劉慈欣(中国)発の世界的ベストセラー『三体』三部作シリーズの読む順番とあらすじを紹介していきます。
最新情報
- 2022.12.21 「三体0【ゼロ】 球状閃電」発売
- 2022.11.7 三体アニメ化がBiliBiliで放送予定
- 2022.7.6 解説本「三体X 観想之宙」発売
- 2021.5.25 三体3の日本語版が発売
三体0:
三体X:
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動画版も作りました!音声派の人はこちらもどうぞ。
では参ります。
目次
劉慈欣『三体』地球往事三部作シリーズとは?
まずは劉慈欣『三体』地球往事三部作シリーズとはどのような物語なのかを簡単に紹介していきます。
地球往事三部作シリーズというのは、中国のSF雑誌『科幻世界』に連載されたSF小説で、2019年7月現在累計2100万部以上を売り上げている世界的ベストセラーです。(三部作の第1巻が『三体』です)
あらすじとしては、幼年期の終わりに近いような内容で、異星人とのコンタクトと、それによって地球側がどのような立場を取るかーみたいな内容が主題となります。
さらに中国ならではの文化大革命のエピソードが序盤から入っていたり、作者自身がエンジニアであることもあって、物理学に関する深すぎる内容が書かれていたりして内容は多彩です。
あとそのほかにも世界観が壮大で、物理学を根底から崩す方法、とか、太陽が昇らない三体世界では体の水分を脱水して天災をしのぐ、とか、人間を3千万人集めて人間でコンピューター回路を作る、とか、全体的に斜め上を行きます。
自分の読んだ感想では、
「物理学が根底から崩れる」
…なんだそれは?
「太陽は昇らない。今は乱紀なのだから」
…なん…だと!?
みたいな感じで終始驚かされながら読んでました。
第1巻は400ページくらいですが、第1巻かけてやっと序章が終わったくらいの感じで、今後の第2巻、第3巻がどうなるのかは全然分からない作品という感想。
物理学の深すぎる考察!みたいなところは流し読みで読み飛ばしました。理解できなさそうだったので(笑)
『三体』地球往事三部作シリーズの読む順番と新刊情報
続きまして、そんな『三体』地球往事三部作シリーズの読む順番をまとめていきます。
日本語版はまだ第1巻しかでていないですが、いずれ来るはず!
※中国語版とか英語版は三部作全部出てます。
- 第1巻『三体』
- 第2巻『三体2 黒暗森林』(2020年6月発売)
- 第3巻『三体Ⅲ 死神永生』(2021年5月27日発売)
日本語訳については今後に期待!中国語か英語がいける人はもう読めます!
じゃあ、それぞれのあらすじ行きましょう。
第1巻『三体』のあらすじ
さっきも挙げたので簡単に紹介していきます。
第1巻では文化大革命の時代、その後の「紅岸基地」でのエピソード、そして現代における三体人を描いたVRゲームと人類文明に絶望した人たちによる「地球三体組織(ETO)」との戦いを描きます。
三体人とは何か、そして450年後に攻めてくる!というところまでです。
第2巻『三体2 黒暗森林』のあらすじ
続いては第2巻『三体2 黒暗森林』です。
詳しいあらすじ↓
こちらはまだ邦訳はされていないですが、英語のWikiとか見ながら内容をざっくりまとめました。
第2巻では三体人が攻めてくるまでの450年間について描かれます。
既に三体人の仕込んだ「智子」により対抗できる科学分野の発展に制限をかけられた人類は、三体人と人間の思考方法の違いに着目し「面壁計画」で対抗。
(三体人は脳波で直接交信するので思うだけ、という概念がないので、そこに着目し、特定の個人のアタマの中だけで計画を信仰する作戦)
しかし三体人のスパイである「破壁人」たちは「面壁計画」を邪魔して・・・
というストーリー。人口冬眠とか、思想鋼印(深層心理に人類必勝!とかの思いを書き込む技)とかいう概念が出てきます。
第3巻『三体Ⅲ 死神永生』のあらすじ
続いては第3巻の『三体Ⅲ 死神永生』(未翻訳)のあらすじです。
こちらでは第2巻の最後に仕掛けた策により、三体文明といったんの停戦状態となった半世紀あとのストーリーです。
