがやってくる!かもしれないまでの話を実話にもとづいて描いた感動の物語。
結末は表題の通りだけど、その結果になるまでの映画『007』ロケ誘致活動を一人の女子高生の目線で描く作品です。
ノンフィクションなのにこの感動ドラマは映画化してもいいのではと思います。
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生きている理由
ジャンルは史実+ヒューマンドラマ。
『はいからさんが通る』の川島芳子の生涯について描いた物語の前編に当たる作品です。
なぜ彼女は「女を清算」し男になる決意をしたのかまでを少女時代から青春時代までを丁寧に綴って行く物語です。
この作品、公式では続編があるといわれているのですが、2017年に出版されてから現在まで続編はまだでてないのです。
『はいからさんが通る』の川島芳子に興味があるかたにはめっちゃおすすめです。
ミッキーマウスの憂鬱
ジャンルは東京ディズニーランド+青春
今回おすすめの中では一番古い作品です。あの東京ディズニーランドの舞台裏をフィクションでありながら実話とも取れるように描いく作品。
東京ディズニーランドに興味あるかた、ミッキーマウスが好きなかたには少し夢を壊す恐れがあるかもしれません。
とはいえ、物語自体は、東京ディズニーランドの舞台裏を舞台にした青春成長物語になっているので幻滅することはありません。
ちょっと変わった作品を探しているかたにおすすめです。
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その他のおすすめまとめ!惜しくもランキング外のやつ
松岡圭祐がジャンルといっても過言ではないほど、作品の幅が広いのをここ数年で小説界隈を騒がせています。
なので、その他のおすすめも松岡圭祐作品で10選には上げませんでしたが、
- 松岡圭祐の代表作「千里眼シリーズ」
- 史実にもとづく歴史エンターテイメント作品では「ヒトラーの試写室」や「八月十五日に吹く風」
- 北川景子主演でドラマ化された「探偵の探偵」シリーズ
こちらもおすすめです。
「千里眼シリーズ」は22年前に始まったシリーズで、2021年に12年ぶりに新作が発売されたので、そこから入るのもありです。
僕は旧作をまだ読書中です。ちょっと古いですが、めっちゃ面白いです!
豆知識:12年前までに発売されている千里眼シリーズの読む順番
クラシックシリーズ16冊(角川文庫版)→新シリーズ14冊(角川文庫版)の順に読めばいいです。
クラシックシリーズは、旧シリーズ(小学館文庫版)のリメイクの位置づけなので、旧シリーズは必ずしも読まなくてよいです。(松岡圭祐本人も読まないでといってます!)
以上です!
おまけ。情報として記事に登場しなかった松岡圭祐の本↓(多分網羅してるはず。。)
- 小説家になって億を稼ごう
- グアムの探偵シリーズ
- 探偵の鑑定
- 出身成分
- 人造人間キカイダー
- マジシャン 最終版
- イリュージョン 最終版
- ソウルで逢えたら
- 催眠シリーズ(催眠、カウンセリング、後催眠)
- 蒼い瞳とニュアージュシリーズ
- 水の通う回路上下
- 被害者04の神託 煙
- 霊柩車No4
終わり。
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続いては単発部門です。3つまで行けます。
本当に終わり。
という機会は本好きには多いかと。
そこで本サイトでは300シリーズの小説のあらすじと読む順番を一覧で紹介しました。
さらに番外編情報、ドラマ化情報、漫画化情報も併せてまとめました!
この機に他のシリーズ本の読む順番を、確認してみてはいかがでしょうか。