小林泰三さんのミステリー小説『アリス殺しシリーズ』
童話の世界の出来事と現実の出来事がリンクしてしまうミステリー小説です。
今日はこの「アリス殺しシリーズ」(「童話殺しシリーズ、メルヘン殺しシリーズ」ともいう)のあらすじと続編情報、読む順番を解説していきます。
最新情報
- 2020年11月作者逝去により、シリーズ停止。
- 2021年6月21日 3巻『ドロシイ殺し』の文庫版が発売
目次
小林泰三『アリス殺しシリーズ』とは?童話と現実がリンクする物語です
まずは小林泰三『アリス殺しシリーズ』とは、どのような物語なのかを簡単に紹介していきます。
一言で言うなら、童話と現実がリンクする物語となります。
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第1作の「アリス殺し」では、夢で『不思議の国のアリス』の世界のアリスになってしまった主人公・栗栖川亜理(くりすがわあり)が、夢で起きた事件に関連した事件が現実でも起きるという現象にさいなまれます。
亜理は同級生の井森建(いもりけん)とともにこの不可解な現象の調査に乗り出していく・・・
というストーリー。
不思議の国のアリスそのままの世界観と現実世界をリンクさせるという手法で描かれた大胆な作品です。
小林泰三『アリス殺しシリーズ』の続編読む順番!クララ⇒ドロシイ⇒ティンカーベル
では続きまして、アリス殺しシリーズの読む順番を解説していきます。
現在刊行中の作品は以下の通りです。※リンクはAmazonに飛びます
- 1.『アリス殺し』
- 2.『クララ殺し』
- 3.『ドロシイ殺し』
- 4.『ティンカーベル殺し』(ミステリーズ連載中)
それぞれあらすじを簡単に紹介していきます。
1.『アリス殺し』のあらすじ
まずはシリーズ第1巻の『アリス殺し』のあらすじです。
こちらでは、「不思議の国のアリス」の世界とリンクしてしまった栗栖川亜理が、同級生の井森健とともにアリスの嫌疑を晴らすために奔走します。
2.『クララ殺し』のあらすじ
続いてはシリーズ第2巻の『クララ殺し』です。
こちらでは井森健がホフマン「くるみ割り人形とねずみの王様」に迷い込みます。
そこで出会ったクララとリンクする「露天くらら」と名乗る女性が現実でも現れ・・・
というストーリー。
↓単行本
文庫↓
3.『ドロシイ殺し』のあらすじ
続いてがシリーズ第3巻の『ドロシイ殺し』です。
こちらでは『オズの魔法使い』の世界とリンクします。
著者の他作品(「玩具修理者」など)からのキャラも色々登場するので、作者ファンには嬉しい1冊。
文庫↓
4.『ティンカーベル殺し』
ちなみにまだ発売されてはいないんですが、第4巻となる『ティンカーベル殺し』が『ミステリーズ!』で連載中だそうです。
こちらは「ピーターパン」の世界ですね。
分かっているストーリーとしては、
同窓会で死者が発生。一方、ネヴァーランドでは妖精ティンカー・ベルがウェンディへの嫉妬を燃やしていて・・・
といった感じ。今後に期待。
2020年6月30日発売!
2020年11月作者の小林泰三さん逝去によりシリーズ停止
このアリス殺しシリーズの作者・小林泰三さんですが、ずっと闘病中だったそうで、2020年11月に訃報が報じられました。
自分知らなくて2021年になって本屋で追悼って出てて驚きました。
なのでそれに伴いアリス殺しシリーズもティンカーベルで永久休止となります。
参考:https://www.hayakawa-online.co.jp/new/2020-11-25-192724.html
終わりに。童話モチーフなミステリー小説まとめました!
ここまでアリス殺しシリーズの読む順番とあらすじを紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。
メルヘン殺しシリーズとも呼ばれるシリーズですが、原作の世界観を踏襲しつつ、童話の中のような会話が繰り広げられていく作品です。
同じように童話をモチーフにした作品としては、以下のようなものもあります。
どちらも外国の作家の作品ですが世界的ベストセラーです。
ぜひ読んでみてください。
ではまた。良い読書ライフを!
という機会は本好きには多いかと。
そこで本サイトでは300シリーズの小説のあらすじと読む順番を一覧で紹介しました。
さらに番外編情報、ドラマ化情報、漫画化情報も併せてまとめました!
この機に他のシリーズ本の読む順番を、確認してみてはいかがでしょうか。
クララ殺しは「クルミ割り人形」のクララで、ハイジのクララではありませんよ。
コメントありがとうございます。勘違いしておりました!確認して修正いたしました。