地球は三体文明の技術によりかつてない発展を享受していたが、Cheng Xinの持ち込んだテクノロジーによりそのバランスも長くは続かず・・・
というシリーズ完結編。
エピソード0:三体0【ゼロ】 球状閃電
ちなみに2022年12月には「三体0【ゼロ】 球状閃電」が発売されます。
こちらは時系列的には前日譚ですが、本編を読んでから読んだ方が良い本ですので注意しましょう。
あらすじは以下の通り↓
激しい雷が鳴り響く、14歳の誕生日。その夜、ぼくは別人に生まれ変わった――両親と食卓を囲んでいた少年・陳(チェン)の前に、それは突然現れた。壁を通り抜けてきた球状の雷(ボール・ライトニング)が、陳の父と母を一瞬で灰に変えてしまったのだ。自分の人生を一変させたこの奇怪な自然現象に魅せられた陳は、憑かれたように球電の研究を始める。その過程で知り合った運命の人が林雲(リン・ユン)。軍高官を父に持つ彼女は、新概念兵器開発センターで雷兵器の開発に邁進する技術者にして若き少佐だった。やがて研究に行き詰まった二人は、世界的に有名な理論物理学者・丁儀(ディン・イー)に助力を求め、球電の真実を解き明かす……。
世界的ベストセラー『三体』連載開始の前年に出た前日譚。三部作でお馴染みの天才物理学者・丁儀が颯爽と登場し、“球状閃電”の謎に挑む。丁儀がたどりついた、現代物理学を根底から揺るがす大発見とは? 《三体》シリーズ幻の”エピソード0(ゼロ)”、ついに刊行。
引用元:Amazon
AmazonAudibleによる「三体」配信も始まったらしい
ちなみにこれは最新情報なんですが、AmazonAudibleで第1巻「三体」の読み聞かせ音声が配信されているそうです。
↓AmazonAudibleとは?
「三体」か。興味あるけど自ら読むのは骨が折れそう・・・
という人は是非どうぞ!
解説本「三体X 観想之宙」が2022年発売!
さらに中国の別のSF作家・宝樹氏による解説本として「三体X 観想之宙」が登場しました。
こちらでは、三体本編では語られなかった裏側の話などが出る模様。
アジアに初めてヒューゴー賞をもたらし、世界で2900万部、日本でも63万部を売り上げた『三体』三部作を、劉慈欣を敬愛する中国新世代のSF作家・宝樹が受け継いだ。謎のすべてが明かされる公式スピンオフ! 太陽系侵略をもくろむ三体文明の懐に、人類のスパイを送るという「階梯計画」の主人公となった孤独な男・雲天明(ユン・ティエンミン)。彼はいかにして三体文明のもとで過ごし、程心(チェン・シン)の前に現れたのか? シリーズ完結篇である『三体III 死神永生』で描かれたさまざまなできごとの裏側、知りたかった事件がすべて描かれる。
三体のアニメ化情報
2022年12月から中国ではアニメ化するみたいです。
放送は中国のBilibiliで配信されるそうで、日本だとあまり馴染みがないアプリですが今後に注目していきたいところ。
ソース↓
劉慈欣の『三体』のアニメが早くも来月から中国のBilibiliで配信開始。
中国のアニメを観たことがないので、どんなだろうと思ったけどティザーを見る限りとても期待できるクオリティだった。他のストリーミングでも配信されるだろうか。pic.twitter.com/IW4Md3x4Xy
— Go Ando / PREDUCTS (@goando) November 6, 2022
終わりに
ここまで三体三部作について紹介してきましたがいかがだったでしょうか。
なんかスケールがヤバい作品なのでぜひ読んでみてください。
ちなみにこれは余談ですが、本書では中国系の名前がたくさん出てきてどれが誰か分からない!という展開もあります。
でも大丈夫!巻頭の登場人物紹介のほかに、別で人物一覧が付いているんです。
これ地味にありがたし!横において読んでました(笑)
ではまた。良い読書ライフを!
という機会は本好きには多いかと。
そこで本サイトでは300シリーズの小説のあらすじと読む順番を一覧で紹介しました。
さらに番外編情報、ドラマ化情報、漫画化情報も併せてまとめました!
この機に他のシリーズ本の読む順番を、確認してみてはいかがでしょうか。